先日紹介記事を掲載したキーボードを搭載するゲーミングUMPC「AYANEO SLIDE」のクラウドファンディングが開始されました。クラウドファンディングの開始に先立ち、12月19日午前、都内にて製品発表会が開催され、ウインタブもお邪魔してきましたので、その模様を簡単にご紹介します。
…あと、おそらくウインタブ読者の過半数が色めき立つであろう、謎の製品(ミニPC)も展示されていました…。
AYANEO SLIDEの製品詳細についてはこちらの記事をご参照ください。
AYANEO SLIDE - 物理キーボードを搭載するゲーミングUMPC、近日クラウドファンディング開始です
クラウドファンディングページはこちらです。
ポータブルゲーミングPC「AYANEO SLIDE」:CAMPFIRE
発表会ではAYANEOのCEO、Arthur Zhang氏もオンライン参加され、スピーチや質疑応答をされていましたが、その中で「自分はレトロ(80年代)なデバイスが大好きである」とのことで、
今後「AYANEO REMAKE」という新しいコンセプトの製品(PCやラジカセなど)をリリースしていく、という説明がありました。この時点で「おじさんたちはAYANEOから目が離せなくなるだろう」と思いました。
実はAYANEO SLIDEもまた、REMAKE製品(REMAKEシリーズと呼ぶべきか)の一員で、2000年代に流行したモバイル端末をオマージュした製品である、と明かされています。
「そういうことならAYANEO SLIDE買っとこうか」と考える読者がいても不思議はないかな、と。
実機にも触れてきました。
ディスプレイを上にスライドする構造ですが、ディスプレイ面の下部ベゼルを軽く押してやると簡単にポップアップします(スプリングが内蔵されています)。ポップアップ、収納ともボタンとかレバーで操作するのではなく単純に「指で押すだけ」ですね。また、角度調整も手動で、私が確認した限り最大30℃までの範囲で無段階に調整できるようです。
ディスプレイが角度調整できるとPCゲームのプレイはもちろん、ゲーム以外の場面でもかなり視認性が上がると感じました。
キーボードはセンサータイプでなく「物理タイプ」です。キーピッチ、キーストロークとも一般的なノートPCと比べるべくもありませんが、一応しっかり押せます。
余談ですが、ウインタブでゲーミングUMPCのレビューをする際、必ずと言っていいほど外付けキーボードを接続します。ゲーミングUMPCはWindowsを搭載しており、OSやゲームの初期設定(IDやパスワードの入力など)をする際に「ソフトウェアキーボードだとやってらんない」んですよね。AYANEO SLIDEのキーボードで長文の文書作成をするとかは、はっきり言って現実的ではないと思いますが、私の経験上、物理キーボードがついていると何かと便利である、というのは間違いありません。
背面です。実はこの製品、ネジが見えない構造になっています。AYANEO SLIDEに限らず、AYANEOの製品は全般に筐体の仕上げが凝っており、メーカー側で製品の質感にもかなりこだわっていると感じます。実際、AYANEO 2Sは日本でグッドデザイン賞を受賞しています。
発表会ではコンパクトタイプのAYANEO AIR 1Sや大型タイプのAYANEO KUNも展示されていました。
…あれ?
なにこれ? これ、AYANEOの発表会だよね?と思いましたが、上でご紹介した「REMAKE」シリーズのミニPC「Retro Mini PC AM01」という製品とのことでした。言うまでもなくMacintoshオマージュですね(Appleオマージュとはいいたくない)。
見たところ、ディスプレイは搭載しておらず、背面には設置用のゴム足がついていて、機能的には普通のミニPCでしたね。この製品は1月に発売され、Ryzen 3 3200U/RAM16GB/512GB SSDというスペックのモデルが39,800円になるとのこと。ミニPCとして、競合製品に負けないくらいの価格設定になっていると思います。
ちなみにREMAKEシリーズはAYANEOの日本公式サイトにはまだ情報がなく、AYANEOの本サイトに紹介ページがあります。このミニPCの他にAYANEO FLIPとかAYANEO RETRO POWER BANKといった発売予定製品も紹介されていますので、興味のある人はご覧ください(絶対見ますよね?)
AYANEO Retro Mini PC AM01:AYANEO公式サイト
AYANEO REMAKE:AYANEO公式サイト
AYANEO SLIDEはCAMPFIREにてクラウドファンディング中で、12月19日午後5時30分現在、最も安価なプランは下記のとおりです。
16GB/512GB:123,040円
32GB/2TB:149,600円
※いずれも通常価格から20%OFF
実機を見てきた感想として、この製品の凝った仕様を考慮すれば競合するゲーミングUMPCよりもワンランク高価になるのもわかるような気がします。なので、現時点でのクラウドファンディング価格はかなり魅力的だと思いますね。
関連リンク
ポータブルゲーミングPC「AYANEO SLIDE」:CAMPFIRE