iiyamaが15.6インチでCoffee Lake世代のCore i7を搭載する高性能なゲーミングノート「LEVEL-15FX095-i7」シリーズを発売しました。ゲーミングノート用では長いこと「Core i7-7700HQ」など、第7世代(Kaby Lake)のクアッド(4)コアのCPUが主流でしたが、ここに来て急速に第8世代(Coffee Lake)のヘキサ(6)コアのCPUに切り替わりつつありますね!
1.スペック
iiyama(製造メーカーはマウスコンピューター)はBTOパソコンなので、注文時にOS、RAM、ストレージなどをカスタマイズすることができます。また、この製品はベースモデルとして4つの枝番があり、RAMとストレージの構成が異なります。
LEVEL-15FX095-i7-RNSS: RAM8GB/240 SATA SSD
LEVEL-15FX095-i7-RNSV: RAM8GB/240 SATA SSD + 1TB HDD
LEVEL-15FX095-i7-RNRX: RAM16GB/250GB NVMe SSD
LEVEL-15FX095-i7-RNRVI: RAM16GB/250GB NVMe SSD + 1TB HDD
基本的にフレキシブルに構成をカスタマイズできますので、どのベースモデルを選んでもお好みの構成にできますが、私が試したところ、選ぶベースモデルによって同じ構成でも価格が微妙に異なるケースがありました(工賃が発生するということか?)ので、購入される場合は、ご自身が希望する構成に一番近いベースモデルを選ぶといいでしょう。
話を戻します。OSはHome版とPro版を選べます。CPUはCoffee Lake世代のCore i7-8750Hのみとなりますが、このCPUはこれから各社で発売するゲーミングノートの大部分に搭載されることになると思われ、2018年のゲーミングノート標準CPU、と言える位置づけです。
GPUはGeForce GTX1060で固定です。GTXシリーズでは中位に位置づけられる高性能なGPUで、かなりの上級ゲーマーでもなければ性能面で不満を感じることはないでしょう。
RAMは最大で32GBまで、ストレージは2基搭載可能で、M.2 SSDと2.5インチのドライブベイがありますので、SSD + SSD、あるいはSSD + HDDのデュアル構成にすることができます。
ディスプレイは15.6インチでFHD解像度となりますが、TN液晶なのかIPS液晶なのかという点については開示されていません。しかし、リフレッシュレートが120Hzです。リフレッシュレートとは「1秒間に何回画面が切り替わるか」という指標で、この数値が大きいほどゲーム時などの画面遷移がなめらかになります。一般的なノートPCだと60Hz程度なので、120Hzあればゲーム画面がヌルヌルに動くと思います。
入出力ポートはゲーミングノートらしく充実しています。ゲーミングノートの場合、特に映像出力系のポートが多く装備されますよね。
2.筐体
iiyamaの15.6インチゲーミングPCは「デスクトップ用のCPUを搭載するもの」と、この製品のように「通常のノートPC用CPUを搭載するもの」で筐体サイズや構造が異なります。ノートPC用のCPUを搭載するものは比較的普通のサイズといいますか、15.6インチのスタンダードノートと大差ないサイズ感です。
しかし、流行の狭ベゼルを採用しているわけでもなく、横幅も380 mmを越えていますので、コンパクトということはないです。また、ディスプレイ面の上部が微妙に尖っていたりして、ゲーミングノートっぽさも演出されています。
天板です。筐体素材はプラスティックと思われますが、マウス系のPCは作りが非常にしっかりしています。天板の造形も少し立体的になっていますね。
キーボードです。やはりゲーミングノートらしい造形だと感じられますね。15.6インチサイズなのでテンキーも装備されます。サイズ的に考えて窮屈な打鍵感になることはないでしょう。また、バックライトも装備されますが、どうやらレインボーカラーではなく、ホワイトのみのバックライト色のようです。
側面と入出力ポートです。映像出力系は左側面に集中していますが、利用頻度の多いUSBポートは左右に振り分けられていますので、使い勝手は良さそうですね。
3.価格など
LEVEL-15FX095-i7はiiyama製品の直販サイトであるパソコン工房で販売中で、6月19日現在の価格は129,980円(税込み140,278円)から、となっています。最低価格のモデルでもCore i7-8750U/GTX1060/RAM8GB/240GB SSDとなりますので、最新のスペックを搭載しつつ、お値段の方はかなりお買い得ということができるでしょう。