こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。今回は富士通の15.6インチスタンダードノート「LIFEBOOK AHシリーズ)を紹介します。AHシリーズはバリエーションが非常に豊富で、CPUにCeleronを搭載するベーシックなモデルもありますが、この記事ではWeb限定のカスタムメイドモデル「WA3/B3(Core i5/i7)、WA2/B3(Core i3)」について紹介したいと思います。
1.スペック
富士通のカスタムメイドモデル(Web限定)は構成のカスタマイズが非常に柔軟にでき、BTOパソコンメーカーよりもむしろカスタマイズ余地が大きいといえるかもしれません。この「WA3/B3(Core i5/i7)、WA2/B3(Core i3)」でもそれは同様です。
CPUは第7世代、しかし最新のCore i7-7130U、第8世代のCore i5-8250U/Core i7-8550Uの3種類から選べます。RAMは標準だと4GBとなりますが、最大16GBまで増設注文が可能です。ストレージも標準だと500GB HDDですが、SSDへの換装、またSSD + HDDのデュアル構成もできます。
ディスプレイは15.6インチのFHD解像度で、これはカスタマイズができませんが、上位クラスのスタンダードノートとして標準レベルの水準はしっかり確保されています。入出力ポートもUSB Type-Cを含めUSBポートが合計で4つ、HDMI、有線LANなど、スタンダードノートとしては十分な内容になっており、職場でのビジネス利用にも十分な拡張性があります。
サイズは小さいです。横幅(長辺)が361 mmとなっていますが、一般的な15.6インチスタンダードノートだと380 mmくらいはあるのが普通です。最近発売された「DELL Inspiron 15 7000」や「NEC LAVIE Note NEXT」も横幅は361 mmなのですが、これらの競合製品と同様、狭ベゼル設計になったことにより、コンパクトなサイズを実現しています。
2.筐体
LIFEBOOK AHシリーズというのは新規製品ではなく、割と古くから販売されています。しかし、今回の新製品は筐体から一新されました。正面からの画像を見ると、ベゼル幅がかなり細くなっているのがわかると思います。上に書いたように、この設計により筐体がコンパクト化しましたし、見た感じもすごくスタイリッシュです。
なお、筐体素材は不明ですが、「ダイヤモンドカットが施されたアルミスピーカー」という記述が製品紹介ページにありましたので、キーボード面のスピーカー部分はアルミ製であることは間違いありません。
この製品もNEC LAVIE Note NEXTと同様、「落とし込みヒンジ」が採用されます。NECにせよ、富士通にせよ、ヒンジが視界に入らず、画面への没入感が高まることをアピールしていますが、他社でつかわれている名称「リフトアップヒンジ」と同様に、ヒンジを開口すると筐体後部が持ち上がる構造になっています。
筐体はメーカーいわく「オムニデザイン(無駄を排除した、すべての方向でバランスの取れたデザイン)」とのこと。天板は緩やかにラウンドしていて美しいと思います。しかし、背面のほうがさらに面白いです。「レザー調テクスチャ」を採用し、カラフルな天板とはかなりイメージが異なります。また、バッテリーは着脱式ですし、RAMの換装などが容易にできるようにメンテナンス用の開口部もしっかり備えます。
キーボードです。富士通のノートPCはキーボードには並々ならぬこだわりがあり、この製品も「三段階押下圧(キーの配置場所や使用頻度によって押下圧を変えている)」「ナチュラルフィットキーボード(表面に球面上のくぼみがあり、キーの手前側が低く、奥側が高くなるように傾斜している)」が採用されています。
キーピッチは18.4 mm、キーストローク 2.5 mmとなっており、特にキーストロークがやや深めであることが面白いですね。
スピーカーはキーボード面にあり、ONKYO製です。またスピーカーボックスの容量が従来モデルよりも16%大きくなっており(つまり、スピーカーの箱部分が大きくなった)、深みのある音が楽しめるとのこと。
そして、なんとこの製品、オプション扱い(カタログモデルでは11月にセット販売が開始される予定)でMRヘッドセット&コントローラーをセットできます(57,024円)。なお、MRヘッドセットをセットで購入するにはMicrosoftのWindows Mixed Realityのシステム要件を満たす「CPUにCore i5またはi7」および「RAMが8GB/16GB」の構成にする必要があります。
3.価格など
富士通 LIFEBOOK AHシリーズ、カスタムメイドモデル「WA3/B3、WA2/B3」は富士通の直販サイト「富士通Webマート」で販売中で、10月21日現在の価格は税込み116,847円から、となっています。
では、Windows Mixed Realityのシステム要件を満たすべく、「Core i5/RAM8GB/128GB SSD + 1TB HDD」の構成にカスタマイズしてみたところ、税込み158,712円となりました。これにMRゴーグル&コントローラーのオプションを追加すると215,736円となります。
コスパを最重視した場合、この製品よりも割安感の大きいスタンダードノートは少なくありません。一方で富士通にせよ、先日紹介記事を書いたNECにせよ、厳しい耐久テストを実施しているなど、製品としての品質は抜群に高いものがあります。この記事を書いていて、特にキーボードとスピーカー、そして筐体デザインがとても素晴らしいと思いました。また、あまり難しいことを考えずにMR体験を楽しめそう、というのも大きいと思います。