HPが13.3インチモバイルノート「EliteBook 830 G11」を発売しました。この製品は法人向けPCですが、HP公式ストアは個人でも法人モデルを購入できます。法人モデルと聞くと、CPUの世代が古いとかディスプレイがTN液晶、といったことを連想してしまいますし、そもそも価格設定が大口注文向け(ボリュームディスカウントを考慮しているためか、単品価格だと割高に感じられてしまう)だったりして、個人が購入するのに向かない印象がありますが、「最近はそうでもない」です。
このEliteBook 830 G11はスペックも新しく、価格にも割高感はありません。一方でHPの法人向けPCは法人モデルならではの強固なセキュリティ機能も搭載しています。
1.スペック
スペック表
EliteBook 830 G11 | |
OS | Windows 11 Pro |
CPU | Intel Core Ultra 5 125U/Core Ultra 5 135U Core Ultra 7 155U/Core Ultra 7 165U |
外部GPU | なし |
RAM | 16GB(LPDDR5、オンボード) |
ストレージ | 256GB/512GB SSD(PCIe NVMe) |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 13.3インチ(1,920 × 1,200) |
ネットワーク | Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.3 |
入出力 | USB Type-C(Thunderbolt 4)× 2、USB Type-A(5Gbps)× 2、HDMI2.1、オーディオジャック |
カメラ | Webカメラ(5MP)顔認証対応 |
バッテリー | 56 Wh(最大16時間/MobileMark 25) |
サイズ | 300.1 x 215.05 x 19.2 ( 最厚部、 突起部含む)mm ※突起部含まない厚さは8.905-16.35 mm |
重量 | 1.288 kg |
バリエーションモデル
・Ultra 5 125U/256GB
・Ultra 5 135U/256GB
・Ultra 7 155U/512GB
・Ultra 7 165U/512GB
※左からCPU/ストレージ
コメント
OSはPro版のみです。
「世界で最も安全なビジネスPC」。HPの法人向けPCにはこの画像が掲載されています。
HPの法人向けPCはこのようなセキュリティ機能を搭載しています。BIOSの自然修復とかリカバリメディアを使わないOSイメージの復旧、あと「マルウェア感染をなかったことに」というのもすごいですよね。これらの機能は法人だけでなく、個人利用の際にも非常に安心できるものです。
CPUはCore Ultraの4つの型番が設定されています。いずれも省電力タイプの「U」で、個人向けPCではよく見かけるCore Ultra 5 125U/Core Ultra 7 155Uに加え、組織でのPC管理に役立つvProに対応するCore Ultra 5 135U/Core Ultra 7 165Uも選べます。
RAMは全モデル16GBで、オンボードメモリなので増設や換装はできません。SSDはCore Ultra 5モデルが256GB、Core Ultra 7モデルが512GBと、ちょっと控えめですね。256GBだと大量の動画データやPCゲームなどのインストールは厳しいかと思います(Office系のデータが中心なら特に問題ないでしょう)。
ディスプレイは13.3インチでWUXGA(1,920 × 1,200)解像度です。IPS液晶という表記はありませんが、おそらく視野角の広いIPS相当のものが使われていると思います。
通信周りではWi-Fi 6Eに対応していますが、LTE/5Gモジュールの搭載はできません。
Webカメラは5MPと高い画素数になっています。近年リモートワークやWebでのミーティングが増加していることもあって、5MPという高い画素数のWebカメラを搭載し、マルチカメラ対応(別途外付けのWebカメラが必要です)、マルチカメラ使用時のオートカメラセレクト(ユーザーがどちらのカメラを見ているかをAIが判断し、アイコンタクトを外さない)、輝度の自動調整、オートフレーム(部屋の中で動き回っても常に自分がフレームの真ん中に映し出される)といった機能に対応しています。
また、マイクも「PCから3 m以内であればどこにいても音量・音質を自動調整」してくれます。音響システムは「Poly」といい、最近は個人向けPCでもBang&Olufsenチューニングに変わって採用が進んでいるものです。
2.筐体
筐体はリサイクル素材を多用しています(天板はマグネシウム製で90%がリサイクルされた素材)。また、「EliteBook」というのはHPの法人向けノートでは上位ブランドなので、天板のロゴもプレミアムタイプのものが使われています。
キーボードは「防滴機能付き 、キーピッチ18.7×18.7mm、キーストローク1.5-1.7mm、JIS標準準拠日本語配列、バックライト付き」と開示されています。
側面と入出力ポートの構成です。USBポートは合計で4つ、うち2つがThunderbolt 4と高規格です。この画像を見ると、「もともとはLTE/5Gに対応可能」のようなのですが、上でもご説明した通り日本仕様はLTE/5Gには対応しません。
筐体サイズも「最薄・最軽量」という感じではないものの、13.3インチノートとしては十分にコンパクトですし、重量も1.288 kgと悪くありません。バッグに入れて持ち歩いてもそれほど苦にならないと思います。
3.価格など
HP EliteBook 830 G11はHP公式ストアで販売中で、3月31日現在の価格はCore Ultra 5/256GBモデルが170,280円、Core Ultra 7/512GBモデルが192,280円です(別途配送料3,300円がかかります)が、ウインタブ読者クーポンを使うとそれぞれ166,769円、187,889円(いずれも配送料込み)で購入できます。この2つは「キャンペーンモデル」で、定価から大きな割引になっていますので、個人利用の場合はこの2つのいずれかを選ぶ、というのが現実的でしょう。
この価格はLenovo ThinkPadの13.3インチノート、X13 Gen 5よりも安いです(X13はCore Ultra 5 125U/16GB/256GBで176,880円)。ThinkPadはこのEliteBook 830 G11とは全く異なるデザインの製品ですが、どちらも「極めて優秀なビジネスノート」であることは間違いないでしょう。なので、この記事の冒頭に書いた「単品購入の場合の価格設定が割高」ということは言えません。…というかこれ、仕事用に欲しいですよね…。
4.関連リンク
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