GEEKOMがミニPC「A9 MAX」を発売しました。CPUにRyzen AI 9 HX 370を搭載する高性能な製品で、GEEKOMのフラッグシップ・ミニPCとなります。ビジネス利用はもちろんのこと、コンテンツクリエーションやPCゲームなども楽しめる製品です。
1. スペック表
項目 | 仕様 |
---|---|
OS | Windows 11 Pro |
CPU | AMD Ryzen AI 9 HX 370 |
RAM | 32GB (DDR5-5600、最大128GB) ※デュアルチャネル |
ストレージ | 2TB SSD (M.2 2280 PCIe Gen4 ×4) ※M.2 2230 PCIe Gen4 ×4 空き1 |
ディスプレイ | なし |
無線通信 | Wi-Fi 7、Bluetooth 5.4 |
ポート類 | USB4 Type-C (DP対応) USB4 Type-C (DP/PD対応) USB 3.2 Gen2 Type-A×5 USB 2.0 Type-A、LAN (RJ45)×2 HDMI 2.1 (4K@120Hz)×2、 3.5mmオーディオジャック SDカードリーダー |
カメラ | なし |
バッテリー | なし |
サイズ | 135×132×46.9 mm |
重量 | 692 g |
2. OS/CPU
OSはWindows 11 ProでCPUはAMD Ryzen AI 9 HX 370です。最大50TOPSのNPUを内蔵し、CPU/GPU/NPUトータルでは最大80TOPSをマークするAI CPUですね。Copilot+ PCの要件を満たすCPUですが、メーカー製品ページにCopilot+ PCという表現はありませんでした。Copilot+ PCにはCPU以外の要件があり、Microsoftの認証も要件になるので、Copilot+ PCではないと思われます。あえてCopilot+ PCと名乗らないGEEKOMは個人的に「大好き!」ですねw
3. RAM/SSD
8月24日現在、RAMとSSDは32GB/2TBのみが設定されています。
RAMはデュアルチャネルで初期状態で空きスロットはありませんが、GEEKOM製品は筐体の開口が比較的容易で、初期搭載のRAMを外して容量の大きいものに交換することはできます(最大128GB)。
SSDも2スロットあり、初期状態でM.2 2280スロットに2TB SSDが装着されています。この他にM.2 2230の空きスロットがあります。
4. 筐体
筐体は「フルメタルモノブロック」と説明されています(おそらくアルミ合金の削り出し、もしくは一体成型と思われます)。GEEKOMの上位モデルは筐体の質感・高級感もあります。
筐体の開口は割と簡単です(経験上の話ですが、Wi-Fiケーブルが短く、開口の際に断線しないように注意するほうが良いと思います)。
ポート構成も充実しています。USBポートは合計で8つ、うち2つがUSB4 Type-Cですし、HDMIも2つあり、最大4画面の出力が可能です。それと、ミニPCとしては珍しくSDカードリーダーもついています。
5. 価格など
GEEKOM A9 MAXはGEEKOM公式サイトとAmazonで販売中で、8月24日現在の価格は公式サイトで132,905円(製品ページにあるクーポンを使用した価格)、Amazonでは131,506円(カート画面で自動的にこの価格になります)です。
同じCPU搭載のミニPCにGMKtec EVO-X1があり、こちらはAmazonで32GB/2TB版が139,200円(製品ページのクーポンを使用した価格)なので、価格面では「結構いい勝負」です。GEEKOM、GMKtecともウインタブで多数の製品をレビューしており、どちらがいいのか、ということについてはなんとも言えません。ただ、GEEKOM A9 MAXとGMKtec EVO-X1は筐体のデザインやサイズも大きく異なりますので、お好みに合わせて…、ということになると思います。
6. 関連リンク
2014年にサイトを開設して以来、ノートPC、ミニPC、タブレットなどの実機レビューを中心に、これまでに1,500本以上のレビュー記事を執筆。企業ではエンドユーザーコンピューティングによる業務改善に長年取り組んできた経験を持ち、ユーザー視点からの製品評価に強みがあります。その経験を活かし、「スペックに振り回されない、実用的な製品選び」を提案しています。専門用語をなるべく使わず、「PCに詳しくない人にもわかりやすい記事」を目指しています。
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