こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。HPの10インチクラスのタブレット(2 in 1)で真っ先に思い出すのは「Pavilion x2 10-n100」ですが、この製品の法人向け版として「x2 210 G2」というのもあります。HPの直販サイトである「HP Directplus」は法人向けモデルであっても普通に個人購入ができるのですが、法人向けのx2 210 G2のほうがどう考えてもコスパが高いだろう、と思っています。
それで、x2 210 G2に「背面カメラ付き」という、そのまんまの名称のモデルが追加されました。しかし、よく見ると単に背面カメラがついただけでもないようです。
1.スペック
この製品は法人向けを意識しているため、OSはWindows 10 Proです。CPUはCherryTrail世代のAtomで最新モデルのZ8350、RAMは2GBと4GBが選べます。また、上のスペック表ではミスプリントされていますが、今回のリニューアルの目玉、128GBのeMMCをストレージとして選ぶことができます。この結果、個人向けモデルの「Pavilion x2 10-n100」とは似て非なるモデルに変貌を遂げたといっていいと思います。
ちょっと残念なのがディスプレイで、競合製品がFHD(1,920 × 1,200)を採用することが増えているのに対し、HD(1,280 × 800)のまま据え置かれました。実用上は全く問題ないですが、せっかくCPU、RAM、ストレージが大きくパワーアップしたので、ディスプレイもグレードアップしてほしかったですね。
2.筐体
外観上の変更点は言わずもがな、背面に取り付けられたカメラです。5メガピクセル、ということなので業務用であれば十分な性能だと思います。
従来機とほぼ同じ外観ですが、若干の軽量化がされている上、ボタン類の配置が異なるため別筐体と考えられます。このシリーズの筐体は非常に品質がよく、ヒンジ部分に強力なマグネットがついていて、着脱が容易な上に堅牢です。私は展示会で個人向けモデルのPavilion x2 10-n100を短時間試用した経験がありますが、筺体品質は満点をあげたいくらいです。
キーボード分離型、そしてヒンジ付きの2 in 1なので、いわゆる「4つのスタイル」が可能です。ヒンジ部分の品質が高いため、それぞれのスタイルへの変形は容易ですし、使いやすそうです。
各部名称です。非常に細かいことですが、この製品は音量ボタンと電源ボタンの配置が従来機から変更になっています。また背面カメラが取り付けられた、ということもあり、大きく手が加えられているように思います。もともと「いいなあ」と思っていたステレオスピーカーの位置などは変更されていませんね。
なお、従来機の音響システムはHPお得意の「Bang & Olufsen」ですが、この製品は「DTS Studio Sound」という音響システムになっています。両者の相違点はよくわかりませんが、ライセンスとかの問題なのかな、と思ってみたり…。
3.価格など
「HP x2 210 G2 背面カメラ付き」はHPの直販サイト「HP Directplus」で販売中で、価格は下記のとおりです。
RAM2GB、ストレージ32GB: 48,384円(税込み)
RAM4GB、ストレージ64GB: 59,184円(税込み)
RAM4GB、ストレージ128GB: 53,784円(税込み)
これを見て、普通「あれっ?」って思いますよね。実はストレージ128GBは「販売記念キャンペーン」で10,000円オフになっているんです。そのため、特にお買い得感が高くなっています。
この製品のライバルは、といえばやはり最初に思い浮かぶのは「ASUS TransBook T101HA」「ASUS TransBook Mini T102HA、また「LenovoのMIIX 310」あたりでしょうか。どれも一長一短あり、選択には苦労しそうです。HP x2 210 G2に関してはPro版のOSと128GBのストレージ、そして筺体品質の良さというのがアピールポイントになると思いますが、一方で競合製品の中ではCPUが若干見劣りするかな、と思います。
しかし、ここに来て再び5万円台のAtomタブレット(2 in 1)に選択肢が生まれ始めた、というのはうれしいですね!
コメント
Pavilion x2 10-n100を使っているので、法人モデルを購入したい方へのご参考に。
電源ボタンを押してhpロゴが出てくるまでが、他のタブレットに比べると長いです。
あれ、電源は入ってないの?と思うくらいに長いです。
欠点はこれと、記事中に書かれている解像度くらいです。
電源供給のUSB Type-Cコネクタは残念ながら、USB2.0です。
でも悲観しなくても良く、USB3.0のフルサイズのコネクタがついています。
USBメモリを挿すときにアダプタを使用しなくて良いというのは利点です。
他ではなかなかフルサイズのコネクタがありません。
Surfaceかキーボードドックについているかですね。
またコネクタが下の方に設置されているのも利点です。
例えばUSBハブを挿すと、ケーブルが短くても大丈夫というのは有り難いです。
しかし、一般向けのPavilion x2 10-n100よりスペックが良くて、
しかも期間限定で安いというのは「今買わないでいつ買うんだ」ってくらいお得ですねえ。
こんにちは、コメントありがとうございます。実機所有者のアドバイスは大変助かります。この製品、HP製でもあるし、筺体品質もいいので、購入選択肢としては有力ですよね。