Copilot Keyboard (Beta)を試してみた － 新語にやたら強いAI日本語IME

Copilot Keyboardを試してみました。LLM（大規模言語モデル）のCopilotそのものではなく、Copilotと連携する日本語IMEです。私はMicrosoftのCopilotはほぼ使っていませんし、日本語IMEもGoogle日本語入力を使っているのですが、先日PC Watchや窓の杜で紹介されているのを見かけ、試してみることにしました。

この記事執筆時点でCopilot Keyboardは「ベータ版」という位置づけです。そのため、多少は粗削りなところがあるのを認識した上でインストールしました。

Copilot KeyboardはMicrosoftストアから無料でダウンロードできます。

Copilot Keyboardにはスキンが用意されています。

既定、アクア、エリン、ミカの4種類で、既定さんを除く3種類のスキンはとてもかわいらしいキャラクターです。この記事ではミカさんを選んでいます。

初期状態だとこのように、「常に画面中央、しかも最前面に」キャラクターが表示されます。しかもアニメーションが有効になっていて、まばたきをしたりします。かわいいんですけど、正直ちょっと邪魔。そのため、画面の右下あたりに移動してもらいたいと思いました。

ミカさんをクリックすると画面右にチャットウィンドウが開きます。そこで…

クリックで拡大します

右下に移動してもらえないか聞いてみたところ、「自分では無理、設定メニューで変えられるかもしれない」という回答だったので、設定メニューを調べてみましたが「やっぱり無理」でした。ミカさんを非表示にはできるので、残念ながらいったん消えてもらうことにしました。このあたり、ベータ版なので仕方のないところだと思います。

なお、このウインドウは画面右端に控えめに表示されるものの、中身は「Copilotそのもの」です。

使ってみました。ブラウザーの検索窓に「Len」まで入力すると変換候補が現れます。変換候補のウィンドウはGoogle日本語入力よりも大きめで、スキンごとに異なる装飾がつきます。この画像はミカさんを選んだ時のもので、「既定さん」を選ぶと装飾なしのウインドウになります。

学習機能は優秀ですね。赤枠で囲んだ「Lenovo福袋」というのは、この記事を書く2日ほど前に私が使用した用語です。

「すげえ！」と思ったのがこれです。「とうじまた」まで入力すると「東島丹三郎は仮面ライダーになりたい」が候補に現れました。この時私は確かに東島丹三郎と入力しようとしたんですけどね。

次に、変換候補の右にノートみたいなアイコンがついているものは、そこにマウスを持っていくと、簡単な解説が表示されます。

こんな感じですね。またこの際、変換候補の右が虫眼鏡のアイコンに変わり、それをクリックするとブラウザーが開き、検索結果が表示されます。

ここ数日間、Copilot KeyboardをIMEに固定して使っています。スキンは「既定さん」にしました。かわいらしいキャラクターのほうがいいんですけど、既定さんにするとこの画像のように変換候補のウィンドウが落ち着いたデザインになるので仕事中はこのほうが使いやすいです。

IMEについてはみなさんお好みがあると思いますので、Copilot Keyboardが必ずしもすべての人に向くとは思いませんし、まだベータ版でもありますので使っていて多少「アラ」を感じるかもしれません。しかし、IMEの優劣 (向き不向きというべきか)は作業効率に少なからず影響します。また、現時点で無料で使えますので、一度試してみることをおすすめします。

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