ドスパラが低価格な14.1インチモバイルノート「Altair VH-AD3S」を発売しました。ドスパラといえばゲーミングPCというイメージがありますが、以前から低価格なノートPC「Altair VH-AD3L」を扱ってまして、このシリーズは低スペック機が大好きなウインタブでも何度も実機レビューさせてもらっています。今回発売された「VH-AD3S」は従来モデルから筐体を一新し、軽くて使いやすそうなエントリーノートになっています。
1.スペック
スペックの確認をする前に、価格をご案内しておきます。29,980円(税込み32,378円)です。非常に価格コンシャスな製品なので、これを最初に知っておかないと製品の評価でミスリードしてしまいそうなので…。
OSは標準でHome版ですが、カスタマイズによりPro版にすることができます。ドスパラはBTOメーカーですが、さすがにこの製品は注文時のカスタマイズ項目がほとんどなく、ハードウェアに関しては何もカスタマイズできないと考えていいです。
CPUはApollo LakeのCeleron N3350で、正直ちょっと古いかなあ、とは思います。しかし、先日のスティックPC「Diginnos Stick DG-STK5S」の実機レビューで、Celeron N4000のパフォーマンスをしっかり引き出してくれたドスパラですから、この製品の処理性能にも期待はできるでしょう。
RAMは4GB、ストレージは64GB eMMCと、ノートPCとしてはミニマムですが、中華ノートの向こうを張って…
底面にM.2 スロットを備えています(おそらく2280サイズ)ので、簡単にSSDを増設することができます。ただし、RAMはオンボードだと思うので、換装や増設は難しいでしょう。
ディスプレイはFHD解像度ですが、IPSなのかTNなのかは開示されていません。ちなみに従来機の「Altair VH-AD3L」はHD解像度でTN(相当)の液晶でしたから、解像度に関しては性能アップとなります。
入出力ポートも十分とは言えないものの、USBポートが2つとmicroHDMI、そしてDC-INを備えていますので、最低限の数と種類は確保されていると思います。
記事の冒頭に書いたとおり、この製品が従来モデルから大きく変わった点として、「筐体」が挙げられます。というか、筐体がここまで変わってしまったら、もはや製品としての連続性はない、というくらいです。
Altair VH-AD3S:333 × 222 × 16.9(ゴム足込み18.1)mm / 1.37kg
Altair VH-AD3L:340.6 × 237 × 25.5 mm / 1.6 kg
このように従来モデルVH-AD3Lと比べ、「一回り小さい」サイズになりました。従来モデルでは特に重量が1.6 kgというのが少々ネックだと思っていましたが、この製品は14.1インチサイズながら1.37 kgと、モバイル利用にも十分使えるものになっています。
2.筐体
正面から見たところです。ナローベゼルとは言えないものの、価格帯を思えば十分にスタイリッシュだと思います。
筐体は金属製。天板にロゴマークすらない、非常にシンプルなデザインになっています。
キーボードです。Enterキー付近の処理を見ると、英語配列っぽさを残しつつも、しっかり日本語配列になってますね。また、よく見ないとわからないんですけど、タッチパッドの左上に指紋センサーまで装備しています。
側面と入出力ポートの配置です。「1.microHDMI、3.USB3.0、3.microSDカードリーダー、4.オーディオジャック、5.DC-IN」です。これだけあれば当面はハブなしでもOK?
3.価格など
ドスパラ Altair VH-AD3Sはドスパラ公式サイトで販売中で、記事中にも書きましたが、2月14日現在の価格は29,980円(税込み32,378円)です。中華ノートのレビューなども手がけるウインタブとしては、目にしたことのあるタイプの筐体だと感じます。
しかし、重要なのはこの製品がドスパラ製で、ドスパラが品質保証をしているという点ですよね。その上で税抜き3万円を切り、日本語配列のキーボードを備え、DIYでストレージの拡張も可能、というのは非常に大きいと思います。この製品であればPC初心者の人も(ストレージ増設などを学びながら)安心して使えるのではないでしょうか。
コメント
ssdの増設も出来るし技適にドスパラだから保証が付いてるからCPUが少し残念だけどもこの価格で指紋認証を搭載しているからしょうがないのかな。
見習いプログラマーさん、こんにちは。この製品は実機レビューさせていただく方向でドスパラにお願いしています。ドスパラはたぶんそこそこのパフォーマンスを出せるような調整をしているのではないか、と予想はしています。
TECLASTのF6 PROに似てますねぇ。CeleronでなければビジネスユースでもOKそうです
MATOMEさん、こんにちは。そうですね、中華ノートによく似ていると思います。記事中にも書いたんですが、歩留まりに不安のある中華ノートと比較して、この製品はドスパラの保証がつく、というのがなにより大きいのでは?と思います。