ウインタブで実機レビューをした中国タブレット「Chuwi Hi8」ですが、この製品に関する記事は非常に人気があり、ウインタブのアクセスランキングで上位を占めています。Chuwi Hi8の魅力は異様なまでの低価格でありながらカタログスペックがそこそこ高い、というところにあります。そのChuwi Hi8にニューモデルが登場していますので紹介します。
1.海外通販に慣れていない人へ
最初に注意事項を書きます。中国の通販サイトは価格が非常に安く、送料が無料であることが魅力ですが、カスタマーサポートは日本語対応していないことがほとんどです。そのため、英語あるいは中国語でメールのやり取りができる程度の語学力が必要です。また、サービス品質はハッキリ言って低く、配送に長期間を要したり、返品交換の際に顧客負担が発生する場合もあります。
それと、中国タブレットはカタログスペック上は非常に優秀ですが、個体によって当たり外れがあるなど、実際の品質は日本のメーカー製品ほど信頼できません。そのため価格が安いということで品質に妥協ができ、多少の不具合なら自力で修正できる、あるいは必要に応じてWeb上で調べることができる程度のPC知識があることが望ましいです。
この記事において、ウインタブは製品の紹介を行なっていますが、実機を手にとって確認しておらず、品質を保証できるものではありませんし、誤解を招くような記載もしていないつもりです。また、特定の海外通販サイトでの購入を推奨することもなく、販売サイトを探し、製品ページへのリンクを張っているのみです。そのため、この製品を注文されて、その注文内容についてお問い合わせなどをいただいても回答はできかねますので、あらかじめご了承下さい。
2.スペック
OS: Windows 10
CPU: Intel Atom x5-Z8300
RAM: 2GB
ストレージ: 32GB
ディスプレイ: 8インチIPS(1,920 × 1,200)
カメラ: イン200万画素/アウト200万画素
入出力: microUSB、microSD、ヘッドフォンジャック
サイズ: 約211.2 × 123.2 × 9.6 mm、重量350 g
補足します。実機レビューをした「Chuwi Hi8」とのスペック上の相違点として、CPUがCherryTrail世代のAtom x5-Z8300となったことが最も大きいですね。
それ以外ではインカメラの性能が向上し、30万画素から200万画素となったことくらいです。また、この製品、現在GEARBESTのみに製品ページが存在しますが、OSはWindows 10のシングルブートのみで、Androidとのデュアルブートはありません。
また、筐体はChuwi Hi8と実寸が異なり、ミリ単位ですが大ぶりになっています。特に厚さのところでHi8は7.9 mmという、かなりの薄型筐体でしたが、Hi8 Proは9.6 mmと、標準的な8インチタブレットと変わらないものになっています。
それともうひとつ、Hi 8 Proでは筐体からWindowsボタンがなくなっています。これらのことをトータルすると、Hi 8 ProはHi 8とは別筐体である、と結論づけていいと思います。でも、筐体色は変更がなく、「白」のみです。好き嫌いはわかれるかもしれませんね。
3.Chuwi Hi8との比較
この製品の前身機であるChuwi Hi8の実機を試用したものとしての意見です。Chuwi Hi8はカタログスペックに偽りはなく、価格も非常に安いことから、購入を検討する価値のある製品だと思いますが、その上で欠点もそれなりに指摘できます。まず、筐体が華奢で安っぽいです。日本メーカー製品のような安心感はまったく伝わってきません。次に不具合をいくつか抱えていました。私の試用個体では、「画面の回転がスムーズに行かないことがある」「ヘッドフォンジャックにヘッドフォンプラグを挿すとヘッドセットと認識されてしまい、音声認識アプリが起動してしまう」などの不具合がありました。
Chuwi Hi 8 Plusでは筐体がわずかに大きく、厚くなっており、剛性感とか質感が多少なりとも向上していてくれるとうれしいですが、この点は実機を手にとって見なければ何ともいえません。でもまあ、厚くなった分多少はしっかりしてくれているかな、くらいには思います。あと、OSがシングルブートというのは人によって感想は異なると思いますが、私としてはシステムの安定感が向上し、メンテナンス性も高まると思うので歓迎できます。
最後にスペック面でCPUがCherryTrail化した、ということももちろん歓迎です。ただ、RAMが2GBのままなので性能の向上は限定的で、グラフィック系、例えばドラクエベンチなどをやってみるとスコアが大きく向上するでしょうけど、実用上はそれほど大きな体感差はないと思われます。
4.価格と発売時期
この製品、今のところGEARBESTでのプレセールのみ製品ページがあります。この期Bangwoodなどでも取り扱いが開始されると思いますが、プレセール終了時期が11月20日となっており、デリバリーは12月になるのではないか、と思われます。ただし、現在の価格はなんと「95.39ドル(12,203円)」です。相変わらず異様に安いですね。
Chuwi Hi8の実機を試用してみて「安かろう、悪かろう」的な部分も確かに感じられましたが、何しろ価格が非常に安いので我慢しなくちゃ、とも思いました。Hi8 Proもおそらく多少の不満は出てくるんでしょうけど、やはりその不満を「ねじ伏せる」くらいに「剛腕な」価格設定ではあると思いますね。
5.関連リンク
Chuwi Hi8 Pro Tablet PC:GEARBEST
※製品ページ記載の「Dispatch」は信用してはいけません。少なくとも11月20日以前に出荷されることはないはずです。
コメント
Medueヤフー店で注文できるようになってますね。とりあえずポチってみました。
windowsの激安中華タブは初めてですが、cherrytrail・wuxga・8インチということで試してみます。
こんにちは、コメントありがとうございます。スペック番長」の典型のような製品ですが、価格も安いし、初挑戦にはいい機種を選ばれたと思います。何事も経験ですしねー。
国内通販会社から購入してみましたが、残念ながら1週間足らずで急に電源が落ち、再起動しなくなりました。現在、通販先と確認作業中です(^_^;)
2月のwindows updateの適用時期と時期がかぶるのので、有償修理かな…
konmaさん、こんにちは、コメントありがとうございます。国内の販売会社で購入されたというのが不幸中の幸いですね。海外通販サイトでも対応はしてくれると思いますけどめんどくささが段違いでしょうし。1週間というのは使ってて一番楽しい時期だと思うので、お気持ちお察しいたします。
ありがとう返信有り難うございます。結局、無償交換になりました。
が、交換品も、バッテリー駆動の場合、スリープから復帰時の画面に乱れが生じるので、毎回シャットダウンするしかないのかな、と割りきって使うことにしました。
konmaさん、こんにちは、コメントありがとうございます。こういう時に国内購入は安心ですね。また中国タブレットはたまにスリープからの復帰がうまくいかないことがあるようで、私のCube iWork 11もたまにスリープからの復帰に失敗します…