こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。先日中国に本拠を置く通販サイト「GEARBEST」の紹介記事を書きましたが、記事を書いているうちに、「そろそろ並行輸入品のタブレットも試してみたい」という気がしてきました。並行輸入品のタブレットを使うにあたっては、「技適対策」「保証に対する割り切り」が必要になりますが、それを考慮しても激安としか言いようがなく、この先のガジェット生活の中で大きな位置づけになっていくように思われます。そこで、今後はたまに海外通販で入手できる並行輸入品のタブレットも紹介していきたいと思います。
今回紹介するのは「Chuwi Vi10」という製品で、10.6インチのWindows 8.1とAndroid 4.4のデュアルブート機です。私は特にAndroid OSがほしいとは思っていませんし、ストレージを圧迫するんじゃないかな、と不安に感じますが、AndroidからWindowsに乗り換えようとする人なんかにはありがたい機能だと思います。
1.スペック
OS:Windows 8.1/Android 4.4(デュアルブート)
CPU: Intel Atom Z3736F(1.33GHz/2.16GHz)
RAM: 2GB
ストレージ: 32GB
ディスプレイ: 10.6インチIPS(1,366×768)アスペクト比16:9
ネットワーク: 802.11b/g/n, Bluetooth
カメラ: イン200万画素/アウト200万画素
入出力: USB2.0×2, microUSB×1, MiniHDMI, microSD, ヘッドフォンジャック
バッテリー: 8,000mAh, 稼働時間最大6時間
サイズ: 278 x 171 x 8.8 mm, 重量523.5g
補足します。スペックを見る限り悪くないですね、CPUは新型のZ3736Fですし、ディスプレイ解像度は好き嫌いはわかれるかもしれませんがワイドタイプです。サイズのほうは厚さ8.8mmというのは素晴らしいですが、ディスプレイサイズが10.6インチのため、10インチタブレットとの比較ではちょっと大きめです。しかし、重量523.5gというのは10インチタブレットとしては最軽量レベルです。
入出力についてもフルサイズのUSBポートが2つというのはかなり利便性を高めることになると思います。ということで、スペックを見る限り低価格帯タブレットとしては十分すぎる内容だと言えます。
あと、この製品の目玉となるAndroidとのデュアルブートですが、上の画像のように、Windows起動時、Android起動時ともボタンひとつで切り替えられるということです。以前記事にした「ΛzICHI(アズイチ) AWOS-0701」とよく似ていますね。残念ながらデュアルブートの利便性については実機を試してみないとなんとも言えないところです。私は特にAndroidを必要としていないので、最悪Androidの方は消しちゃう、というのもあるのかもしれません。
あ、そうそう、この製品、もちろんWindows 10へのアップグレードは可能です。
2.別売りキーボード
並行輸入品のタブレットではBluetoothの機能はついていても使うことはできません(無効化しておく必要があります)。そのため、建前上はBluetoothマウスやキーボードは接続できないのですが、Chuwi Vi10には専用の物理接続キーボードカバーが別売りのオプションで用意されています。打鍵感などは実際に使ってみないとなんとも言えませんが、上の画像を見る限り、しっかりしたもののようです。
キーボードとの接続は日本メーカーの製品にもある、「キーボードのカバー部分を変形させて台座にし、そこにタブレット本体を立てかけるタイプ」です。このタイプのキーボードは安定性がいまいち、ディスプレイ角度の調整ができない、台座部分が場所を取るため、大きな奥行きが必要、というデメリットがある反面、軽量なため携帯に適しています。このキーボードの重量は450gなので、タブレット本体と合わせても総重量1kg未満に抑えることができますね。
3.価格
Chuwi Vi8は日本でも赤札天国などで購入することができます。一方先日紹介したGEARBESTでも購入でき、価格は海外通販のほうが安いです。2015年7月29日現在、タブレット本体が17,207円、専用キーボードが3,308円、合計で20,515円です。10インチのデュアルブートのWindowsタブレットがキーボード付きで2万円ですよ…。
4.多少のリスクを取れるなら
記事の冒頭で触れたように、並行輸入品のタブレットを使う場合、製品に搭載されているWi-Fi機能やBluetooth機能を使うと建前上違法になります。「建前上」というのは外国人観光客への対応上、また海外通販がメジャーなものとなっている現状、スマホやタブレットに関しては現行法の厳格な運用が困難となっている、という意味です。ともあれ、これら電波を発する機能を無効化した上で、ネットワークに有線で接続するか、無線LAN子機を使ってインターネット接続しなくてはならない、ということが「建前上」必要です。そんなに難しい話じゃないですが、自分でこういう作業が出来る程度のPC知識はあったほうがいいです。海外通販でなく、日本の電器店で購入する場合でも、この点は変わりません。特に日本の電器店は余計なリスクをとりたくないはずなので、この件に関して親切にしてくれるとは思えません。
次に保証ですが、こちらも日本メーカーの製品と比較してはいけません。日本の電器店で購入する場合、初期不良のみ対応で保証期間一週間とかが普通なので、使っていて突然壊れた、とかの場合は無保証になります。有償でも修理を受けてくれるところは少ないでしょう。海外通販の場合はメーカーではなく通販サイトの保証を受けられます。GEARBESTの場合は1年間の無償修理保証が受けられますが、故障品を送付する際の片道分の送料は自己負担となり、完全に無償で、というわけには行きません。それでも一応は安心ですけどね。
Chuwi Vi10を「安かろう、悪かろう」と言っては失礼でしょう。私達が時としてあまりよくない意味で使う「中華タブ」とはイメージが異なり、強い購入意欲が湧く製品だと思います。でも、上に書いたとおり、日本メーカー製品の半値くらいの価格で購入できるかわりにリスクがあるのだ、という割り切りは必要ですね。個人的な感想としては、これってある意味フェア・プライスなんじゃないかな、とは思います。
5.関連リンク
Chuwi Vi10 10.6 inch Android 4.4 + Windows 8.1 Tablet PC: GEARBEST
Leather Tablet PC Keyboard Protective Case with Magnetic Suction Touchpad Keyboard for Chuwi Vi10: GEARBEST
コメント
おあおあいしsっks
経験的にこういう激安製品は安物買いの銭失いになりそう
メインに使うなら金は惜しまないほうが良さそうだが
あああさん、こんにちは、コメントありがとうございます。私もずっと同じ考えでした。ただあまりにも激安な上、中国製品の品質も向上してきていて、いちど試してみたい、という気持ちが強くなってしまいました。秋葉原のお店は自己責任を強調するかのような販売姿勢が感じられるので、いっそのこと海外通販で、と思っています。
2ヵ月ほど経ちますが問題なく使えております。
ただ、純正のキーボードカバーを使っておりましたら画面にキズが付きましたw
もちろん普通に使ってもつく程度のキズですが、注意が必要かと思います。
秋葉原については自分もそう思います。
結局の所なんの保証も無いのと同じなので、だったら安い方がいいや。
と思います。
ただ、「あああさん」が言いたいのはそういうことでなく、
Surfaceなり、言い方は悪いですが、ちゃんとしたのを買った方がいいよ。
ってことなのでしょう。
自分的にはメインには他にノート、デスクトップがあり、所詮持ち運び用途でその場しのぎのハードなので、安く無いと持ち運びにも気を使うし、
中華タブでいいや。って感じですね。
Sさん、こんにちは、コメントありがとうございます。中国タブレット、最近は評判が決して悪くないというか、Webでいろいろ情報収集してても「意外に使える」とか「かなりいい」みたいな評価のほうがずっと多くなってますよね。秋葉原の件ですが、並行輸入品を購入することのリスク説明だけはもう少し強化してもらいたいなあ、と思います。秋葉原という場所柄、ある程度PC知識のあるお客さんがメインだと思いますが、初心者の人が事情を知らずに安さだけでネットで買っちゃう、みたいなことがあるとかわいそうですし。