中国メーカーのCHUWIが新しいWindows ミニPC「Herobox」を発売します。製品名に「Hero」とついているので、「HerobookのようにCPUが組み込み機器用のAtomなのかな」と思ったのですが、そうではなく、スペック全般が低価格なミニPCとしてかなりの良スペックになっています。ところで、最近の中華ミニPCは「OSが別」というケースが増えてしまい、「うかつに紹介記事を書くのは危険」と思っています。でもCHUWIなら大丈夫でしょう。
1.スペック
CPUはAtomではなく、Celeron N4100です。4コアでCeleronとしては性能が高く、私も2機種ほどこのCPUを搭載するPCを使っていますが、ウインタブの記事執筆(テキストライティング、Webでの調べ物、簡単な画像加工および表作成)くらいなら全くストレスを感じることなく動作します。
RAMは8GB、ストレージは180GB SSDで、さらに拡張用のドライブベイ(SATA接続、おそらく2.5インチ)もあります。RAM容量は十分だと思いますし、ストレージもSSDなので、システムやアプリの起動、データの読み書きも十分高速になると思います。
また、入出力ポートもノートPCよりは充実しています。ただし、ミニPCというのはデスクトップPCの一種なので、最低限「ディスプレイ」「キーボード」「マウス」の接続が必要になりますので、HDMIもしくはD-subのいずれかとUSBポート2つ(Bluetooth機器を使う場合は話が別です)は塞がることになります。
サイズについてはメーカーでインチ表示になっていたものをこちらでmm表示に変換しました。まあ、ミニPCなのであまり細かいことを気にしなくとも「じゃまにならないサイズ」であることは間違いないです。
2.筐体
この製品の前身機は「CHUWI GBox Pro」です。ミニPCとしてはやや凝ったデザインになっていて、GBox Proと非常によく似ています。筐体素材は「CNC加工のアルミ合金」ということなので、少々安っぽいプラスティック筐体が多い中華ミニPCと比較すると高級感もありますね。
これ、CGですが、内部のイメージ画像です。これを見ると、SSDはM.2 であることがわかりますので、2.5インチのSATAドライブベイと合わせ、SSDの換装も可能と思われます。
側面(おそらく左が前面、右が背面)とポート配置です。電源ボタンがある前面に使用頻度の高いポート類が配置され、映像系や音響系、またマウスやキーボードを接続するであろうUSB 2.0ポートが背面と、よく考えられた配置になっていると思います。
また、ミニPCなのでVESA規格に対応するモニターの背面に取り付けができます。ブラケットも付属するようです。
3.価格など
CHUWI HeroBoxは「近日発売」で、価格は約200ドル(約22,000円)とアナウンスされています。メインPCとして使うには少々力不足と感じる人がいるかも知れませんが、2万円強で購入ができるミニPCとしては非常にバランスの良いスペックになっていると思います。
私がそうなのですが、「メインPCはモバイルノート」という人も少なくないと思います。そんな人にミニPCはおすすめですね。私は自宅ではミニPCに23.8インチサイズのディスプレイとメカニカルキーボードを接続して使っています。これが結構快適でして、「昼間のやり残し」を夜自宅で仕上げるのにとても便利です。視力が低いのでPCのスペックよりもディスプレイが大きいことのほうがありがたい、と感じるんですよね。
価格も非常にお手頃なので、読者の皆さんにもミニPCをおすすめしたいです。
4.関連リンク
CHUWI Herobox:CHUWI 日本語製品紹介ページ