先日紹介記事を掲載したDynabookの15.6インチノート「dynabook Cシリーズ」のWebオリジナルモデル(Dynabook Directで販売されるネット通販専用モデルです)「CZシリーズ/PZシリーズ」をご紹介します。ただ、この記事、結構ややこしいことになっています…。
まずCZシリーズですが、2022年3月に発売された「CZ/HUとCZ/HV」とつい先日発売された「CZ/MV」の3モデルが第12世代Coreプロセッサーを搭載します。新製品のご紹介、という趣旨だとCZ/MVのみが対象になるのですが、読者のみなさんがCZシリーズの購入を検討される場合、確実に3モデルを比較されると思いますので、それぞれのスペックの相違点についても触れたいと思います。
また、PZシリーズについては今回ご紹介する「PZ/MUとPZ/MV」が第12世代Coreプロセッサーを搭載しますので、この2モデルについてご説明します。
なお、この記事では主に「スペック」のご説明に絞ります。筐体等についてはCシリーズの紹介記事をご参照ください。
dynabook Cシリーズ - 光学ドライブ非搭載の「ニュースタンダードノート」が第12世代CPUを搭載しました
また、2022年3月に発売された「CZ/HUとCZ/HV」についても、すでに紹介記事を掲載済みです。こちらも合わせてご覧ください。
dynabook CZ/HU・CZ/HV - Dynabook最強のWeb直販スタンダードノート。CPUはAlder Lake-Pで4Kディスプレイ搭載、そしてお買い得価格!なぜプレスリリースを出さない?
目次
1.dynabook CZ スペック
スペック表
dynabook CZ | |
OS | Windows 11 Home / Pro |
CPU | Intel Core i5-1240P / Core i7-1260P |
外部GPU | なし |
RAM | 8GB/16GB(最大32GB) |
ストレージ | 512GB SSD/256GB SSD+1TB HDD/512GB SSD+1TB HDD |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 15.6インチ(3,840 x 2,160) 15.6インチ(1,920 × 1,080) |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.2 |
入出力 | USB 3.1 Gen2 Type-C、USB 3.1 Gen1 × 3、HDMI、SDカードリーダー、LAN(RJ45)、オーディオジャック |
カメラ | Webカメラ(92万画素) Webカメラ(200万画素)顔認証対応 |
バッテリー | 駆動時間 約7.5-9.5時間 |
サイズ | 361.0 × 244.0 × 19.9 mm |
重量 | 1.8-1.9 kg |
バリエーションモデル
CZ/HU、CZ/HV(2022年3月発売)
・Core i5/RAM16GB/512GB SSD/4K
・Core i7/RAM16GB/512GB SSD+1TB HDD/4K
※CZ/HUはPro版OS、CZ/HVはHome版OS
※左からCPU/RAM/ストレージ/ディスプレイ
CZ/MV(2022年6月発売)
・Core i5/RAM8GB/256GB SSD+1TB HDD/FHD
・Core i5/RAM16GB/256GB SSD+1TB HDD/FHD
・Core i7/RAM16GB/256GB SSD+1TB HDD/FHD
・Core i7/RAM16GB/512GB SSD+1TB HDD/FHD
※CZ/MVはHome版OS、Pro版OS搭載モデルはなし
※左からCPU/RAM/ストレージ/ディスプレイ
CZ/MVのRAMはシングルチャネル(8GB×1もしくは16GB×1、空きスロット1)、CZ/HUとCZ/HVのRAMはデュアルチャネル(8GB×2、空きスロットなし)と、仕様が異なります。また、WebカメラはCZ/MVが顔認証非対応で92万画素、CZ/HUとCZ/HVが顔認証対応で200万画素です。全モデルで「Officeなし」「Office Personal 2021」「Office Home&Business 2021」を選べます。
2.dynabook PZ スペック
スペック表
dynabook PZ | |
OS | Windows 11 Home / Pro |
CPU | Intel Core i5-1235U / Core i7-1255U |
外部GPU | なし |
RAM | 8GB/16GB(最大32GB) |
ストレージ | 256GB / 512GB / 1TB SSD |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 15.6インチ(1,920 × 1,080) |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.2 |
入出力 | USB 3.1 Gen2 Type-C、USB 3.1 Gen1 × 2、HDMI、LAN(RJ45)、オーディオジャック |
カメラ | Webカメラ(92万画素) |
バッテリー | 駆動時間 約7.5時間 |
サイズ | 361.0 × 244.0 × 19.9 mm |
重量 | 1.77 kg |
バリエーションモデル(PZ)
・Core i5/RAM8GB/256GB SSD/FHD
・Core i5/RAM8GB/512GB SSD/FHD
・Core i5/RAM16GB/256GB SSD/FHD
・Core i5/RAM16GB/512GB SSD/FHD
・Core i7/RAM16GB/512GB SSD/FHD
・Core i7/RAM16GB/1TB SSD/FHD
※PZ/MUはPro版OS、PZ/MVはHome版OS
※左からCPU/RAM/ストレージ/ディスプレイ
PZシリーズのRAMはシングルチャネル(8GB×1もしくは16GB×1、空きスロット1)です。また、全モデルで「Officeなし」「Office Personal 2021」「Office Home&Business 2021」を選べます。
3.dynabook CZ/PZ 特徴
OS
DynabookのWebオリジナルモデルは一般にOSのバージョンが変わると型番も変わります。CZシリーズの場合、Windows 11 Homeを搭載するのがCZ/HVとCZ/MV、Windows 11 Proを搭載するのがCZ/HUです。この3モデルのうち、先日発売されたCZ/MVは筐体色もシステムスペックの多くも異なりますが、CZ/HVとCZ/HUはOSのバージョン以外に相違点はなく、製品ページも共通なので、実質的には3モデルではなく2モデルと考えていいでしょう。
一方のPZですが、こちらもWindows 11 Homeを搭載するのがPZ/MV、Windows 11 Proを搭載するのがPZ/MUです。この2モデルについてもOSのバージョン以外の相違点はなく、製品ページも共通なのですが、筐体色が異なります(後述します)。まあ、スペック面では実質的には1モデルと考えていいと思います。
CPU
CZとPZ、どちらも第12世代のCore i5とCore i7を選べますが、PZに搭載されるのは省電力タイプの「U型番」、CZに搭載されるのはバランスタイプの「P型番」です。Core i5同士、Core i7同士であればP型番のほうが高性能とされていますが、個人的には一般的なビジネス利用であればCore i5のU型番でも特に性能面で困ることはないと思います。
RAMとストレージ
スペック表のところでも書きましたが、大事なことなのでもう一度。CZ、PZともRAMは2スロットあり、最大搭載容量は32GB(16GB×2)です。ただし、CZ/MVとPZはRAM8GBモデル、RAM16GBモデルともシングルチャネルです。そのため、そのままではせっかくの第12世代Core i5/Core i7のパフォーマンスが十分に発揮できません。ともに空きスロットが1つありますし、この製品はDIYでRAMの増設が可能なので、できれば購入後にRAMを増設したいところです(RAMを増設してデュアルチャネルにすると一気にパフォーマンス、特にグラフィック性能が向上します)。
一方、CZ/HUとCZ/HVはRAM16GBモデルのみが設定されていて、初期状態でデュアルチャネル(8GB×2)という構成になっていますので、パフォーマンスも高くなっています。ただし、RAMを32GBにしたい場合は、16GBのRAMを2枚用意しなくてはならないので、お金がかかってしまいますけどね。
ストレージはPZがSSDのみで256GBと512GBが設定され、CZ/MVはSSD+HDDという構成になります。またCZ/HUとCZ/HVはCore i5モデルが512GB SSD、Core i7モデルが512GB SSD+1TB HDDという構成です。いずれのモデルも選択するCPUによってストレージ容量に制約が出てしまう(自由に容量を選ぶことが出来ない)ので、注意しましょう。
ディスプレイ
ここ、かなり重要です。CZ/MVとPZは15.6インチのFHD解像度、ノングレア(非光沢)タイプで「広視野角」という説明がありましたので、おそらくIPS相当の液晶が使われていると思います。しかし、カタログモデルのCシリーズ上位モデル(C8)に設定されている「高輝度・高色純度・広視野角」のディスプレイは設定がありません。
CZ/HUとCZ/HVは15.6インチで4K(3,840×2,160)解像度、ノングレアタイプです。FHD解像度の設定はありません。なので、今回発売のCZ/MVにするか、それともCZ/HU、CZ/HVにするかの決め手になるかもしれないですね。
入出力ポート
上の画像がCZ、下がPZです。CZとPZは筐体サイズが同じですが、入出力ポートの構成が異なります。PZはCZよりもUSB Type-Aポートが1つ少なく、SDカードリーダーもありません。CZはカタログモデルのC7とC8(上位モデル)、PZはカタログモデルのC6(下位モデル)と同じ構成です。
筐体色
先ほど、「第12世代CPUを搭載するCZシリーズは実質的に2タイプ、PZシリーズは1タイプ」と書きましたが、筐体色についてはまたちょっと話が変わってしまいます。
3月発売のCZ/HUとCZ/HVは「プレシャスブルー」で、カタログモデル「Cシリーズ」の「プレシャスブルー」と同じです。
6月発売のCZ/MVは「プレシャスシルバー」で、こちらもカタログモデル「Cシリーズ」の「プレシャスシルバー」と同じ。
CZシリーズに設定されている色はこの2色のみで、「選べません」。型番を決めると自動的に筐体色も決まってしまいます。
PZシリーズのうち、OSにWindows 11 Proを搭載するPZ/MUの筐体色は「ブラック」です。この色はカタログモデルのCシリーズにはありません。
OSにWindows 11 Homeを搭載するPZ/MVは「ブルー×ブラック」です。天板色はCシリーズのプレシャスブルーと同じですが、キーボード面の色がブラックになっています。
PZシリーズについても型番を決めると筐体色も決まってしまいます。
4.dynabook CZ / PZ 価格など
dynabook CZシリーズ/PZシリーズはDynabook Directで販売中です。6月15日現在の価格は下記のとおりです。
CZ/HV(Home版OS, 4K):144,980円から
CZ/HU(Pro版OS, 4K):159,280円から
CZ/MV(Home版OS, FHD):127,380円から
PZ/MV(Home版OS):107,580円から
PZ/MU(Pro版OS):124,080円から
※税込み価格
なお、上記価格は「Dynabook Directの会員価格」です。Dynabook Directは会員登録(無料)をすると大きな割引が受けられますので、購入にあたっては必ず会員登録をするようにしてください。
また、CZシリーズ、PZシリーズとも、こちらの特設サイトからさらに安く購入ができます(私が6月15日に確認したところ、例えばPZ/MVの107,580円のモデルが106,480円になっていました)。IDとパスワードの入力が必要になってしまいますが、ウインタブ読者は特設サイトから購入されることをおすすめします。
特設サイト:【特定サイト限定】クローズドサイト
ID :dyna204cls
パスワード:T8Y7GRSV
5.関連リンク
dynabook CZシリーズ:Dynabook Direct
dynabook PZシリーズ:Dynabook Direct
※なお、ウインタブ読者は下記の特設サイトから購入するほうが安くなります。リンク先ページのURLから「CZ/HV」などの型番を検索してご購入ください
特設サイト:【特定サイト限定】クローズドサイト
ID :dyna204cls
パスワード:T8Y7GRSV