こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。富士通のタブレットと言えば「arrows Tab」ですが、現在は8インチの取り扱いがなくなってしまい、10.1インチと12.5インチの2サイズとなっています。そして、富士通ではこの2サイズのarrows Tabを2017年1月モデル、としてリニューアルしました。この記事では10.1インチサイズの「QH35/B1(カタログモデル)」と「WQ2/B1(カスタムメイドモデル)」について紹介したいと思います。
従来からそうなんですけど、10.1インチのarrows Tab、カタログモデルとカスタムメイドモデルは全くの別物と考えるほうがいいくらいに「ほとんど全部」異なります。
1.スペック
画像左側がカスタムメイドモデルのWQ2/B1、右側がカタログモデルのQH35/B1です。OSは共通ですが、CPUがWQ2/B1がAtomでも中位ランクのZ8550、QH35/B1は下位ランクのZ8350となっており、RAMもWQ2/B1のみ4GBとなります。この時点でウインタブ的にはカスタムメイドモデルの評価が一気に高まることになりますね。
ストレージに関してはWQ2/B1は標準で64GB、カスタマイズで128GBを選べるのに対し、Qh35/B1のほうは128GB固定です。実は2017年1月モデルではCPUが「xx50」番台と新しくなったこと、およびストレージ容量が128GBに拡大されたことが大きな変更点となります。
あとディスプレイも異なります。スペック表だとよくわかりませんが、WQ2/B1は1,920 × 1,200、QH35/B1は1,280 × 800となります。
また、スペック表に記載がないのですが、両者のスペック上の大きな差異として、「サイズ」があります。
WQ2/B1: 264 × 169.7 × 11.8 mm / 635 g
QH35/B1: 259.8 × 171.4 × 8.9 mm / 620 g
このように、WQ2/B1のほうが大きく、重くなっています。これはWQ2/B1が防水(IPX5/7/8)・防塵(IP5X)仕様になっており、より過酷な条件下でも使用できるような筺体構造を備えているためです。
また、それ以外に、WQ2/B1のみワコムデジタイザーを搭載しています。筆圧は2,048段階に対応、手書き入力がより快適になる専用の保護フィルムも貼り付けてあります。価格は高い(後述します)ですが、「Atom Z8550、RAM4GB、ストレージ128GB選択可、FHDディスプレイにデジタイザー搭載」と、Atomタブレットとしてはほぼ文句のないスペックですね。
一方カタログモデルのQH35/B1のほうは「Atom Z8350、RAM2GB、HDディスプレイ」と低価格帯のスペックながらストレージが標準で128GBあり、専用のキーボードも同梱される、というのが魅力です。
2.筺体
そんなわけで、筺体もかなり違っていまして、
WQ2/B1は筺体にかなりの厚みがあります。
ウインタブでは「挟ベゼルのほうがサイズを小さくできるし、デザインもスタイリッシュになる」ということをいつも書いていますけど、WQ2/B1はその反対です。四隅を中心に補強し、落下時の衝撃から守るためにあえてベゼル幅を広げるような加工をしています。
こちらはQh35/B1の筺体です。上にも書きましたが、キーボードが付属し、ちょっと失礼ながら低価格帯の10インチタブレットでよく見る外観になっています。
このキーボードはヒンジ付きではなく、カバー部分を台座にする簡易型のものです。ただし、2017年春モデルになって、キーボードのサイズが見直され、より小型化、軽量化がなされています。キーボード込みでのサイズは
春モデル: 270 × 358 × 150 mm / 約1.0 kg
従来型: 275 × 190 × 21.5 mm / 約1.3 kg
となり、かなり軽量化が進んでいることがわかりますよね!
WQ2/B1のほうは、キーボードが別売りとなってしまいますが、従来型と同様、ヒンジ付きのものが用意されます。サイズは従来型と全く同じですが、本体重量が50 g軽量になっているため、キーボード込みのサイズは
春モデル: 264 × 205.7 × 22.1 mm / 1,305 g
従来型: 264 × 205.7 × 22.1 mm / 1,355 g
となります。
また、「軽量スリムキーボード」というものが用意されます。こちらを使うと本体+キーボードで「264 × 214.9 × 22.1 mm / 999 g」となり、かなりの軽量化となりますが、仕様の詳細がよくわからないため、現状は何とも言えません。上の画像で左が「軽量スリムキーボード」右がこれまで説明してきた「スリムキーボード」なのですが、はっきり言って全く同じものにしか見えません。また、ヒンジつきの構造でキーボードをここまで軽くすることが可能なのか、ちょっとよくわからん、という気がします。しかし、ヒンジつきキーボードがついて1 kg切り、ということになると、一気に製品の魅力が高まりますね。
3.価格など
富士通 arrows Tab QHシリーズは1月19日に発売され、富士通の直販サイト「富士通 WEB MART」での価格は下記のとおりです。
QH35/B1: 91,584円(税込み)
WQ2/B1: 98,388円(税込み)から
また、WQ2/B1にオプションを加えた価格はこんな感じです。
WQ2/B1(ストレージ128 GB)+軽量スリムキーボード:132,732円(税込み)
※なお、軽量スリムキーボードは入荷未定、となっており、1月19日現在は選択できません
なお、富士通WEB MARTでは現在クーポンセールを開催しており、QH35/B1は10%オフ、WQ2/B1は18%オフで購入できます。そのため、上の132,732円という価格は108,840円となっています。
ウインタブ的な注目はWQ2/B1の方なんですが、やっぱいいお値段になってしまいますね。これだとSurfaceタイプのCore m機が買えてしまいます。ただし、筺体は折り紙つきの頑丈さを誇っていますし、単に処理性能だけでなく、10インチというサイズ感と製品としての安心感を、ということなら選択肢になりうるかな、と思います。また、QH35/B1のほうはこの先もう少し値崩れがあるでしょうね。いかな富士通製といえども、ちょっと高い気がします。
コメント
富士通のような日本の大手メーカーが、Atom Winタブを発売するのは嬉しいと思う反面、ちょっと高すぎだよ~とも思います。
特にカタログモデルは、あの構成なら高くても5万円位にした方が…
こんにちは、コメントありがとうございます。確かに…。ちょっと個人だと手が出ませんね。