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富士通 LIFEBOOK CHシリーズ WC1/G3 レビュー - 重さ1キロを切る軽量モバイルノート、ディスプレイやキーボードの品質も素晴らしい

富士通 LIFEBOOK CHシリーズ WC1/G3
富士通のノートパソコン「LIFEBOOK CHシリーズ」の実機レビューです。LIFEBOOK CHシリーズにはカタログモデル(家電量販店などで販売されるもの)とカスタムメイドモデル(富士通WEB MARTで販売されるもの)があり、今回はカスタムメイドモデルがレビュー機となります。また、カスタムメイドモデルの場合、製品名がLIFEBOOK CHではなく「LIFEBOOK WC1/G3」という名称になります。カスタムメイドモデルは注文の際にシステム構成をカスタマイズできますので、より細かく使う人のニーズに応えることができます。

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ここがおすすめ
・ビジネスに学習にストレスなく使える高い性能
・重さ1キロを切る、堅牢で超軽量な筐体
・発色性能が高い、アスペクト比16:10のディスプレイ
・国内大手メーカーらしく、綿密にチューニングされたキーボード
・超軽量ノートとは思えない高いスピーカー品質
ここがイマイチ
・決して割高ではないが、外資メーカー製品よりもワンランク高価
・レビュー機のバッテリー駆動時間は短め
販売サイトはこちら
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1.LIFEBOOK WC1/G3 スペック

  LIFEBOOK CH(WC1/G3)
OS Windows 11 Home
CPU Intel Core i5-1240P/Core i7-1260P
外部GPU なし
RAM 8GB/16GB(LPDDR5-4800, オンボード)
ストレージ 256GB/512GB/1TB PCIe SSD
光学ドライブ なし
ディスプレイ 13.3インチ(1,920 × 1,200)
ネットワーク Wi-Fi6E(a/b/g/n/ac/ax)、Bluetooth 5.1
入出力 USB4 Type-C(Thunderbolt 4)× 2、USB 3.2 Gen1 Type-A、HDMI
オーディオジャック
カメラ Webカメラ(92万画素)
バッテリー 50 Wh(19.5-19.8 時間)
サイズ 298 × 210 × 17.5 mm
重量 998 g

コメント

カスタムメイドモデルWC1/G3は注文の際にシステム構成をお好みに合わせて変更することができます。CPUとRAMはセットになっていて、Core i5の場合は8GBに、Core i7の場合は16GBです。Core i5でRAM16GBというのは選べません。ストレージ(SSD)は256GB/512GB/1TBから選択できます。

WC1/G3はディスプレイサイズが13.3インチで筐体重量が1キロを切る超軽量な製品です。モバイルノートとして毎日バッグにPCを入れて持ち歩くような使い方をしても苦にならず、ビジネスマンや学生さんに向く製品です。

富士通 LIFEBOOK CHシリーズ WC1/G3 筐体色
筐体色も3色から選べます。今回のレビュー機は右端の「モカブラウン」ですが、他に「クラウドブルー(画像左)」「ベージュゴールド(画像中央)」があります。なお、モカブラウンはCore i5/Core i7のいずれでも選べ、クラウドブルーはCore i5選択時のみ、ベージュゴールドはCore i7選択時のみとなります。

なお、レビュー機のシステム構成は「Windows 10 Home/Core i5-1240P/RAM8GB/256GB SSD」でした。WC1/G3としては最も低価格な構成です。

2.LIFEBOOK WC1/G3 外観と使用感

天板・底面・側面

富士通 LIFEBOOK CHシリーズ WC1/G3 ACアダプター
まずはACアダプターです(この画像では保護用のビニールシートがついたままになっています)。WC1/G3を外に持ち出す際には一緒に持っていくことになりますね。モバイルノートノート用としてはやや大きめで出力は65W、実測重量は305 g(電源ケーブル込み)でした。

富士通 LIFEBOOK CHシリーズ WC1/G3 モバイルバッテリーからの充電
専用のACアダプターは65W出力ですが、WC1/G3はモバイルバッテリーからの充電/給電も可能です。ただし7.5W(5V/1.5A)以上を供給可能なUSB Power Delivery対応のモバイルバッテリーに限ります。モバイルバッテリーからの充電/給電は全てのノートPCで対応しているわけではなく、むしろ対応PCは少数派なので、WC1/G3はとても親切な設計であると思います。

富士通 LIFEBOOK CHシリーズ WC1/G3 天板
天板です。レビュー機の筐体色はモカブラウンでした。筐体はアルミニウムとマグネシウムが使われています。

天板の模様はごくシンプルで、左下に富士通のロゴマークがあるのみ、それ以外に凹凸や模様はありません。

富士通 LIFEBOOK CHシリーズ WC1/G3 底面
底面です。画像下側が手前(開口部)になりますが、左右にスピーカーグリルがあります。筐体の開口は可能ですが、ユーザーが簡単に開口してメンテナンスができるような作りにはなっていません。また、この製品のRAMはオンボードメモリのため、購入後に増設や換装はできません。

富士通 LIFEBOOK CHシリーズ WC1/G3 前面

富士通 LIFEBOOK CHシリーズ WC1/G3 背面
前面(上の画像)背面(下の画像)です。こちらの面にはポート類やボタン類はありません。

富士通 LIFEBOOK CHシリーズ WC1/G3 右側面
右側面です。画像左からLEDインジケーター、USB Type-C(Thunderbolt 4)、USB Type-Aがあります。

富士通 LIFEBOOK CHシリーズ WC1/G3 左側面
左側面には画像左からHDMI、USB Type-C(Thunderbolt 4)、イヤホンジャックがあります。なお、WC1/G3には専用の電源ジャックはなく、両側面にあるUSB Type-Cポートのいずれかを使って充電/給電します。

WC1/G3のポートはUSBが合計で3つ、HDMIとイヤホンジャックという構成ですが、モバイルノートとしては過不足のない構成だと思います。周辺機器の接続でポート不足を感じる可能性は低いでしょう。できれば有線LANポートとSD(microSDカードリーダー)が欲しかったところですが、薄型で超軽量な筐体なのでこのあたりは仕方ないと思いますし、有線LANにしてもSDカードリーダーにしても外付けのアダプターやカードリーダーが安価で入手できますので、特に支障はないと思います。

また、WC1/G3は「富士通だけに」非常に過酷な耐久テストをクリアしています。なので、満員電車で押されても、机の上から落としてしまっても壊れたりしません。壊れたりしませんが、キズはつきますので、できるだけ大切に使いたいものですね。

キーボードと使用感

富士通 LIFEBOOK CHシリーズ WC1/G3 キーボード

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キーボードです。13.3インチサイズのモバイルノートなのでテンキーはついておらず、日本語配列、キーピッチ約19mm、キーストローク約1.7mmと開示されています。また、バックライトも搭載していません。

キートップの印字には「かな」はありません。カナ文字入力をされる人はご注意ください。

富士通 LIFEBOOK CHシリーズ WC1/G3 キーボード
富士通をはじめ、国内大手メーカー製のノートPCはキーボード品質が非常に高く、使う人のことをよく考えて設計されています。WC1/G3のキーボードもキートップにくぼみがあり、指のかかりが良くなるように配慮されています。

また、この画像を見ていただくとわかると思いますが、WC1/G3はリフトアップヒンジ構造を採用しており、ヒンジ開口時に天板後部が接地し、キーボード面に適度な角度がつく構造になっています。

富士通 LIFEBOOK CHシリーズ WC1/G3 キーボード説明
富士通のキーボードに対するこだわりがよく分かるのがこの説明です。全てのキーが同じ押下圧(キー入力の重さ)ではなく、軽いキーと重いキーがあります。小指で押す機会のあるキーは軽く、人差し指や中指で押すキーは重くなっています。

使用感

数値が示す通り狭苦しさはなく、ストロークも「気持ち深め」なので、打鍵感も良好です。また、打鍵音は小さめで、スペースキーやEnterキーなど大型のキーはどうしても打鍵音が大きくなってしまいますが、「スペースキーを強打しない限り」静かな場所でも周囲に気を使うことなく作業ができると思います。

また、この製品はリフトアップヒンジ構造を採用していますが、他社製品と比較するとリフトアップされる角度は小さめで、打鍵感という点では特に恩恵は感じませんでした。

ディスプレイ

富士通 LIFEBOOK CHシリーズ WC1/G3 ディスプレイ
正面から見たところです。ディスプレイ面のベゼルは「極細」という感じではありませんが、上下左右とも比較的細めなので、画面に集中しているときでも邪魔にならないと思います。

WC1/G3はディスプレイも高品質です。メーカーの開示では「高輝度・高色純度・広視野角 TFTカラーLCD(スーパーファイン液晶)」という、少し長ったらしいものになっていますが、字面の通り発色品質は非常に高くなっています。これは私の推測ですが、富士通では「IGZO」という文言を使用していないものの「IGZO相当」なのではないか、と思います。

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ディスプレイの使用感

繰り返しになりますが、非常に素晴らしい発色です。手持ちのモニター(27インチIPS液晶、100%sRGBのもの)と比較しても遜色はなく、というかむしろそれ以上に原色が忠実に再現されていると感じました。不自然な「どぎつさ」もありません。

外資系メーカーの一部(特にASUS)のようにディスプレイの発色品質を調整できるようなユーティリティがないのがちょっと残念ではありますが、一般的な使い方であれば調整の必要は全くなく、何も考えずに美しい画面を楽しめると思います。

ちょっとだけケチをつけさせていただくと、このディスプレイは「グレア(光沢)」タイプです。なので、モバイルノートの多くに採用されているノングレアタイプのディスプレイよりも当然映り込みが激しくなっています。ここは好みの分かれるところでしょう。素晴らしい発色のグレアタイプをとるか、映り込みが少なく、出先でも設置場所を気にしなくてよい(映り込みを気にしなくてよい)ノングレアタイプをとるか…。

富士通 LIFEBOOK CHシリーズ WC1/G3 ヒンジ最大開口
ヒンジの開口角度は大きく、「ほぼ水平位置」まで開口ができます。そのため、ビジネスミーティングの際などに向かい側にいる人と画面の共有が容易になります。

スピーカーとWebカメラ

音質はクリアです。「素直にいい音」といいますか、PCのスピーカーにしばしばみられるこもった音質でもなく、ごく自然に、変に強調された感じではない音質です。軽量ノートPCなので低音なんかは弱いんですが、それは仕方のないところ。

富士通 LIFEBOOK CHシリーズ WC1/G3 Dolby Access

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富士通 LIFEBOOK CHシリーズ WC1/G3 Dolby Access

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プリインストールされているアプリ、Dolby Accessで音質の調整も可能です。個人的には特に調整をかけることなく「バランス」モードで聴くのが最も気持ちよく感じられました。音量を上げても音は割れません。最高品質のスピーカー!という感じではありませんが、軽量ノートPCとしては非常に高く評価できるスピーカーだと思います。

WC1/G3のWebカメラはHD画質(92万画素)です。最近はWebカメラがFHD(約200万画素, 1080pとも表記されます)のものが増えていますので、製品の「格」を考えると少々低品質だと思います。また、顔認証にも対応しておらず(キーボード面に電源ボタンと一体式の指紋認証センサーはあります)、レンズ面を塞ぐ物理シャッターもありません。

富士通 LIFEBOOK CHシリーズ WC1/G3 ノイズキャンセリング
ノイズキャンセリング機能はついています。操作系は非常にシンプルで、個人的には「これで十分だろ」と思いますね。

富士通 LIFEBOOK CHシリーズ WC1/G3 Umore

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また、AI メイクアップアプリ「Umore」というのがプリインストールされていて、小顔・肌質補正などをしてくれます。Webでのミーティングが普及した現在、このアプリにニーズのある人も多いんじゃないでしょうか。

3.LIFEBOOK WC1/G3 性能テスト

ベンチマークテスト

富士通 LIFEBOOK CHシリーズ WC1/G3 PC Mark

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表計算ソフトやビデオチャット、画像加工など、実際のビジネスシーンをシミュレートしたテスト、PC Markのスコアです。どちらかというとビジネス系のPCの性能測定で重視すべきベンチマークテストと言えます。また、このテストではCPU性能の影響が大きいとされますが、テスト内容にグラフィック系のシミュレーションも含むため、外部GPUの性能も少なからず影響します。

参考(過去データから一部抜粋):
MSI Titan GT77 HX 13V(Core i9-13980HX、RTX4090):9,187
MSI Katana 15 B13V(Core i7-13620H、RTX4050):7,955
HP Pavilion 15-eh(Ryzen 7 5825U)5,954
VAIO SX12(2022)(Core i7-1260P):5,761
dynabook AZ/HV(Core i7-1260P):5,503
MSI Prestige 13 Evo A12M(Core i7-1280P):5,500
dynabook GZ/HV(Core i7-1260P):5,468
VAIO SX14(Core i7-1280P):5,452
MSI Modern 14 C12M(Core i7-1255U):5,366
VAIO SX14(Core i7-1195G7):5,278
Lenovo ThinkPad X13(Core i7-1165G7):5,205
Lenovo IdeaPad Slim 550 14(Ryzen 5 5500U):5,076
ASUS Zenbook 17 Fold OLED UX9702(Core i7-1250U):5,074
DELL Inspiron 14 AMD(Ryzen 5 5625U):5,031
DELL XPS 13 Plus(Core i5-1240P):4,980
dynabook MZ/HS(Core i7-1165G7):4,967
dynabook SZ/MV(Core i7-1255U):4,902
HP Spectre x360 14(Core i7-1255U):4,834
HP ENVY x360-bf(Core i7-1250U):4,833
Microsoft Surface Laptop Go 2(Core i5-1135G7):4,066

レビュー機の搭載CPUは第12世代(Alder Lake)のCore i5-1240P、RAMは8GB、SSDは256GBでした。

過去データはほとんどがCore i7/Ryzen 7以上のCPUを搭載しているため、レビュー機の4,613というスコアが低めに感じられるかもしれませんが、実際のところ、これだけのスコアが出ればPC Markが想定しているビジネスシーンではほぼストレスを感じないくらいの使用感となります(ウインタブの主観です)。

富士通 LIFEBOOK CHシリーズ WC1/G3 3D Mark
グラフィック性能を測定する3D Markのスコアです。外部GPU搭載のゲーミングPCでは最も重要になるテストと言えますが、LIFEBOOK WC1/G3は外部GPU非搭載なので、それほど高いスコアにはなりません。

参考1(外部GPU搭載のゲーミングノート・クリエイターノート):
MSI Titan GT77 HX 13V(Core i9-13980HX、RTX4090):22,052、38,273、15,196
MSI Katana 15 B13V(Core i7-13620H、RTX4050):9,278、21,399、4,986
MSI Stealth 15M B12U(Core i7-1280P、RTX3060)):8,023、18,153、4,491
ASUS TUF Dash F15(i7-11370H、RTX3070):7,767、17,671、5,136
HP ENVY 15(i9-10885H、RTX2060 Max-Q):5,597、13,382、3,150
※左からTime Spy、Fire Strike、Port Royalのスコア

参考2(外部GPU非搭載のノートPC):
MSI Prestige 13 Evo A12M(Core i7-1280P):15,330、20,071
VAIO SX12(2022)(Core i7-1260P):14,055、18,529
HP Pavilion 15-eh(Ryzen 7 5825U):-、16,098
HP ENVY x360-bf(Core i7-1250U):10,684、14,119
ASUS Zenbook 17 Fold OLED UX9702(Core i7-1250U):10,931、13,960
※左からWild Life、Night Raidのスコア

3D Markは「外部GPUを搭載しているか否か」でまるっきりスコアが違います。例えばTime Spyであれば外部GPU搭載機なら5,000点以上は当たり前、上位クラスの製品なら余裕で10,000点越え、となりますが、外部GPU非搭載機なら2,000点を越える製品はほとんどないです。

今回のレビューでは3D Mark、Fire Strike、Wild Life、Night Raidのスコアを測定しました。外部GPU非搭載機の場合、Wild LifeとNight Raidあたりが最も参考になるテストと言えますが、「参考2」のデータがすべてCore i7/Ryzen 7ということもあり、相対順位としては低くなっています。しかし、WC1/G3がゲーミングノートではなく、超軽量なモバイルノートであることを考えれば決して悪くない性能であると思います。このスコアでも「息抜き程度に低画質でオンラインゲームをプレイする」くらいなら十分可能です。

富士通 LIFEBOOK CHシリーズ WC1/G3 CINEBENCH R23
続いてはCPU性能のみを測定するCINEBENCH R23のスコアです。このテストではGPU(GeForceなど)の搭載有無は影響を受けないとされています。

参考(過去データから一部抜粋):
MSI Titan GT77 HX 13V(Core i9-13980HX、RTX4090):2,149、30,358
MSI Creator Z16P B12U(Core i9-12900H):1,918、17,827
マウス DAIV 6P-RT(Core i7-12700H):1,814、12,873
dynabook AZ/HV(Core i7-1260P):1,809、8,940
ASUS Vivobook Pro 15X OLED K6501ZM(Core i7-12650H):1,806、14,632
MSI Katana 15 B13V(Core i7-13620H、RTX4050):1,802、11,620
MSI Modern 14 C12M(Core i7-1255U):1,797、8,791
VAIO SX12(2022)(Core i7-1260P):1,769、9,334
MSI Prestige 13 Evo A12M(Core i7-1280P):1,667、9,514
VAIO SX14(Core i7-1280P):1,661、9,354
MSI Stealth 15M B12U(Core i7-1280P):1,659、13,793
dynabook GZ/HV(Core i7-1260P):1,655、7,586
富士通LIFEBOOK AH(Core i7-1260P):1,646、9,012
dynabook RZ/HV(Core i7-1260P):1,634、8,524
ASUS ROG Strix G15 G513RW(Ryzen 9 6900HX):1,580、14,830
dynabook SZ/MV(Core i7-1255U):1,551、5,160
ASUS ROG Flow X16 GV601(Ryzen 7 6800HS):1,543、13,832
ASUS Vivobook 15 OLED K512EA(Core i7-1165G7):1,497、5,555
MSI GP66 Leopard 11U(Core i7-11800H):1,491、12,210
ASUS Vivobook Pro 15 OLED(Ryzen 7 5900HX):1,482、12,108
dynabook MZ/HS(Core i7-1165G7):1,477、5,526
ASUS M3700WY(Ryzen 7 5825U):1,454、9,046
MSI Bravo 15 B5(Ryzen 7 5800H):1,422、11,241
DELL Inspiron 14 AMD(Ryzen 5 5625U):1,364、8,013
Lenovo Legion 560(Ryzen 7 5800H):1,348、11,419
Lenovo IdeaPad Slim 550 14(Ryzen 5 5500U):1,170、6,973
ASUS ZenBook 14(Core i5-8265U):1,023、3,691
HP Pavilion x360(Core i5-7200U):790、1,740

こちらでも過去データと比較すると低いスコアですが、旧世代のCore i5なんかと比較すると大きく性能が向上していることがわかります。

富士通 LIFEBOOK CHシリーズ WC1/G3 Crystal Disk Mark
SSDの読み書き速度を測定するCrystal Disk Markのスコアです。非常に高速と言え、普段使いでもたつきを感じるようなことはまずないでしょう。

バッテリー駆動時間

メーカー公称値だとWC1/G3のバッテリー駆動時間はCore i5モデルで最長19.8時間となっていますが、こんなのは「1000%無理」です。別に富士通がウソをついているわけではなく、JEITA2.0という測定規格が時流に合っていないだけで、ほとんどのPCメーカーの製品のバッテリー駆動時間は公称値に届きません。

ウインタブのレビューではバッテリー駆動時間がかなり辛めになります。これは他サイトさんの記事を確認しても明らかな傾向です。ただし、別に厳しい条件で測定しているわけではなく、「これで普通くらいだよね」という感じの使い方をして測定していますので、「辛めになっていても仕方ない」とは思っています。

ということでWC1/G3です。今回は「ディスプレイ輝度を70%に、音量は30%~50%の間で動かし、Windowsの電源設定をバランスモードに」して測定してみました。

・画像加工ソフトGIMPで簡単な画像加工を40分
・YouTubeの動画視聴を40分

トータル80分使用してバッテリー消費は32%でした。単純計算すると1時間あたり24%程度のバッテリー消費でバッテリー駆動時間は4-5時間程度となります。実際のところ、ディスプレイ輝度は50%以下でも文書作成などに支障はなく、仕事中は音も出さないと思いますので、それを考慮すればバッテリー駆動時間はプラス1時間くらいにはなると思います。

また、レビュー機は新品ではなく、たくさんのレビュアーが使用した後のものだったので、バッテリーが少しヘタっていた可能性もあります。そのため、この結果は「参考程度」とお考えください。

4.LIFEBOOK WC1/G3 価格とレビューの感想

富士通LIFEBOOK WC1/G3は富士通の直販サイト、富士通WEB MARTで販売中で、5月14日現在の価格は税込み159,800円から、となっています。なお、富士通WEB MARTの会員登録(無料)をすれば割引クーポンがもらえますので、実際にはこれよりも少し安く購入可能です。ちなみに私も会員登録をしていますが、この製品の場合は3,000OFFとなりました。

私がこの製品を購入するとしたら、CPUはCore i5でOKなんですけどRAMは16GB欲しいですし、SSDも512GBにはしたいので、Core i7/RAM16GB/512GB SSDという構成にすると思います(CPUをCore i5にする場合はRAM16GBにはできません)。この場合、価格は税込み191,400円になります(5月14日現在。会員用の3,000円OFFクーポンを使用した価格)。

富士通のPCは「モノがいいのは承知しているが、どうしても少し高い」という印象を持ってしまいますが、WC1/G3の場合、20万円以下でほぼ文句なしのシステム構成にできます。また、ディスプレイ品質やキーボードの使いやすさが素晴らしく、筐体重量も1キロを切っているので、購入しても使い勝手に不満を感じるようなことはまずないでしょう。それを思えば、この製品価格に割高な印象はなく、後悔しない選択になると思います。

5.関連リンク

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