こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。先日HPのプレミアムラインの2 in 1「Spectre X360」の実機レビューをしまして、個人的にはすっかり気に入ってしまったのですが、読者からの反響もよく、「でも高いよね」というコメントもいただいております。今回紹介する「EliteBook x360 1030 G2」はSpectre X360の法人向けモデルといっていいものです。デザインはほぼ一緒なんですけど、細部が結構違ってまして、おそらくウインタブ読者だと「こっちがいい」と思う人も少なくないと思います。発売は6月上旬なので、もう少し先ですし、先に価格を言っておくと「税抜きで178,000円から」ということなので、Spectre X360よりもさらにお高め…ということになります。なお、HPの直販サイト「HP Direct Plus」では法人向けのPCであっても個人購入が可能ですし、実際個人として法人向けのPCを購入する人も多いようです。
1.スペック
法人向けということで、OSはPro版です。CPUはKabylake世代のCore i5とi7ですが、i7のほうは「7600U」になっていて、よく見かける「7500U」と違ってます。確認したところ、クロックスピードが若干高く(7500Uは2.7GHz/ブースト時3.5GHz、7600Uは2.8GHz/ブースト時3.9GHz)、法人のシステム管理に適したvPro対応となっています。
RAM/ストレージは4GB/128GB、8GB/256GB、16GB/512GB(Core i7モデルのみ)の組み合わせから選択でき、バランスはいいと思います。
上にも書いたとおり、この製品は見た感じ「Spectre X360」とよく似ていて、同じ筺体かと思ったのですが、サイズは違います。
Spectre X360: 307 × 219 × 13.9-14.9 mm / 1.31kg
EliteBook x360: 316 × 218 × 14.9(最厚部)mm / 1.28kg
短辺が1ミリ差とかはいいとして、長辺が1センチ近く違いますね。また、入出力ポートの数や種類も違っていて、Spectre X360はフルサイズUSB × 1にType-C × 2であるのに対し、この製品はフルサイズUSB × 2、Type-C × 1となっており、SpectreにはなかったHDMIポートも装備されます。要するに「似てるけど違う」製品ということですね。Type-Cポートは確かに拡張性に優れていますし、このシリーズのはThunderbolt 3なので、便利と言えば便利ですけど、ビジネスシーンならまだフルサイズUSB(Type-A)とか独立したHDMIポートとかのほうが使いやすいですもんね。個人的には手持ちの周辺機器のほとんどがType-A端子なこともあり、今のところType-Cはほとんど使う機会がありません。
その他、キーボードがバックライト付きであることや、Bang&Olufsenの4スピーカーシステムなど、Spectre X360についていて「いいなあ」と思ったものは、この製品でも採用されていますし、バッテリー稼働時間に関してはさらに伸びています。
2.筺体
外観はSpectre X360にそっくりというか、ほぼ同じですね。CNC加工のアルミ合金製筺体、というのも同じです。しかし、個人向けのプレミアムな「アッシュブラック(ウインタブでは黒金といいますw)」の筐体色は用意されないようです。
キーボード非分離型2 in 1なので、テントモードやタブレットモードに変形することも可能です。このへんもSpectre X360と同じです。
狭ベゼルのディスプレイも同じ…なのですが、この製品は法人向けということもあり、新たな機能「HP Sure View」がつきます。この機能はワンタッチで「プライバシー保護フィルターが発動する」というもので、極秘任務には最適なものです。
また、カメラの方もWindows Hello対応の「立体検知IRカメラ」が搭載されました。いいですね、顔パス。
あと、「これが書きたくて記事にした」というところが。キーボードです。Spectre X360の実機レビューでちょっとだけ気になったキーボードの配列が「普通」になりました。SpectreではEnterキーの右側に一列ありまして、これが慣れないと誤入力しやすいと感じていたのですが、この製品ではその一列がなくなりました!指紋センサーもありますね。ということはWindows Helloの「顔パス」「指パス」とも使えるということになります。なお、画像に「+」のマークがありますが、これは実際のキーボードにはありませんし、配列も日本語配列となります。
それと、2,048段階の筆圧に対応するActive Pen(読者コメントから想像するとN-Trigだと思います)がオプションで用意されます。
ポート類の説明です。この画像はSpectre X360とはかなり異なります。ビジネスマシンとしての実用性はこちらのほうが上かな、と思います。もちろんHPでは多機能ハブを別売で用意しているので、Spectreの実用性が低い、ということはありませんけどね。
3.価格など
HP EliteBook x360 1030 G2は、記事の冒頭に書いたとおり、6月上旬の発売予定で、価格は税込み192,240円(税抜き178,000円)から、となっています。ということはCore i5、RAM4GB、ストレージ128GBのモデルがこの価格、ということになるので、Spectreよりも高価ですね。しかし、HP Sure View(プライバシーフィルター機能)を始め、BIOS自己修復機能や各種セキュリティ機能の強化もなされていますので、単に高価なだけでもないです。
Spectre X360にせよ、このEliteBook X360にせよ、お金に余裕があればマジほしいっすね…。
コメント
いいなぁ
spectreはなぜあんな配列にしたのか…
なにげに16:9じゃなく3:2になってるのも良い。
タブレット形態なら間違いなくこの方が書籍見たりするのに便利
でも高い…!
1020がコスパ良かったから更に高く感じる
mizさん、こんにちは、コメントありがとうございます。やっぱキーボードはこっちのほうがいいですね。あと、セキュリティとかが気になるなら余計にお金を出してもこっちかな、と思います。しかし、x360はホントにいいですねー。
セキュリティとかproとか無しでこれ売ればいいのにね
CPUがCorei・・・これで絵を描きたくなりますね!w