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ドスパラ Critea DX11-H3 - まさにスタンダードノートの鑑!普通だけど普通じゃない使いやすさ(実機レビュー)

ドスパラ Critea DX11-F3/H3
こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。ドスパラといえばゲーミングPC、またウインタブ内ではドスパラといえばCherryTrailのWindows タブレット、なのですが、「普通のパソコン」もちゃんと作っていますし、ウインタブでも何度も実機レビューしています。今回実機レビューをするのは「Critea DX11-H3」という15.6インチサイズのスタンダードノートPCで、この製品の先代モデルも実機をお借りしてレビューしたことがあります。
ドスパラ Critea DX10 - 「普通」をなめんじゃねえ!期待を絶対裏切らないスタンダードノート(実機レビュー)

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Critea DXシリーズというのはドスパラの15.6インチスタンダードノートの製品ブランドで、見た感じ「本当に普通」なのですが、先代モデルはその使い勝手の良さにびっくりしたことを覚えています。新型である「DX11」はどうでしょう?
Critea DX11-H3:ドスパラ公式サイト

1.スペック

OS: Windows 10 Home 64ビット
CPU: Intel Core i3-6100U
RAM: 4GB
ストレージ: 500GB HDD
ディスプレイ: 15.6インチ(1,366 × 768)
ネットワーク: 802.11 a/b/g/n/ac、Bluetooth 4.2、有線LAN
入出力: USB 3.0 × 2、USB 2.0 × 1、HDMI、D-Sub、オーディオ、SDリーダー
光学ドライブ: DVDスーパーマルチ
バッテリー: 約4.9時間
サイズ: 386 ×258 × 23 mm / 2.1 kg

Critea DX11にはCPUにCore i7を搭載した「DX11-F7/H7」という上位モデルもありますし、Core i3搭載機でも、ディスプレイが高解像(1,920 × 1,080)な「DX11-F3」というモデルもあるのですが、今回の試用機は「DX11-H7」という、DX11シリーズでは最もベーシックな構成のモデルです。

スペック表を見てもらえればわかりますが、CPUにCore i3-6100U(Skylake世代です)を搭載し、RAMは4GB、ストレージはSSDではなくHDDで500GBとなっています。これってはっきり言って「普通」なんですよね。とくに尖ったところはないです。ディスプレイも1,366 × 768ですから、15.6インチとしては「並」ですしね。先代モデルとの相違点としては、Wi-Fiがa/ac規格(つまり5GHz帯)に対応し、Bluetoothも4.0から4.2にバージョンアップしていることと、USB 2.0ポートがひとつ減ってしまったことくらいですかね。

でも、筐体はガラッと変わっていますし、先代モデルがすごく使いやすかったので、個人的に「普通」が気に食わないとかは全然思っていません。

2.同梱物

ドスパラ Critea DX11-H3 同梱物
同梱物です。プリインストールソフトウェアのメディアやドライバーが入ったROMが2枚、一枚ものの取扱説明書(すいません、画像にありません)、ドスパラのPCには標準で付属する「はじめにお読み下さい」の冊子、オーディオジャック用の分岐ブラグ、電源コードにACアダプターです。ドスパラのノートPCはゲーミングノートから低価格帯のノートまで、かなりたくさん実機レビューをさせてもらっていますので、この同梱物の構成にはすっかり慣れましたw

3.筐体

ドスパラ Critea DX11-H3 天板
最新モデルであるCritea DX11-H3ですが、新筐体とはいえ、見た目はわりとおとなしいです。天板はロゴマークがある以外は無地ですし、色も落ち着いています。

ドスパラ Critea DX11-H3 左側面
左側面です。全体的に、特にヒンジ側が丸みを帯びています。先代のDX10が「板を2枚重ねた」形状だったのに対し、立体感がある造形です。左側面にあるポートは、画像左からDC-IN、ケンジントンロック、有線LANポート、D-sub、HDMI、USB 3.0ポート × 2です。

ドスパラ Critea DX11-H3 右側面
右側面には画像左からオーディオジャック、USB 2.0ポート、そしてDVDスーパーマルチドライブが装備されています。

ドスパラ Critea DX11-H3 正面
正面です。このアングルから見ると筐体のスリムさがよくわかりますね。一見何もついていないようですが…

ドスパラ Critea DX11-H3 正面拡大
正面左側にステイタスインジケーターとSDスロットがあります。

ドスパラ Critea DX11-H3 背面
背面にはポート類は何もありませんが、デザイン的には一番アクセントがあります。ヒンジ部分だけ色はブラックとなり、強い丸みのある形状です。先代モデルを試用したものとして、強いインパクトを感じました。

ドスパラ Critea DX11-H3 底面
底面です。ちょっとわかりにくいですが、画像の一番下側の左右にスピーカーが見えます。この配置はなかなか素晴らしいですし、先代モデルのスピーカー(キーボード面にあった)とは大きく変更されています。もともと先代モデルの頃からスピーカーの品質はかなりいいと思ったのですが、この製品についてもステレオ感、音質とも十分満足の行くものでした。ただ、記憶が定かではなく、先代モデルとどっちが高品質か、というのはわかりませんw

ドスパラ Critea DX11-H3 キーボード
キーボードです。15.6インチサイズなのでテンキーがついています。配置上のクセとしては右側のShiftキーが小さいこと、テンキー右下のEnterキーが小さいことが少し気になりました。ただ、このくらいならすぐに慣れると思います。

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また、タッチパッドの構造が変更されています。新型はクリックボタンがついています。お好みにもよりますが、個人的にはクリックボタンつきのほうが好きです。

ドスパラ Critea DX11-H3 キーボード拡大
キートップはフラットで、特に加工はなされていません。ノートPCなのでキーストロークは浅めですが打鍵感はいいですね。まあ、この辺はBTOのドスパラ、ゲーミングノートのドスパラなんで、心配いらないですw

ドスパラ Critea DX11-H3 ヒンジ最大
ヒンジを最大角度まで開口するとこんな感じです。このくらいまで開けるのであれば実用上はなんの問題もないでしょう。

4.システム構成

ドスパラ Critea DX11-H3 システム概要
ドスパラ Critea DX11-H3 ストレージ
上にも書きましたが試用機はCritea DX11シリーズ中でもっともベーシックな構成でした。こういうベーシックなモデルを実機レビューするのが一番製品の魅力が伝わりやすいだろうなあ、と思います。

なお、この製品はBTO的な要素もあり、CPUはCore i7に(ベースモデルが変更になります)、ディスプレイ解像度を1,920 × 1,080に(これもベースモデルが変更になります)、RAMを最大16GBに、ストレージをSSDに、といったカスタマイズが可能になっています。そうなると当然価格が上昇してしまうのですが、このレビューでベーシックな構成の性能テストを見てもらえばいいかな、と思います、というのも私はこの製品は試用機のスペック(つまり最下位の構成)で十分な実力がある、と思うんです。

5.性能テスト

いつものようにドラゴンクエスト X ベンチマーク」「ドラゴンズドグマオンライン(DDON)ベンチマーク」そして「3D Mark」をやってみました。ただし、この製品はディスプレイ解像度が1,366 × 768のため、いつもウインタブが最高品質のテストで使用している1,920 × 1,080の解像度にはできず、標準品質のみのテストとなります。

ドスパラ Critea DX11-H3 ドラクエベンチ標準
参考:
DELL XPS 13(Core i7-6500U): 7,230
Lenovo ThinkPad X1 Carbon(Core i7-6500U): 6,775
Lenovo ThinkPad X1 YOGA(Core i7-6500U): 6,352
HP Spectre 13 x360(Core i5-6200U): 5,859
ドスパラ Critea DX10(Core i3-6100U): 4,846
Lenovo Miix 700(Core m5-6Y54): 4,741
DELL XPS 12(Core m5-6Y57): 4,658
Lenovo Yoga 700(Core m3-6Y30): 4,004
DELL Inspiron 15 7000(Core i5-6200U): 3,787
ドスパラ Diginnos DG-D11IW(Core M5Y10c): 2,933

Core i3機としては十分なスコアなんじゃないか、と思います。先代モデルすら上回っていますね。誤差レベルですけど。もちろんCore m機よりも高いスコアになっています。

ドスパラ Critea DX11-H3 DDONベンチ標準
参考:
Lenovo ThinkPad X1 Carbon(Core i7-6500U): 3,260
DELL XPS 13(Core i7-6500U): 3,085
Lenovo ThinkPad X1 YOGA(Core i7-6500U):2,751
HP Spectre 13 x360(Core i5-6200U): 2,484
ドスパラ Critea DX10(Core i3-6100U): 1,960
DELL XPS 12(Core m5-6Y57): 1,844
Lenovo Yoga 700(Core m3-6Y30): 1,220

DDONのほうも十分なスコアです。というか、この製品をDDON目的で購入する人はいないと思うので、快適に遊べるかどうかは別として、Core i3機としてはごく立派な成績を納めていますね。

ドスパラ Critea DX11-H3 3DMARK
参考:
DELL XPS 13(Core i7-6500U): 871、3,710
Lenovo ThinkPad X1 Carbon(Core i7-6500U): 857、3,608
Lenovo ThinkPad X1 YOGA(Core i7-6500U):784、3,608
HP Spectre 13 x360(Core i5-6200U): 749、3,414
Lenovo Miix 700(Core m5-6Y54): 611、2,469
ドスパラ Critea DX10(Core i3-6100U): 577、2,780
DELL XPS 12(Core m5-6Y57): 511、2,113
Lenovo Yoga 700(Core m3-6Y30): 300、1,240
※左からFire Strike、Sky Diverのスコア

最後に3D Markです。なお、Time SpyについてはハイスペックなゲーミングPC用のテストであるのと、ウインタブで十分なデータがないので、参考程度に見てください。やはりここでもCore i3機としては納得の行くスコアだといえます。

じつは先代のCritea DX11の実機レビューの際にも思ったのですが、この製品をゲーム目的で購入するのでなければ、これくらいの処理性能で不満は感じないんじゃないか、と思います。ノートPCでもより高い処理性能を期待するのであれば最初からCore i7とかCore i5を搭載した製品を選ぶでしょうし。「Core i3でいいや!」という人にとっては、この製品はうれしい誤算になると思います。

6.まとめ

私はAtom搭載のノートPCを常用しているせいか、この製品を試用していて全く不満を感じる場面がありませんでした。処理性能については上に書いたとおりですし、筐体のしっかり感、キーボードの打鍵感など、通常のビジネス用途であるとか、家庭用であるとかの場合、必要にして十分な実力があると思います。あとは価格ですが、

DX11-H3:Core i3、ディスプレイ1,366 × 768: 64,778円
DX11-F3:Core i3、ディスプレイ1,920 × 1,080: 68,018円
DX11-H7:Core i7、ディスプレイ1,366 × 768: 83,138円
DX11-F7:Core i7、ディスプレイ1,920 × 1,080: 86,378円
※すべてRAM4GB、HDD500GB
※価格は税込み、8月10日現在のもの

となっています。私のおすすめはこれまで書いてきたとおりCore i3モデルで、ディスプレイも標準の1,366 × 768で十分満足できる美しさだと思いますが、予算に余裕があればワンランク上の高解像度モデルにするとより満足感が高いかな、と思います。

7.関連リンク

Critea DX11-H3:ドスパラ公式サイト
14~15インチ ノートパソコン(PC):ドスパラ公式サイト

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