
中国メーカーのCHUWIが13.3インチモバイルノート「Herobook Pro+」を発売しました。ウインタブではこの製品と非常によく似た名称の「Herobook Pro」を実機レビューしています。でもPro+とProではスペックが大きく異なります。というかそもそもディスプレイサイズからして違ってるんですよね。「Herobook」というのはCHUWI製品としてはどちらかというと「エントリー」な製品ブランドですが、このPro+は価格こそ「CHUWIのエントリー」ながら、システム構成はかなり魅力的です。
1.スペック
| HeroBook Pro+ | |
| OS | Windows 10 Home |
| CPU | Intel Celeron J3455 |
| 外部GPU | なし |
| RAM | 8GB |
| ストレージ | 128GB eMMC |
| 光学ドライブ | なし |
| ディスプレイ | 13.3インチ(3,200 x 1,800) |
| ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac、Bluetooth 5.0(推定) |
| 入出力 | USB 3.0×2、HDMI、オーディオジャック、microSDカードリーダー |
| カメラ | Webカメラ |
| バッテリー | 38Wh (7.6V/5000mAh) |
| サイズ | 330 × 220.8 × 18.5 mm |
| 重量 | 1,160 g |
CPUはCeleron J3455です。開発コードネームはApollo Lakeですからやや古く、一応デスクトップPC用、ということになっています。Passmarkが公表しているベンチマークスコアは2,272、エントリークラスのノートPCによく使われているCeleron N4100が2,471、N4000が1,454(すべて1月20日現在の数値です)ですから、「Celeronとしては悪くない」また「N4100といい勝負」くらいの性能と思われます。
RAMは8GBと十分、ストレージは128GB eMMCとやや容量が小さめです。また、SSDではなくeMMCなので、データの読み書き速度はSSDよりも遅いです。ただ、Celeron搭載機ということもあり、実用上バランスは悪くないと思います。個人的にもCeleron+eMMCという構成の中華PCを使っていますが、そんなに不満は感じないです。これがCore i5などの高性能CPUを搭載する製品であれば少し印象が変わるかもしれませんけどね。
ディスプレイはこの製品の最大のセールスポイントです。13.3インチで解像度は3,200 × 1,800と、エントリーPCとは思えない解像度になっています(ただし、アスペクト比は16:9なので、形状としては一般的なモバイルノートと同じです)。
入出力ポートの構成も悪くありません。欲を言えばUSBポート(特にType-C)がもう一つあるとさらに良かったですね。
タテ・ヨコサイズは13.3インチノートとしては最近見ないくらいに大きいですね。横幅が33センチある13.3インチノートはここしばらく見てません(最新モデルだとホほとんどの場合31センチ以下、中華のエントリーノートでも32センチを越えることは稀だと思います)。ただし重量は「かなり軽い」です。1,160 gというのは上位のモバイルノートと比較しても遜色のない軽さと言えます。
2.筐体


実機の画像が公開されていました。サイズが大きいこともあり、ベゼルはかなり太いですね。デザイン的にはやや古さを感じてしまいます。

筐体素材はポリカーボネイトです。CHUWI製品の多くは金属筐体を採用していますが、Herobookは既存モデルも樹脂製(プラスティック製)で、このあたりにコストダウンの影響を感じます。しかし逆に、この素材であることにより筐体が軽くなっている可能性もありますね。
3.価格など
CHUWI Herobook Pro+はCHUWI公式ストアで販売中で、1月20日現在の価格は269ドル(約28,000円)です。エントリークラスのモバイルノートとしては悪くないスペック(ウインタブとしてはCeleron N4000搭載モデルはおすすめしにくいですが、この製品のCeleron J3455であればそこそこ使える性能だと思います)ですし、ディスプレイに関しては上位モデルを凌ぐ品質になっていると思いますので、269ドルというのは十分お買い得な価格だと言えるでしょう。
一方で、筐体のデザインとか素材感はCHUWI製品としてはそれほど良くはないと思われます。ある意味一点豪華主義のモバイルノートと言えますね。
4.関連リンク
CHUWI Herobook Pro+:CHUWI公式ストア



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