ドスパラ(会社名はサードウェーブ)のGALLERIAが新筐体になりました。ウインタブでもっぱらご紹介しているGALLERIAは「ゲーミングノート」のほうですが、今回ご紹介するのは「ゲーミングデスクトップ」のほうです。新筐体になったというだけではなく、製品ラインナップも一新され、型番体系もわかりやすくなりました。大会出場レベルのゲーマーも、これからPCゲームを始めてみたいというエントリーゲーマーも、迷わず製品選びができそうです。なお、この新筐体、7月10日から受注がスタートしています。
1.全4シリーズに整理
ゲーミングPCに限らず、パソコン製品には「型番を聞いてもよくわからない」ものが多いです。ウインタブがよくレビューさせてもらっているGALLERIAのノートPCでも「GCR」とか「NF」とか、よくわからないアルファベットがついていて、じっくり製品選びができる人はともかく、あまりPCに詳しくない人が自分に最適な型番を探すために、ちょっと苦労したりということがありました。
新しいGALLERIAデスクトップは「型番の最初の1文字」である程度識別ができるようになりました。
■U(Ultimate) シリーズ
圧倒的な臨場感。まさにゲームそのままの世界に没入するかのような臨場感を体験できる存在。あらゆるゲームを最高の環境でプレイするための究極の性能を備えた至高のマシン。■Z(Zealot) シリーズ
加速する技巧。いざ熱狂のステージで、妥協を許さずテクニックを思う存分発揮できる傑作。性能・品質すべてにおいてワンランク上のパーツを搭載したハイグレードシリーズ。■X(eXtend) シリーズ
限界の彼方へ。集中した瞬間、劇的に上級クラスのプレイ精度に導かれる快感 。性能のバランスにこだわり、プレイヤーの可能性をグンと引き出すマシン。■R(Refine) シリーズ
逃がすな、はまる快感を。ゲームを心から楽しめるのは、まさに技と気持ちが同体になったとき。余計なものを削ぎ落とし洗練されたスペックが、快適なプレイアビリティを実現。
これ、ドスパラのプレスリリースからの引用なんですけど、非常に凝った日本語になっていて、「要するにどれも快適なんだよね?」くらいの印象しかありませんが、要は上から「U、Z、X、R」の順で、上級ゲーマーならUかZ、エントリーゲーマーならR、というくらいの理解でいいと思います。あとは予算が許す範囲で「いいやつ」を選ぶといいでしょう。
これが製品ラインナップです。なお、価格については7月17日現在のものなので、今後改訂される可能性があります。
これを見ると、CPU、GPU(GeForce)ともシリーズ間でオーバーラップしていますよね。特にU、Z、Xの3シリーズはオーバーラップの度合いが大きいです。ただし、価格は異なっていますし、個々の製品ページを見るとRAMやストレージ、その他のパーツの構成が異なっていますので、PC知識のある人なら、割と簡単に好みの構成を選べると思います。また、GALLERIAデスクトップはノートの比ではないくらいに細かくカスタマイズして注文することができます。例えば電源の容量やブランドとか。
おそらく皆さん「カスタマイズして注文するのが普通」だと思いますので、購入予算よりも少し低めの価格が表示されているものをベースに、それをカスタマイズして仕様を決定するような購入スタイルになると思います。
では、「新筐体」を見てみましょう!
2.新筐体
上の表のRyzen搭載「Lightning」のみ対象外です。新筐体は2種類あり、「U、Z、X」用のもの(画像左)」と「R」用のもの(画像右)です。それぞれのサイズは下記の通り。
U,Z.X:220(幅)× 440(奥行き)× 480(高さ) mm(ATX)
R:220(幅)× 440(奥行き)× 425(高さ) mm(MicroATX)
まあ、画像を見ればピンと来るわけですが、高さのみ異なります。当然後日の拡張性にも違いが出てきますが、個人的には小さい方の筐体でも拡張(増設)に苦労するようなサイズ感でもないと思います。
GALLERIAなので、当然冷却についてはよく考えられています。ドスパラいわく「性能と使いやすさを突き詰めた冷却設計」とのことで、側面の給気口、上面と背面の排気口は設置の自由度を高めてくれます。
上部には「”ななめ45度”コンソールパネル」が装備されます。角度的にも位置的にも、デスク下に置く場合に特に使いやすそうです。
新筐体はゲーミングPCとしては比較的おとなしめの外観ながら、前面にはしっかりLEDライト。この画像だとブルーに光っていますが、ご安心ください、「RGB」です。後日ライティング用の専用ソフトウェアが公開される予定とのこと。
左右の側面と背面です。基本的に2種類の筐体は共通のデザインですが、背面のポート類の配置は製品仕様によって異なります。
筐体は「ヘアライン加工を施したアルミ外装」と説明されていました。ここで注目したいのは側面がクリアタイプ(透明になっていて、内部が見える)だという点です。この点もゲーミングPCの雰囲気がよく出ています。
コアゲーマーだとDIYで「さらに光らせる」のかもしれませんが、私のようなおっさんの目線で言わせてもらえば、ゲーミングPCにしては落ち着いて高級感のある筐体に思われます。また、前面のLEDにしても、きっとレインボーのイルミネーションとかができるんでしょうけど、デフォルトのブルーだけでもクールでカッコいい!という印象がありますね。
GALLERIAシリーズとして一貫した筐体デザインになっている、というのも素晴らしいと思います。昨今GALLERIAの知名度も急速に上がったと思いますし、統一感あるデザインになったことにより、ひと目でGALLERIAだ!ってわかるようになったのも、ユーザーには高評価されるんじゃないでしょうか。