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ドスパラ GALLERIA QHF960HE - 税抜き10万円を切ってGTX960M搭載のゲーミングノート、文句なし(実機レビュー)

ドスパラ GALLERIA QHF960HE
こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。今回はゲーミングノートPC「ドスパラ GALLERIA QHF960HE」の実機レビューです。この製品はドスパラのゲーミングPCラインである「GALLERIA」ブランドを冠したゲーミングノートPCでありながら、税抜き価格が99,980円と、「10万円切り」を実現したものです。以前公開情報に基づいて紹介記事を書いた際「10万円切りだけどエントリースペックではない」と表現しましたが、実際のところどんな感じなのか気になってしまい、ドスパラにお願いして実機を貸してもらいました。

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ゲーミングノートPCに関しては知識不足だったウインタブですが、度重なるドスパラのご好意により、実機の試用経験が蓄積され、最近は少しだけまともにレビューできるようになれたかもしれません。その目線でいうとこの製品は「まぎれもなくGALLERIA」であり、安心して購入できるコストパフォーマンスの高いゲーミングノートPCであると感じました。本当にお買い得です。
GALLERIA(ガレリア) QHF960HE

1.スペック

ドスパラ GALLERIA QHF960HE スペック表

クリックで拡大します

レビューの前にスペック表の確認から。冒頭に書いた通りQHF960HE(以下、本機といいます)は税抜きで10万円を切る、ドスパラのGALLERIAシリーズとしては最も低価格な製品です。しかし、スペック表を確認する限り、コストダウンの影響が出ている箇所は決して多くありません。具体的にはCPUがSkylake世代(枝番が6000番代)ではなくHaswell(正確にはHaswell Refresh)世代(枝番4000番代)のCore i5-4210Mであること、RAM8GBというのはいいとして、その仕様がPC3-12800であり、上位機に採用されているPC4-17000よりも低速であること、そして光学ドライブが省略されていることが挙げられます。ただし、ゲーミングノートPCの非常に大切なパーツであるGPUにはNVIDIA GeForace GTX960M(2GB)が搭載されており、決して低スペックとかエントリースペックの製品ではありません。

実機レビューに先立ち、スペック表で注意したい点はこのくらいです。本機の性能については、いつものごとくベンチマークテストを実施しておりますので、実際のところこのスペックでパフォーマンスはどうなのか、という点についてはそちらをご確認ください。

2.筐体

ドスパラ GALLERIA QHF960HE 天板
では筐体から見ていきます。上の画像は天板ですが、やや立体感のある造形ではあるものの、いかにもゲーミングノート、という感じはせず割とおとなしめです。天板の素材は金属(たぶんアルミニウム合金だと思います)製です。

ドスパラ GALLERIA QHF960HE 左側面
左側面です。一番左端に電源ジャック、通気孔の右側にはD-Sub、LANポート、HDMI、そしてUSB 3.0ポートが2つあります。通気孔はちょっとゴツいですね。ゲーミングノートPCだということがばれてしまうかもしれません。

ドスパラ GALLERIA QHF960HE 右側面
右側面です。一番右端にKensingtonロック、通気孔(ダミー。光学ドライブを搭載する場合にはここに取り付けられる)の左側にUSB 2.0ポートが2つとオーディオジャックがあります。

ドスパラ GALLERIA QHF960HE 前面
筐体前面左側にSDスロットがありますが、それ以外には何もないですね。この部分にLEDのステイタスインジケーターがついている製品も多いですが、本機にはそれもありません(キーボード近くにあります)。

ドスパラ GALLERIA QHF960HE 背面
背面には何もないです。

ドスパラ GALLERIA QHF960HE 底面
底面です。タブレットじゃないのでドライバーで開けることもでき、メンテナンスが可能になっています。

ドスパラ GALLERIA QHF960HE 同梱物
これが同梱物なのですが、画像の左上に「予備ネジ」がついてます。筐体を開ける前提なんですねw 予備ネジ以外にはドスパラ製品に共通でついてくる基本操作マニュアル「はじめにお読みください」、本機専用のごく簡単な操作ガイド、ユーティリティー系のCD-ROM、ユーザーズマニュアルのCD-ROMが同梱されてますが、繰り返すと「本機に光学ドライブはありません」

ドスパラ GALLERIA QHF960HE キーボード点灯時
キーボードです。この画像はバックライトを点灯させた状態です。

ドスパラ GALLERIA QHF960HE キーボード 消灯時
こちらはバックライトを消灯した状態。バックライトのオン/オフはキーボード左上にある「G2ボタン(タッチパッドのライト)」と「G3ボタン(キーボードのバックライト)」を使えば簡単に切り替えることができます。なお、タッチパッドのバックライトはタッチパッドそのもののオン/オフと連動していて、バックライトをオフにした状態だとタッチパッドは使えません。また、キーボードのバックライトにはイルミネーション機能はなく、WASDキーのみ別な色にする、とかはできません。バックライトの照度調整もできないです。薄暗いところではバックライトをオンにしないとキーの文字が見にくくなってしまいます。以前紹介記事を書いた際に「バックライトをオンにすると目立ってしまい、ゲーミングノートPCだと一目でわかってしまう」というようなことを書いたのですが、バックライトはそんなに派手ではないので、点灯させておいてもさして気になるようなものではありませんでした。

ドスパラ GALLERIA QHF960HE キーボード拡大
キーボードの拡大画像です。キーに凹凸はつけられておらず、表面はフラットです。

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3.使用感

性能の測定ではなく、PCとして使ってみた印象を書きます。私は「普段使いのテスト」のつもりで本機を使ってウインタブの記事を2つほど書いてみました。テキスト入力作業がメインなのですが、最初に感じたのは「キーボードがめちゃめちゃ頑丈」ということです。貸出機なのでキーを強打したりはしていませんが、多少強めに打鍵してもたわんだりすることは一切ありませんでした。先日同じドスパラの「Critea VF-HG10」を試用した際に感じたキーボードのやや華奢な印象とは180度異なります。相当しっかり補強していると思われ、非常に気持ちよく打鍵できます。むしろ頑丈すぎる、というか、テキスト入力にはオーバークオリティかもしれません。

一方、「勘弁してくれよお」と弱音を吐いたところも一つだけありました。本機のキーボードは右側のSHIFTキーがありません。あんまり意識していなかったのですが、実は私、右側のSHIFTキーを多用していたようで、最初のうちテキスト入力がうまく行かず、困ってしまいました。しばらくテキスト入力をしていると慣れてくるので、長期的に大きな問題にはならないと思いますが、この点だけは注意したいところです。

ディスプレイはかなりキレイだと思います。ドスパラは通常ディスプレイに「IPS」という表現を使わないのですが、本機の場合はプレスリリースに「IPS」と明記されていました。そのせいじゃないだろうと思いますが、視野角が広く、発色もキレイです。

非ゲーム用途の場合でも本機はかなり快適に使うことができますが、やはりファンの音は気になります。ずーっと回りっぱなしではありませんが、いったん回り始めると結構大きな回転音がします。冬場の寒い部屋での試用でしたが、夏場だともっと気になるかもしれません。

4.性能テスト

ウインタブで実機レビューする際に必ず実施しているのが「ドラゴンクエスト X ベンチマーク(ドラクエベンチ)」と「ドラゴンズ・ドグマ・オンライン ベンチマーク(DDONベンチ)」です。
ドスパラ GALLERIA QHF960HE ドラクエベンチ高品質
ドスパラ GALLERIA QHF960HE ドラクエベンチ

参考:
ドスパラ Critea VF-HG10: 14,326、8,467
ドスパラ GALLERIA QF960HE: 16,772、12,791
※ひとつめの数値は「標準品質、1,280 × 720、ウインドウ」、ふたつめの数値は「最高品質、1,920 × 1,080、フルスクリーン」で測定したもの

参考にした2機種について簡単に説明します。Critea VF-HG10はゲーミングノートではなく、17.3インチのノートPCで、CPUにCore i7-6500U、GPUにNVIDIA GeForce 940Mを搭載しています。またGALLERIA QF960HEは本機とよく似た15.6インチのゲーミングノートPCで、CPUにCore Core i7-4710MQ、GPUにNVIDIA GeForce GTX 960M(2GB)を搭載しています。これで比較すると、GALERIA QF960HEよりは劣る数値となり、Critea VF-HG10に対しては、標準品質ではほぼ互角、最高品質でははっきりとした差をつけて優っている、ということになります。

どっちにせよ、どうやってもメタルスライムが出ます(スコア10000以上)ので、GALLERIA QF960HEよりも快適に遊べない、ということはないでしょう。

ドスパラ GALLERIA QHF960HE DDONベンチ1
ドスパラ GALLERIA QHF960HE DDONベンチ2
参考:
ドスパラ Critea VF-HG10: 6,842、4,623
ドスパラ GALLERIA QF960HE: 7,677、6,374
ドスパラ GALLERIA QF940HE: 6,559、3,220
※ひとつめの数値は「標準品質、1,280 × 720、ウインドウ」、ふたつめの数値は「最高品質、1,920 × 1,080、ウインドウ」で測定したもの

DDONベンチでも似たような結果となりました。ここで新たな比較機種「GALLERIA QF940HE」が登場していますが、この製品はCPUにCore i7-4710MQ、GPUにGeForce 940Mを搭載していて、CPUは本機より上、GPUは本機より下のスペックとなります。やはりGALLERIA QF960HEには及ばず、Critea VF-HG10には標準品質で若干及ばないものの、最高品質では差をつけることができています。GPU性能が高くなるとゲームの表示品質を上げても快適性を損ないにくい、という傾向がみられますね。そして、ドラクエ、DDONとも最高品質で十分楽しめる、ということが言えるでしょう。

ドスパラ GALLERIA QHF960HE  3DMark

参考:
ドスパラ Critea VF-HG10: 2,621、8,816、9,774、6,5657
ドスパラ GALLERIA QF960HE: 4,014、11,109、16,168、–
ドスパラ GALLERIA QF940HE: 1,441、5,728、8,519、67,900
※数値は左からFireStrike、SkyDiver、CloudGate、IceStormのスコア

今回はゲーミングノートPCの実機レビューなので、3DMARKもテストしています。結局見るべきはFireStrikeの数値になると思いますが、やはりGALLERIA QF960HEには及ばないものの、Critea VF-HG10とGALEERIA QF940HEとの比較においては大きな差をつけています。ここでもGPUのスペックが大きくものを言い、CPUのスペックがやや低いというのをしっかり補っていることがわかります。

あとはCore i7-47100MQを搭載したGALLERIA QF960HEとの性能差をどう評価するか、ということでしょうね。人それぞれの判断になると思いますが、個人的にはこれって気にするレベルじゃない、と考えます。そこまでこだわるならゲーミングノートじゃなくデスクトップPCにしたほうがさらにスコアが高くなりますし、もともとゲーミングノートPCというのは置き場所などに制約があって、多少は妥協して使わなくてはならないものだと思います。どうせ妥協するのであれば本機の価格でこれだけのスコアが出せるというのは非常に立派だし、十分満足できるものだと思います。

5.おわりに

ドスパラ GALLERIA QHF960HEはGPUにNVIDIA GeForce GTX960Mを搭載したゲーミングノートPCでありながら、価格は税抜きで99,980円と10万円を切るリーズナブルな価格の製品です。記事の冒頭でも書きましたが、今回の実機レビューではっきりと感じたのは「これはコストダウンしたゲーミングノートPCではなく、GALLERIAである」ということです。各種ベンチマークスコアは上位機と比較しても大きくは劣りませんし、筐体の頑丈さはすごいものがあります。安心して強打できますよ。しいてコストダウンした部分を指摘するとすれば、キーボードのバックライトの照度調整などができないことくらいです。光学ドライブについては私はまず使わないので、いっそなくても全然困りません(必要ならオプションでつけても4,000円です)。

あと、唯一不満だったのはやっぱり「右のSHIFTキー」ですね。ただ、これも時間が解決してくれることなので、しばらくガマン、ということで許せるでしょう。

ゲーミングノートPCというのは価格帯が広く、ドスパラを例に取れば上は30万円を軽く超えるモデルもあります。そしてそういう製品は今回の実機レビューでテストしたベンチマークソフトの成績もより高いものになると思います。一方でノートPCであることによる限界というのがあって、デスクトップPCよりはどうしてもパフォーマンスが劣ってしまうことは間違いありません。その代わり置き場所に困ることもなく、持ち運びも容易であるという大きなメリットがありますよね。

限られた購入予算と、あえてゲーミングノートPCを購入しようという動機、この2つを合わせて考えると、本機のコストパフォーマンスは極めて高く、買って納得のいく製品であることは間違いないと思いました。

6.関連リンク

GALLERIA(ガレリア) QHF960HE

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コメント

  1. 匿名 より:

    5万円切ったら考える

  2. 匿名 より:

    ※1さんはさすがにネタかな?このスペックで10万切りとか、ちょっと前なら考えられなかったなぁ。さすがはGALLERIAといったところでしょうか。