こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。ドスパラの低価格帯の14インチノートPC「Alatair VH-AD」に最新モデル「3」が登場です!Altair VH-ADシリーズについてはウインタブでも過去2回実機レビューさせてもらい、低価格帯のモバイルノート(重量1.6 kgとやや重いですが、ウインタブでは勝手にそう認定しています)として大きな魅力のある製品であると評価しています。
ドスパラ Altair VH-AD - 期待値を大きく上回る3万円切りの14インチノートPC(実機レビュー)
ドスパラ Altair VH-AD2 - モバイル利用も可能な14インチのリーズナブルなノートPC(実機レビュー)
追加されたニューモデル「3」は変更点は多くありませんが、「肝心の」CPUが変わっていますよ!
1.スペック
スペック表を確認してみたところ、既存モデル「VH-AD2」からの変更点はCPUとWi-Fiのみです。CPUは最新のApollo Lake世代のCeleron N3450となりました。N3450についてはPassmarkがベンチマークスコアを公開していますので、既存モデルに使われているN3150と比較してみます。
N3450: 1,691
N3150: 1,692
※2月4日現在のPassmark公表値
なんと、「1」もスコアダウンしている!と書くと「アホか!」と言われそうですが、要するにパフォーマンスとしてはほぼ同等、と理解していいでしょう。ただ、CPUを換装したことが要因のひとつと思われる「バッテリー稼働時間の伸び」というのはあります。既存モデルが6.9時間という公表値なのに対し、VH-AD3では7.9時間となっています。この製品はウインタブで勝手にモバイルノート認定しているので、バッテリー稼働時間が伸びた、というのは大きな改善であると評価できます。
RAMは従来通り4GBありますが、現状ストレージは32GBのeMMCしか選べません。ただし、このシリーズは2.5インチのドライブベイを装備していて、HDDやSSDをDIYで追加できるようになっています。Windowsの大型アップデートのことまで視野に入れると、デフォルトのストレージは64GB以上あったほうがより望ましいとは思いますが、ストレージに関しては「足りなくなったら簡単に増設できる」というのはありがたいですね。
また、Wi-Fiまわりは5GHz帯に対応するようになり、Bluetoothのバージョンも4.2に上がっています。Bluetoothのバージョンはともかく、5GHz帯対応というのは、その環境をお持ちの人には歓迎すべき改善だと思います。
なお、ディスプレイ解像度や筺体サイズに関しては大きな変更はない(厚さのみ0.4 mmだけ薄くなっています)のですが、筺体デザインは変更されてるんですよね。
2.筺体
これが「VH-AD3」の正面からの画像です。
こっちが既存モデルの画像。四隅が丸くなっていることがわかると思います。ただし、筺体サイズなどはほとんど変更になっていないため、「別筐体」というよりは「マイナーチェンジ版」と考えたほうがよさそうです。
私はVH-ADシリーズは非常にコストパフォーマンスの高い製品ながら、筺体の質感の低さ、という点が弱点であった(ただし低価格なので文句は言えない)と思っており、それが新しいデザインの筺体となったことでどのくらい改善されているのか期待しています。
天板についても既存モデルよりもかなり立体感のある造形です。
ちなみにこっちが既存モデルの天板です。結構変わっているのがわかりますよね?
キーボードについてもタッチパッドまわりのデザインが変更になっていますが、独特の「Enterキーの右の一列」という、クセのある配置は変更されていません。この配置、慣れないと結構ミスしちゃうんですよね…。
既存モデルからの「マイナスポイント」と思われる点もあります。既存モデルは「USB 2.0 × 2、USB 3.0 × 1」でしたが、この製品は「USB 3.0 × 2」となり、ポート数が1減となりました。USB 3.0ということだと1増なのですが、個人的には絶対数が多いほうがより便利だとは思います。
3.価格など
ドスパラ Altair VH-AD3はドスパラ公式サイトで販売中で、価格は37,584円です。VH-ADシリーズは税込みで3万円を切る低価格なモデルを中心にライナップしているため、この価格は若干「高くなっちゃったね」という感じですが、CPU、RAMなど、世代を重ねるごとに新しく、高性能になっていってるので、それも仕方ないかな、とは思います。
今のところApollo Lakeのメリットは性能面というよりはバッテリー稼働時間を伸ばす方に効果が出ているように思われますが、筺体デザインも新しくなり、製品としての魅力はますます高まった、と言っていいと思います。
4.関連リンク
Altair VH-AD3:ドスパラ公式サイト
コメント
たぶんpassmark(公式に載ってるほう)の値は省電機能の設定のせいでターボが全快になってない状態のスコアが載ってるだと思います。
intelが公言するIPC20%向上が本当なら↓のpassmarkの比較のほうが正しいんだと思われます。
http://www.cpu-monkey.com/en/compare_cpu-intel_pentium_n4200-658-vs-intel_celeron_n3450-659