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ドスパラ GALLERIA ZZ レビュー - GeForce RTX2080Ti 搭載!とんでもないパフォーマンスが出てますよ!(実機レビュー:takumi)

ドスパラ GALLERIA ZZ
こんにちはtakumiです。今回はドスパラのゲーミング・デスクトップPC「GALLERIA ZZ」をレビューします。通常ウィンタブで扱うのはモバイルデバイスであり、デスクトップタイプでも、いわゆるミニPCやスティックPC、組み立て式のベアボーンキット等の紹介が多いのですが、先日NVIDIA社が発売した新型グラフィックカード「Geforce RTX 2080Ti」を1ゲーマーとしてどうしてもテストしてみたかったので、ドスパラにお願いしてみたところご快諾いただきまして、今回のレビューが実現しました。本当にありがとうございます。

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1.スペック

ドスパラ GALLERIA ZZ スペック表
スペックは上の通りです。ドスパラは構成を変更出来るBTOメーカーであり、デスクトップタイプを多く手がけているので、過去にレビューしたノートタイプと比較してカスタマイズ出来る幅が広いです。とは言ってもGPUを変えられる訳ではなく、メモリやストレージの増設やケースファンの増設、CPUクーラーおよびサーマルグリス(CPUの熱をクーラーに送るための伝熱剤)の強化などが対象です。ケースのサイドパネルをアクリルにして、中のパーツを可視化するのもいいアクセントだと思います。

RAMは標準で16GB(8GB×2)で、最大64GBまでの増設に対応します。ストレージは500GB NVMe SSD(確認したところサムスン970EVOでした。)+3TB HDD(シーゲート製)という構成で、HDDは最大8TBまでのものに換装出来ますし、最大1TBまでのSSDに変更することも出来ます。

光学ドライブはDVDスーパーマルチタイプなので、一部の古い規格は読み込めません。また、オプションでブルーレイドライブへの変更もできます。また、SDカードスロットもしっかり備えています。

ドスパラ GALLERIA ZZ システム構成
ドスパラ GALLERIA ZZ ストレージ構成
ドスパラ GALLERIA ZZ GPU情報
レビュー機はWin10 Pro、RAM16GB、500GB SSD+3TB HDDという構成でした。CPUはCore i7-8700K、GPUはNVIDIA Geforce RTX 2080Ti(VRAMは11GB)です。

ドスパラ GALLERIA ZZ Crystal Disk Mark
SSDの速度をCrystalDiskMarkで測定してみました。これだけあれば読み込みが遅いと感じることはまず無いでしょう。(サーマルスロットリングによる性能低下、ということもあるにはありますが…)

2.内容と外観

ここからは製品を詳しく見ていきます。本製品に付いているのは付属品類だけで、モニター等は同梱されていません。

ドスパラ GALLERIA ZZ 前面
まずは正面です。電源、リセットボタン、DVDトレイ、SDカードスロット(microとフルサイズの2つ)、オーディオジャック(入力と出力の2つ)、USB3.0 Type-A × 2があります。下のメッシュ部には吸気用ケースファンが装着されています。

ドスパラ GALLERIA ZZ 右側面
右側面にはマザーボード冷却用のエアインテーク以外は何も装備されていません。一応、ここを開ければ裏配線にアクセスできます。

ドスパラ GALLERIA ZZ 背面
背面です。マザーボードのIOポート類(USB3.0Type-A × 4、USB3.1 Type-A、USB3.1 Type-C、有線LAN、オーディオジャック)に、グラフィックカードの画面出力コネクタ(DP × 2、HDMI、VR機器など映像機器出力専用のUSB3.1Type-C)、電源プラグが備えられています。ポート類右側には排熱用ファンが取り付けられています。

ドスパラ GALLERIA ZZ 左側面
左側面にはパーツの大部分が集中しているエリアのため、エアインテークが大きめに装備されています。

ドスパラ GALLERIA ZZ 上面
上部のファンは標準で1個装備されています。冷却面が心配な場合は、ファンを増設しておくと良いでしょう。

ドスパラ GALLERIA 底面
下のファンは吸気用になっています。こちらもオプションで追加することができるかと思います。

ドスパラ GALLERIA ZZ 内部
ケースを開けたところです。内部スペースには余裕がありそうです。CPUクーラーはDeepCool製のサイドフロー型、メモリはSKhynix製のものが採用されていました。
また、グラフィックカードのLEDイルミネーションは、ASUSのユーティリティツール「ASUS AURA SYNC UTILITY」で変更できます。

ドスパラ GALLERIA ZZ 同梱物
付属品です。電源ケーブルの他に、ガレリア特製のマウスとキーボード(26キー同時押し対応なのが地味に凄い!)、動画再生支援ソフトPowerDVD12の試用版などが付属しています。実際の製品にはこれに加え、マニュアル類と「LFS池袋」の24時間クーポンペアチケットが付属されているものと思います。

3.使用感

ケースの冷却性能が高いので、ベンチマークを回しても5分程度でアイドル時の温度に戻ってくれる(環境によります)ので有り難いのですが、CPUは空冷、GPUもシングルファンの外排気系クーラーなので高負荷時の温度は高めです。使うときは室温に考慮した方がいいかもしれません。またSSDの処理が何より高速なので、CPUのマルチコア機能とも相まって処理がサクサク進んでくれます。

マザーボードに搭載されているオーディオコンデンサの品質が高いので、ゲーミングマザーボード程ではないにしても、十分クリアなサウンドを鳴らしてくれます。イコライザソフトを別途用意できるなら、これで十分だと思っています。

RTXグラフィックボードでは新たにDSLLシステムに対応しており、一部の対応ゲームで草木の描画表現がより自然なものに強化されています。まあ、発売自体はまだされてはいないんですけど… FF15における映像表現の比較は以下のCandyland氏の動画をご確認ください。

RTX 2080 Ti – DLSS vs. TAA FFXV Benchmark & Graphics Comparison

4.性能テスト

この製品はCPUに第8世代のCore i7-8700K、GPUにGeForce RTX2080Tiを搭載していますので、「ドラゴンクエスト X ベンチマーク」「ドラゴンズドグマオンライン(DDON)ベンチマーク」「3D Mark」をやってみました。また、普段ウィンタブでは取り扱わない「ファイナルファンタジーXV Windows Editionベンチマーク(通常)」と「シャドウ オブ ザ トゥームレイダー ゲーム内ベンチマーク」、ゲームの実働テストで「コールオブデューティー ブラックオプス4」「Forza Horizon4」をテストしてみました。

ドスパラ GALLERIA ZZ ドラクエベンチ
参考:
マウス NEXTGEAR-NOTE i7901BA1(Core i7-7700K、GTX1080): 21,271
ドスパラ GALLERIA GCF1070NF(Core i7-8750H、GTX1070): 19,008
MSI GS65 Stealth Thin(Core i7-8750H、GTX1070): 18,571
ドスパラ GALLERIA GKF1070NF(Core i7-7700HQ、GTX1070): 18,222
ドスパラ GALLERIA Mini 1060(Core i5-7500、GTX1060): 18,061
DELL ALIENWARE 17(Core i7-7700HQ、GTX1070): 18,045
OMEN X by HP(Core i7-7820HK、GTX1080): 17,833
ドスパラ GALLERIA GKF1060GFE(Core i7-7700HQ、GTX1060): 17,549
ドスパラ GALLERIA GCF1070GF(Core i7-8750H、GTX1070): 17,153
マウス NEXTGEAR-NOTE i4400GA1(Core i7-7700HQ、GTX1050Ti): 16,951
ドスパラ GALLERIA GKF1060NF(Core i7-7700HQ、GTX1060): 16,865
ドスパラ GALLERIA GCF1060GF-E(Core i7-8750H、GTX1060): 16,820
ドスパラ raytrek RKF1060TGK(Core i7-7700HQ、GTX1060): 16,441
ドスパラ GALLERIA GKF1050TNF(Core i7-7700HQ、GTX1050Ti): 16,156
ドスパラ GALLERIA GCF1050TGF-E(Core i5-8300H、GTX1050Ti): 15,923
ドスパラ GALLERIA GKF1050TGF(Core i7-7700HQ、GTX1050Ti): 15,598
ドスパラ GALLERIA QSF965HE(Core i7-6700HQ、GTX965M): 14,964
DELL G7(Core i7-8750H、GTX1060): 13,727
ドスパラ GALLERIA QSF965HE2(Core i7-6700HQ、GTX965M): 12,830
ドスパラ GALLERIA QF960HE(Core i7-4710MQ、GTX960M): 12,791
HP Pavilion Power 15(Core i5-7300HQ、GTX1050): 12,285
ドスパラ Critea VF-HGK1050(Core i7-7700HQ、GTX1050): 12,172

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ドスパラ GALLERIA ZZ DDONベンチ
参考:
マウス NEXTGEAR-NOTE i7901BA1(Core i7-7700K、GTX1080): 13,600
ドスパラ GALLERIA GCF1070NF(Core i7-8750H、GTX1070): 11,440
ドスパラ GALLERIA GCF1070GF(Core i7-8750H、GTX1070): 10,875
OMEN X by HP(Core i7-7820HK、GTX1080): 10,828
MSI GS65 Stealth Thin(Core i7-8750H、GTX1070MaxQ): 10,551
ドスパラ GALLERIA Mini 1060(Core i5-7500、GTX1060): 10,491
ドスパラ GALLERIA GKF1070NF(Core i7-7700HQ、GTX1070): 10,215
ドスパラ GALLERIA GKF1060GFE(Core i7-7700HQ、GTX1060): 9,951
ドスパラ GALLERIA GCF1060GF-E(Core i7-8750H、GTX1060): 9,462
DELL ALIENWARE 17(Core i7-7700HQ、GTX1070): 9,364
DELL G7(Core i7-8750H、GTX1060): 9,284
ドスパラ GALLERIA GKF1050TGF(Core i7-7700HQ、GTX1050Ti): 9,124
ドスパラ GALLERIA GCF1050TGF-E(Core i5-8300H、GTX1050Ti): 8,979
ドスパラ raytrek RKF1060TGK(Core i7-7700HQ、GTX1060): 8,867
ドスパラ Critea VF-HGK1050(Core i7-7700HQ、GTX1050): 8,780
ドスパラ GALLERIA QSF965HE(Core i7-6700HQ、GTX965M): 8,568
HP Pavilion Power 15(Core i5-7300HQ、GTX1050): 7,235

ドスパラ GALLERIA ZZ FF15
ドスパラ GALLERIA ZZ FF15
参考データはほぼすべてノートPCなので、あまり適切な比較対象ではありません。

スペックが高いことは間違いないのですが、GPUのベース性能がボトルネックになっており、前世代のフラッグシップモデル「Geforce GTX 1080Ti」と比較して目に見えて性能差があるというわけではありません。FF15に関してはDSLLの他、4Kなどの高解像度になるとスコア差が出てくるようになります。(FF15のスコアが1番目が高設定、2番目が最高設定です。)

ドスパラ GALLERIA ZZ 3D Mark
参考:
マウス NEXTGEAR-NOTE i7901BA1(Core i7-7700K、GTX1080): 6,703、17,345、37,589
OMEN X by HP(Core i7-7820HK、GTX1080): 6,283、15,476、30,804
ドスパラ GALLERIA GCF1070NF(Core i7-8750H、GTX1070): 5,621、15,012、35,584
ドスパラ GALLERIA GCF1070GF(Core i7-8750H、GTX1070): 5,583、15,146、36,268
ドスパラ GALLERIA GKF1070NF(Core i7-7700HQ、GTX1070): 5,280、14,030、30,686
DELL ALIENWARE 17(Core i7-7700HQ、GTX1070): 5,257、13,233、29,845
MSI GS65 Stealth Thin(Core i7-8750H、GTX1070MaxQ): 4,794、12,509、31,123
ドスパラ GALLERIA GKF1060GFE(Core i7-7700HQ、GTX1060): 3,808、9,888、26,344
GALLERIA GKF1060NF(Core i7-7700HQ、GTX1060): 3,717、9,989、24,824
DELL G7(Core i7-8750H、GTX1060): 3,703、9,743、26,843
GALLERIA GKF1060GFE(Core i7-7700HQ、GTX1060): 3,625、9,784、24,233
ドスパラ GALLERIA Mini 1060(Core i5-7500、GTX1060): 3,583、9,276、22,203
ドスパラ raytrek RKF1060TGK(Core i7-7700HQ、GTX1060): 3,518、9,207、23,689
ドスパラ GALLERIA GCF1050TGF-E(Core i5-8300H、GTX1050Ti): 2,523、6,802、20,045
GALLERIA GKF1050TNF(Core i7-7700HQ、GTX1050Ti): 2,492、6,858、18,179
NEXTGEAR-NOTE i4400GA1(Core i7-7700HQ、GTX1050Ti): 2,449、6,852、20,453
GALLERIA QSF965HE(Core i7-6700HQ、GTX965M): –、5,344、16,987
ドスパラ Critea VF-HGK1050(Core i7-7700HQ、GTX1050): 1,826、5,553、17,109
HP Pavilion Power 15(Core i5-7300HQ、GTX1050): 1,797、5,230、14,052
※左からTime Spy、Fire Strike、Sky Diverのスコア

3D Markに関しても、GTX1080Tiと大きな差はありません。(Timespyで約3000ポイント差、Fire Strikeで約5000ポイント差)今回テストは出来ていませんが、WQHD、4K解像度環境であれば、もっと明確な差が出てくるかもしれません。

ガレリアZZ トゥームレイダー

トゥームレイダーベンチです。画質設定は高設定でフレームレートが平均120fpsオーバーなので、快適度合いに文句はないでしょう。また画像を保存し忘れてしまいましたが、最高設定でも平均90fps程で動いてくれます。

ドスパラ GALLERIA ZZ TOMB
ドスパラ GALLERIA ZZ TOMB
ドスパラ GALLERIA ZZ TOMB

ドスパラ GALLERIA ZZ TOMB

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画質の初期設定はこんな感じです。プリセット高と最高では、影や光に関する表現がいくつか違います。

ガレリアZZ bo4

ブラックオプス4の「ブラックアウト」モードでのテストです。実際のプレイ環境ではカクつきが全く無く、リッチな映像表現でかつ、快適な環境でゲームをプレイできました。設定を調整すれば、さらなるフレームレートの向上が見込めます。(動画のエンコード時に音が消えてしまいました。ごめんなさい。)

ドスパラ GALLERIA ZZ BO4
ドスパラ GALLERIA ZZ BO4

ドスパラ GALLERIA ZZ BO4

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ブラックオプス4の画質の初期設定です。一部設定が下げられていますが、ほぼ最高設定になっています。120fpsならば全最高設定にしても大丈夫ではないかと思います。

ガレリアZZ ForzaH4

Forza Horizon4はDX12採用でトップクラスに重いゲームなのですが、RTX2080Tiのパワーならば最高設定でもこれだけの高いフレームレートで動いてくれます。レースゲームはフレームレートも画質も犠牲に出来ない(と個人的に思っている)ので、大きな価値のある1台になると言えるでしょう。通常設定では幾つか設定が抑えられているので、全最高設定には手動で設定する必要があります。

画像を用意し忘れてしまいましたが、NVIDIAのグラフィックカードは、WQHD、4Kなどの高解像度をフルHDサイズにダウンスケールさせる「DSR」という機能があるので、これを利用し、ForzaHorizon4を4K相当の画質でプレイしましたが、それでも平均60fpsを達成してくれました。4Kウルトラ設定で60fpsでForzaHorizon4をプレイできるただ一つのグラフィックカードかと思われます。

5.まとめ

ドスパラ GALLERIA ZZは10/28現在、319,980円(セール価格。送料・税込345,578円。Core i7-8086Kに無料アップグレード可。)から販売されています。また、先日発売されたばかりの新世代CPU「Intel Core i9-9900K」を搭載した「GALLERIA ZZ 9900K」も、339,980円(送料・税込367,178円)から販売されています。

今回実際に幾つかベンチマークやゲームを動かしてみましたが、GTX1080Tiと見違えるような違いはないと考えます。RTX対応ゲームがまだ市場に出ておらず、その真価も未知数ですが、その技術に投資できるという方、4K高解像度あるいは高リフレッシュレートで快適にゲームをプレイしたいという方であれば、RTX2080Tiには充分価値を見いだせると思ってます。決して安い買い物ではありませんが、リッチにゲームを遊びたい、という方ならば迷うこと無くこのPCを買う価値はあるでしょう。

「世界最速」の名に相応しいとんでもないパフォーマンスを叩き出すRTX2080Ti搭載のマシン、是非体験してもらいたいです。

6.関連リンク

GALLERIA ZZ
GALLERIA ZZ i9-9900K

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コメント

  1. なお より:

    RTX2080の線画は1080とほとんどかわりません
    有利なのは3DとかVRですが
    いま現在それに対応したソフトがないので実感できないですね