ドスパラが4月16日に発表した最新ゲーミングノート5機種のうち、今回は17.3インチサイズで比較的低価格な製品「GALLERIA GCF1050TNF」を紹介します。17.3インチに関しては「GCF1060NF/GCF1070NF」という製品も発表されているのですが、この1050TNFだけ少し仕様が異なっていますので、まずはこの製品から記事を書きます。なお、15.6インチの新製品2機種についてはこちらをご覧ください。
ドスパラ GALLERIA GCF1060GF / GCF1070GF -Coffee Lake搭載のゲーミングノートが早くもドスパラから!
1.スペック
記事の冒頭に「比較的低価格」と書きましたが、5万円で買えるはずもなく、159,980円(税込み172,778円)です。そうすると「いやそれ安いって言わないから!」というツッコミが入りそうなのですが、この製品は決してエントリークラスというわけではなく、必要以上に装備を簡略化しているわけでもなく、初めてゲーミングノートを買う人が、カスタマイズなしで購入しても全く問題がないくらいの充実装備になっています。
CPUはCoffee Lake世代(第8世代に属しますが、Kabylake Refreshとは別です)のCore i7-8750Hを搭載します。ドスパラの最新5機種はすべてこのCPUとなります。これまでゲーミングノートで広く使われていた第7世代のCore i7-7700HQが4コアなのに対し、こちらは6コアとなっており、大きく性能アップしていることが期待されます。
GPUはGeForce GTX1050Tiです。ドスパラが同時リリースした5機種のうち、この製品以外はすべてGTX1060もしくはGTX1070を搭載していますので、GPU性能という点ではこの製品が最も低い、ということになります。しかし、GTX1050TiというGPUは初心者用ということはなく、それなりの腕を持つゲーマーでも満足できるくらいの性能を発揮すると思います。ウインタブでオンラインゲームのベンチマークテストをすると、確かにGTX1060やGTX1070よりも低いスコアにはなりますが、「でも、それ低いって言わないでしょ」とも思います。私はゲーマーとは言えませんのであまり突っ込んだことは書けませんが、「GTX1050Tiだと満足できず、GTX1060なら満足、という人ってどのくらいの腕前なんだろう?」とか「GTX1050Tiだと挙動がカクついて、GTX1060だとサクサク動くゲームってなんだろう?」とかは考えちゃいますね。
すみません、少し脱線しました。RAMは標準で8GB、最大で32GBまで増設可能です。また、ストレージは標準で250GB M.2 SSD + 1TB HDDとなりますが、こちらも増設が可能と思われます。現状購入用のカスタマイズ画面を見ることができませんので、推測だけになりますが、SSDもHDDもより大容量のものにできるはずですし、SSD + SSDという構成も可能でしょう。
ディスプレイは17.3インチでFHD解像度です。同時リリースの他の4機種はすべて「リフレッシュレート120Hz」と明記されていますが、この製品のみそれがありませんので、特段ゲームに特化した高性能なディスプレイではないでしょう。
入出力ポートに関しては他の最新モデルと同じ構成になっていて、ゲーミング用途にせよそれ以外の用途にせよ、不足を感じるようなものではありません。ただし、LANコントローラーはKillerではないようです。
2.筐体
この製品に関してもGALLERIAっぽいといいますか、従来のGALLERIAシリーズの雰囲気を引き継いだデザインとなっています。天板は控えめで特にゲーミングノートっぽい造形でもありません、これがまたGALLERIAらしいところなんですけどね。また、背面の通気口はデザインが同時リリースの最新モデルと比較しておとなしめになっていますが、「ツインクーラーブースト(冷却ファン2基)」という機能は同じです。
キーボードは他機種と異なります。まず、この製品以外の4機種は「SteelSeries RGB LED(レインボーカラーのバックライト)キーボード」が装備されますが、この製品だけはSteelSeriesではありません。
しかし、WindowsキーはGALLERIAらしく右側です。バックライトはレインボーカラーではなくレッドのみです。なので、バックライトを点灯させると一気にゲーミングノートっぽくなります。
左右側面と入出力ポートの配置です。基本的に5機種の新製品はすべて同じレイアウトになっています。また、筐体サイズもこの製品を含め、17.3インチのものは同寸、同重量です。外観で異なるのは背面の通気口のデザインくらいかと思います(細かいところが違っているかもしれません)。
3.価格など
ドスパラ GALLERIA GCF1050TNFはドスパラ公式サイトに製品ページが出来上がっていますが、4月16日現在まだ販売が開始されていません。価格は159,980円(税込み172,778円)で、同時リリースの5機種中で最も低価格です。他の機種と比較して、「GPUがGTX1050Ti」「ディスプレイがリフレッシュレート120Hzではない」「キーボードがStealSeriesではない」「LANコントローラーがKillerではない」といった相違点があるものの、CPU、GPU、RAM、ストレージ構成に関しては(特に初心者の場合)当座カスタマイズが不要なくらいに充実していますので、個人的にはこの製品が最もお買い得なのではないか、と思います。
国内販売されているゲーミングノートではCoffee LakeのCore i7-8750Hを搭載する製品はまだ数が少なく、ドスパラの新機種は希少な存在ということができます。また、このCPUは第7世代のCore i7-7700HQから格段にパワーアップしているという情報もありますので、ウインタブでもドスパラにお願いして、可能であれば実機レビューしてみたいですね。
コメント
電源や排熱に関係してるので曖昧さを避けて
そこはPC業界でロー・ミドルの境界線として標準的な考え方
TDP75Wの境界線をそのまま採用されては?
PCIe x16の供給枠75Wで動作する1050、1050tiはエントリー枠(の上位)
TDP120Wで補助電源が必要になってしまう1060はミドル