ACEMAGICのミニPC「K1」の製品紹介記事です。CPUに旧世代のRyzenを搭載して価格を低く抑えるという、中国メーカー製品によく見られる手法が取られており、なおかつ「現在セール中」なので、セール情報とあわせ、製品説明をしたいと思います。
セールの概要
・割引前のセール価格:
16GB/512GB:39,998円
32GB/512GB:47,998円
・クーポン価格(20%OFF):
16GB/512GB:31,998円
32GB/512GB:38,398円
・セール期間:8月24日(日)まで
※製品ページにクーポンがあります
※詳細は製品ページをご覧ください
1. スペック表
項目 | 仕様 |
---|---|
OS | Windows 11 Pro |
CPU | AMD Ryzen 5 7430U |
RAM | 16GB / 32GB(DDR4) ※16GBモデルはシングルチャネル ※32GBモデルはデュアルチャネル |
ストレージ | 512GB SSD(M.2 2280 SATA) ※M.2 2280空きスロット×1 |
ディスプレイ | なし |
無線通信 | Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2 |
インターフェース | USB 3.2 Gen 2 Type-C(映像出力対応) USB 3.2 Gen 2 Type-A×2 USB 3.2 Gen 1 Type-A×4 HDMI 2.0、DisplayPort 1.4B LAN (RJ45)、オーディオジャック |
カメラ | なし |
バッテリー | なし |
サイズ | 128×128×41 mm |
重量 | 465 g |
2. OS/CPU
OSはWindows 11 Proです。現在私の手元に実機があり、ライセンスはOEM_DMチャネルであることを確認しています。
これはPassmarkが公表しているベンチマークスコアです。左端がK1搭載のRyzen 5 7430U、真ん中が最新型番のRyzen AI 5 340、右端が先日レビューしたGMKtec NucBox G10搭載のRyzen 5 3500Uです。Ryzen 5 3500Uに関しては「Intel N100よりも若干マシ」なくらいの性能でしたが、Ryzen 5 7430Uになるとかなり性能が上がります。このスコアであればビジネス用のメインPCとして問題なく動作すると思います。ただし、Ryzen AI 340のようにAI処理チップNPUは内蔵していません。
3. RAM/SSD
RAMは16GBと32GBを選べます。RAMスロットは2つで、16GBモデルはシングルチャネル(1スロット空き)、32GBモデルはデュアルチャネル(空きなし)です。もちろん32GBモデルのほうが構成としては望ましいですが、価格も上がりますので、とりあえず16GBモデルにしておいて、不満が出てきたら32GBに増設する、ということが簡単にできます。
SSDは512GBでSATA接続なので、読み書き速度は低速です。通常のビジネス利用であれば全く問題はありませんが、大容量のデータ転送などをするとPCIe接続のミニPC(いまどき中上位クラスのミニPCやノートPCはほぼ全てPCIe接続です)との体感差が出てくると思います。
なお、SSD用のM.2 2280スロットは2つあり、一つは初期搭載の512GB SSDが接続済み、空きスロットが1つありますので増設は容易です。
4. 筐体
前面(画像左)と背面(画像右)のポート構成です。USBポートは合計で7つ、うちType-Cが1つ、Type-Cを含めGen 2規格(転送速度10Gbps)が3つと、まずまずの構成だと思います。また、映像系はHDMI、DisplayPort、USB Type-Cがあります。
メーカーの説明では冷却性能および静音性も「高い」とのこと(まあ、普通はそう言うわな)。ウインタブではACEMAGICのブランド「NiPoGi」のミニPC、E3Bを実機レビューしており、その際は静音性、冷却性能は良好と評価しています。
5. 価格など
ACEMAGIC K1はAmazonで販売中で、8月24日まではセール価格で購入できます。16GB/512GBモデルが31,998円、32GB/512GBモデルが38,398円です。先日レビューしたGMKtec NucBox G10は2万円台前半から購入できるRyzen 5搭載機でしたが、さすがに型番が古く、ウインタブでも「Ryzen 5搭載機と言うよりはIntel N100/N150搭載機に近いと考えるべき」 と評価しましたが、このK1であれば「現行型番には及ばないが、まあRyzen 5」くらいの評価になると思います。
ビジネス用途での購入であれば「後日の増設を視野に入れて」16GB/512GBモデルにしておくといいかもしれません。
6. 関連リンク
2014年にサイトを開設して以来、ノートPC、ミニPC、タブレットなどの実機レビューを中心に、これまでに1,500本以上のレビュー記事を執筆。企業ではエンドユーザーコンピューティングによる業務改善に長年取り組んできた経験を持ち、ユーザー視点からの製品評価に強みがあります。その経験を活かし、「スペックに振り回されない、実用的な製品選び」を提案しています。専門用語をなるべく使わず、「PCに詳しくない人にもわかりやすい記事」を目指しています。
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