Dynabookが15.6インチスタンダードノート「Tシリーズ」「Xシリーズ」をリニューアルしました。一足先にリリースされた「T9」に続き、他のバリエーションモデルも一挙にCPUが第12世代となり、筐体も一新しています。
この記事では「先行販売されているT9も含めて」ご紹介させていただきます。
なお、この製品のWebオリジナルモデル、dynabook AZシリーズ、BZシリーズについても別記事にてご紹介していますので、こちらもあわせてご覧ください。
dynabook AZ / BZ - Dynabookの光学ドライブ搭載スタンダードノート、Tシリーズ/XシリーズのWebオリジナルモデルです
1.dynabook T/Xシリーズ スペック
スペック表
dynabook Tシリーズ/Xシリーズ | |
OS | Windows 11 Home |
CPU | Intel Core i3-1215U/Core i5-1235U/Core i7-1260P |
外部GPU | なし |
RAM | 8GB/16GB/32GB(DDR4-3200) |
ストレージ | 256GB/512GB/1TB PCIe NVMe SSD |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチ ブルーレイ |
ディスプレイ | 15.6インチ(1,366 x 768) 15.6インチ(1,920 × 1,080) |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.2 |
入出力 | USB 3.1 Gen2 Type-C、USB3.1 Gen1 × 3、HDMI、LAN(RJ45)、オーディオジャック、SDカードリーダー (X5/X6のUSB3.1 Gen 1は2つのみ、SDカードリーダーなし) |
カメラ | Webカメラ(1MP) Webカメラ(2MP)顔認証対応 |
バッテリー | 駆動時間9.5-11.0時間 |
サイズ | 361.0 × 244.0 × 23.8 mm |
重量 | 1.98 kg |
バリエーションモデル
X5/V:Core i3/8GB/256GB/DVD/HD
X6/V:Core i5/8GB/256GB/DVD/FHD
T6/V:Core i7/8GB/256GB/DVD/FHD
T7/V:Core i7/8GB/512GB/ブルーレイ/FHD
T8/V:Core i7/16GB/512GB/ブルーレイ/FHD
T9/V:Core i7/32GB/1TB/ブルーレイ/FHD
※左からCPU/RAM/SSD/光学ドライブ/ディスプレイ
※全機種ともOffice Home&Business 2021付属
コメント
TシリーズとXシリーズ、筐体はほぼ同じでCPUの型番とディスプレイ仕様、入出力ポート構成が異なります。
まずTシリーズからご説明します。OSはWindows 11 Home、CPUは第12世代(Alder Lake)のバランスタイプ(型番末尾P)、Core i7-1260Pです。このCPUはバランスタイプと言いつつも非常に高性能で、ベンチマークスコアでは第11世代(Tiger Lake)のCore i7-1165G7を大きく上回ります。
RAMとSSDはT6が8GB/256GB、T7が8GB/512GB、T8が16GB/512GB、そしてT9が32GB/1TBと、グレードが上がるに従って容量が増えていきます。ディスプレイは15.6インチのFHD解像度、ノングレア(非光沢)タイプで「高輝度・高色純度・広視野角」という説明になっていて、後述するX6では「広視野角(おそらくIPS相当、という意味です)」とのみ記載されていますので、「より高品質な『IGZO相当』なのでは?」と思います。ただし、DynabookではIGZOという表現は使っていません。
光学ドライブはT6のみDVDスーパーマルチ、T7以上はブルーレイ(DVDスーパーマルチの機能も含んでいます)です。
通信周りではWi-Fi6とBluetooth 5.2に対応し、入出力ポートはUSBが合計で4つ、HDMIに有線LANポート、そしてフル規格(micro規格ではない)SDカードリーダーを装備しています。
次にXシリーズです。XシリーズもOSはWindows 11 Homeで、CPUは第12世代の省電力タイプ(型番末尾U)のCore i3/Core i5です。いずれも第12世代CPUとしては性能は抑え気味ですが、第11世代の同クラスCPU(Core i3-1115G4、Core i5-1135G7)よりもずっと高性能です。
RAMとSSDはどちらも8GB/256GBという構成で、ディスプレイはX5がHD(1,366 × 768)、X6がFHDで「広視野角タイプ」です。Tシリーズ/Xシリーズ中唯一X5のみHDディスプレイで、「広視野角」という説明もないのでTN液晶の可能性もあります。ディスプレイの見え方というのはPCの使用感を大きく左右しますので、個人向けとしてはX5はイマイチかなあ、と思います。なお、X5/X6ともノングレア(非光沢)タイプです。
光学ドライブはどちらもDVDスーパーマルチを搭載し、通信周りはTシリーズと同様、Wi-Fi6とBluetooth 5.2に対応します。また、入出力ポートはTシリーズと異なります。USB Type-Aポートが1つ少なく、SDカードリーダーもありません。
サイズはTシリーズ/Xシリーズ共通で、従来のdynabook Tシリーズ(T9を除く)から「ひとまわり」小さくなりました。
2.dynabook T/Xシリーズ 筐体
正面から見たところです。従来のTシリーズから横幅が2センチ近くも小さくなり、そのぶんベゼル幅が細くなって軽快なデザインになっています。ただし、15.6インチで横幅361 mmというのは他社製品と比較して特に小さいとは言えませんので、めっちゃナローベゼル、という感じでもありません。
また、この画像はWebカメラが顔認証対応するT7/T8/T9のものです。T6/X6/X5は顔認証対応ではないので、上部ベゼルのIR(赤外線)センサーはありません。
天板です。筐体素材は不明ですが、Dynabookのスタンダードノートは光沢のある樹脂素材であることが多いです。また、従来モデルでは極小のDynabookロゴがドット状に配置されていました(筐体色によります)が、ニューモデルではそれがなくなりました。
なお、筐体色ですが、モデル(グレード)によって選択肢が異なります。
T8/T9:プレシャスブルー、プレシャスシルバー
T7:プレシャスブルー、プレシャスシルバー、サテンゴールド
T6/X6:プレシャスブルー、サテンゴールド
X5:サテンゴールド
Dynabookのスタンダードノートと言えばこれ!な「サテンゴールド」は全機種で選択可能、この記事でメインに掲載している新色「プレシャスシルバー」は上位モデルのみに設定されます。
キーボードです。「105キーJIS配列準拠(テンキー付き)、キーピッチ:18.7mm、キーストローク:1.5mm、抗菌対応」と開示されています。画像を見る限り配列は素直で、とてもタイピングがしやすいものと思います。
側面と入出力ポートの配置です。上の画像がTシリーズ、下がXシリーズで、右側面(画像上)の配置が異なります。
3.dynabook T/Xシリーズ 価格など
dynabook T/Xシリーズは6月17日から順次発売となる予定で、店頭予想価格(税込み)は下記のとおりです。
T8:24万円台前半
T7:22万円台半ば
T6:19万円台前半
X6:17万円台前後
X5:14万円台後半
※すべてOffice Home&Business 2021が付属
なお、T9についてはすでに家電量販店などで販売中で、6月9日現在、ビックカメラでの価格は税込み261,470円(ポイント10%つき)でした。
Tシリーズ、Xシリーズとも家電量販店で販売される「カタログモデル」ですが、ウインタブ読者の場合、Dynabook Directで販売される「Webオリジナルモデル」のほうにも関心を持たれるのではないか、と思います。Tシリーズ、XシリーズのWebオリジナルモデルは「AZシリーズ」という名称になり、スペックが一部異なりますので、後ほど補足的に紹介記事を掲載します。
4.関連リンク
dynabook T9・T8・T7:Dynabook
dynabook T6・X6・X5:Dynabook