富士通の「FUJITSU PC 40th Anniversary」モデル、FMV LOOXが発売されました。この製品は3月29日に国内で発表され、「6月中旬より順次発売」とアナウンスされていましたが、「いや3カ月も経つと忘れてしまうがな」ということで、つい先ほど富士通WEB MARTで販売がスタートしているのを確認しました。どうやら少し前に販売開始となったようでして、記事にするのが遅くなり、すみませんでした。
LOOXという製品名に懐かしさを覚える人も、LOOXという製品名を初めて聞く、という人も、「注目のWindows タブレット(2 in 1)」です。また、6月29日14時まではキャンペーン中で、大きな割引が受けられます。
なお、この製品については3月に紹介記事を掲載済みですが、改めてご紹介したいと思います。
1.FMV LOOX スペック
スペック表
FMV LOOX WL1/G | |
OS | Windows 11 Home/Pro |
CPU | Intel Core i5-1230U/ Core i7-1250U |
外部GPU | なし |
RAM | 8GB/16GB(LPDDR4X-4267、オンボード) |
ストレージ | 128GB/256GB/512GB/1TB PCIe SSD |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 13.3インチ有機EL(1,920×1,080)タッチ |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.1、(LTE/5G) |
入出力 | USB4 Type-C(Thunderbolt 4)、USB3.2 Gen2 Type-C、(nanoSIMスロット) |
カメラ | イン207万画素(顔認証対応)/アウト1,258万画素 |
バッテリー | 35Wh(約12時間) |
サイズ | 307 × 190 × 7.2 mm |
重量 | 本体:599(Wi-Fi)-645(5G/LTE)g スタンド込:742(Wi-Fi)-788(5G/LTE)g |
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ここではカスタムメイドモデルWL1/Gのスペックについてご説明します。富士通WEB MARTで販売されるWL1/Gは注文時に構成のカスタマイズが可能です。OSはWindows 11のHome版とPro版を選べ、CPUはRAM容量とセットで「Core i5/8GB」「Core i5/16GB」「Core i7/16GB」の3種類、ただし5GモデルではCore i7/16GBのみの設定となります。
CPUは第12世代(Alder Lake)の「超省電力タイプ(PBPが9W)」、Core i5-1230U/Core i7-1250Uです。PBP(プロセッサーのベースパワー)が低いぶん、他社の最新モバイルノートに搭載されているCore i5-1235UやCore i7-1255U(PBPが15W)よりも少し性能が低めとされますが、ウインタブが第11世代CPUで確認したところ、「あんまり気にしなくていい」くらいの差しかありませんでした。ただし、あくまで第11世代の省電力タイプ(UP3)と省電力タイプ(UP4)での話です。
RAMは8GBと16GBの設定がありますが、ともに「オンボード」なので購入後の増設や換装はできません。また、すべて「デュアルチャネル対応」とのことなので、CPUに内蔵されているGPU「Iris Xe」のパフォーマンスはしっかり引き出せます。
ストレージは128GBから1TBまで選択可能です。ただし高価で、128GB→1TBへのカスタマイズ料金は5万円以上(6月22日現在の割引価格)になります。
ディスプレイは13.3インチの有機EL、FHD(1,920 × 1,080)解像度です。もちろんタッチ対応し、世界初採用の「Wacom Linear Pen」で筆圧4,096段階のペン入力が可能です。また、ペンは別売りですが6,000円強(6月22日現在の割引価格)と(この手のペンにしては)比較的安価です。
FMV LOOXは5Gモジュールを搭載するモデルがあります。ただし、オプションで5G対応させるのではなく、ベースモデルの段階で5Gモデルを選択する格好になります。5G対応するのは素晴らしいですが、5Gモジュールはまだ高価なので、LTEのみ対応、というオプションがあっても良かったかもしれないですね。
「本体がタブレット」の製品なので、カメラもイン側とアウト側にあります。イン側は顔認証に対応し、アウト側の画素数も約12MPと比較的高いものになっています。
サイズは「非常に素晴らしい」ですね。13.3インチサイズのタブレット製品で重さ600 gを切る(Wi-Fiモデルの場合)というのは驚異的と言ってもいいでしょう。ちなみにSurface Pro 8は13インチサイズで891 gあります。ただし、本体にキックスタンドを内蔵するSurface Pro 8に対し、LOOXは本体にはキックスタンドがなく、付属のスタンドを取り付けて自立させます。スタンドを取り付けた場合は742 g(Wi-Fiモデル)と、少し重くなってしまいます。それでもSurfade Pro 8よりもかなり軽いですけどね。
2.FMV LOOX 筐体
FMV LOOXは「タブレットPC」です。本体価格にキーボードは含まれず、別売りとなります。で、その本体ですが、前面はタブレット製品としてはベゼルが細く、美しく見えます。前面はゴリラガラス・ヴィクタスが使われています。また背面はアルミ削り出しで、筐体色はダークシルバーのみが設定されます。
また、内部に冷却ファンはなく、ヒートパイプやグラファイトを使って冷却対策されています。
キーボードは付属しませんが、背面のスタンド(カバー)は付属品です。
各部名称です。入出力ポートはUSB Type-Cポートが2つのみ(うち1つはThunderbolt 4)と少なく、microSDカードリーダーもありません。スピーカーは横持ち時の両側面に2つずつ、つまりクワッドスピーカー搭載です。
スタンドと別売りのキーボードを取り付けたところです。また、この画像にペンも写っていますが、ペンは別売りです。
標準のキーボードです。「FMV LOOXキーボード」といい、本体とは物理接続、カナ表記なしの86キーJIS配列で、キーピッチ約19mm、キーストローク約1.5mmと開示されています。
クラウドファンディングでも大人気だった「FMV Mobile Keybord」です。本体購入時にFMV LOOXキーボードのかわりにセットできます。本体とはBluetoothもしくはUSB Type-C接続で、カナ表記なしの86キーJIS配列、キーピッチ約19mm、キーストローク約1.5mmと開示されていて、数値面ではFMV LOOXキーボードと同じですが、バックライトがつきます。
左がFMV LOOXキーボードをセットしたところ、右がFMV Mobile Keybordをセットしたところです。本体と物理的に接続できる(要は「くっつく」)のはFMV LOOXキーボードの方ですが、FMV Mobile Keybordもデザイン的には「合っている」と感じますね。
3.FMV LOOX 価格など
富士通FMV LOOXのカスタムメイドモデル「WL1/G」は富士通WEB MARTで販売中です。おそらくこの製品の購入を考えている読者も多いと思われますので、しっかり価格をチェックしてみました。
まず、大前提として、富士通WEB MARTの会員登録をしましょう。登録は無料ですし、会員になるだけで割引率が大幅にアップします。以下、「会員向け税込み価格」を記載します。
最小構成にキーボード、ペンをつけるとこうです。
・本体最小構成(Core i5/8GB/128GB):136,936円
・キーボード(FMV LOOXキーボード):12,752円(割引後)
・FMV LOOXペン:6,232円(割引後)
・クーポン割引:-10,000円
●合計価格:145,920円
次に5G対応でシステムスペックを上げるとこんな感じ。
・本体5Gモデル(Core i7/16GB/128GB):194,620円
・SSDを256GBに増量:11,704円(割引後)
・キーボード(FMV LOOXキーボード):12,752円(割引後)
・FMV LOOXペン:6,232円(割引後)
・クーポン割引:-10,000円
●合計価格:215,308円
なお、この価格は6月29日14時までの「発売記念価格」です。また、製品ページに1万円OFFのクーポンコード(こちらも6月29日14時まで)が表示されていますので、それも忘れずに入力しましょう。
5Gモデルにすると20万円を越えてしまいますが、Wi-Fiモデルの場合は、必要と思われるオプションをつけても15万円以下から、またCore i7/RAM16GB/256GB SSDという構成にしても20万円を下回ります。すごく安い、とまでは言えないかもしれませんが、「発売記念価格+会員割引」で思った以上に安くなるなあ、と思いました。
この製品の発売を待っていた!という富士通ファン、LOOXファン(ちょっとマニアックか…)も少なくないでしょう。残念ながらウインタブではこの製品をレビューする予定はありませんが、まあ「間違いなし」のデタッチャブル2 in 1でしょうね。
4.関連リンク
FMV LOOX WL1/G:富士通WEB MART
コメント
増設出来ないのに128GBとか用意するの本当に意味わからん。256GBに上げるの高すぎると思うわ。