DELLが法人向けPC「Latitude 5430 Rugged」を発売しました。この製品と同時に13インチサイズの「Latitude 7330 Rugged Extreme」という製品も発表されていますが、「近日発売」ということで製品情報が開示されていませんので、この記事では14インチ版のLatitude 5430 Ruggedについてのみご紹介します。
トップ画像を見ていただければ想像がつくと思いますが、「タフネスPC」です。DELLの法人モデルは法人でないと購入できないということはありません。購入的続きを進めていくと、配送先指定のところで「法人格がない場合、法人以外のお客様は『法人格』で”無”をご選択ください。」という文言がありましたので。
この製品、DELLで言うところの「フル・カスタマイズ仕様」です。なので、スペック表の作成が困難だったりもしますが、それだけニーズに合わせて仕様を決められるということでもあります。
目次
1.Latitude 5430 Rugged スペック
スペック表
Latitude 5430 Rugged | |
OS | Windows 11 Pro |
CPU | Intel Core i5-1145G7/Core i7-1185G7 |
GPU | なし/NVIDIA T500 |
RAM | 8GB/16GB/32GB/64GB |
ストレージ | 256GB/512GB/1TB/2TB NVMe SSD |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 14インチIPS(1,920 × 1,080) 100%sRGB、タッチ対応可 |
ネットワーク | 802.11a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5G対応可 |
入出力 | 別記します |
カメラ | Webカメラ(HD/FHD)顔認証対応可 |
バッテリー | 駆動時間 最長25時間 |
サイズ | 340 × 220 × 33.6 mm |
重量 | 1.97 kg |
ポート構成について
1.スマート カード リーダー(オプション)、2.スタイラス、3.スタイラスストラップ、4.NanoSDカード リーダー/nanoSIMスロット、5. 2nd Thunderbolt 4 Type-C / USB 3.2 Gen 2 Type-C(オプション)、6.2nd RS-232 / 2nd RJ-45 / 3rd USB Type-A / Fischer USB 3.0 / 選択無し(いずれか1つを選択)、7.RJ-45ネットワーク ポート、8.RS-232シリアル ポート、9.HDMI、10.Thunderbolt 4 Type-C / USB 3.2 Gen 2 Type-C、11. 2 x USB 3.2 Gen 1 Type-A、12.ユニバーサル オーディオ ジャック
という説明になっています。「1のスマートカードリーダー、5のThunderbolt 4ポート、6のポート」はカスタマイズ項目です。
コメント
OSはWindows 11 Proで、日本語版と英語版を選択できます。CPUは第11世代(Tiger Lake)のCore i5/Core i7を選べ、いずれもvPro対応の型番です。また、GPUについてはNVIDIA T500の選択が可能という説明になっていましたが、12月12日現在だと選択できないようです。
RAMは最小で8GB、最大で64GBまで搭載可能、ストレージも最大2TBまで搭載でき、いずれもかなりの大容量に仕上げることができます。ディスプレイもカスタマイズ項目で、14インチのFHD解像度、100%sRGBというのは共通ですが、「非タッチ、輝度400nit」と「タッチ、輝度1100nit」を選べます。特にタッチ液晶のほうは手袋をしたままでもタッチ操作が可能で、1100nitという高い輝度により、直射日光下でも視認可能とのことです。
通信まわりではWi-Fi6に対応するほか、5Gモジュールの追加も可能です(5Gはオプション扱い)。また、カメラすらもカスタマイズ項目です。顔認証対応のFHDカメラ、顔認証非対応のHDカメラ、顔認証非対応のRGB HDカメラなどを選べます。
さらにバッテリーも2つ搭載可能(1つは標準搭載、もう1つはオプション)で、2つのバッテリーを搭載する場合、駆動時間の公称値は最大で25時間に達します。また、このバッテリーは「ホットスワップ(電源を入れたままで交換可能という意味)」対応です。
サイズは14インチノートとしては「さすがに大型」です。ただし、厚さ33.6 mmというのを除けば15.6インチノートよりも小さいですし、この筐体にして重量2キロを切っているというのは悪くないと思います。
なお、ここで詳しくご説明はできません(私の知識がないので…)が、「Dell Endpointセキュリティ」関連のセキュリティオプションも多く設定されており、特別なセキュリティニーズがある場合はたぶん「DELLの人に聞かないとわからない」くらいに豊富な選択肢があります。
2.Latitude 5430 Rugged 筐体
正面から見たところです。この製品に関してはベゼル幅が太いとか、そういう話ではないですね。まあ、ウインタブでよくご紹介している中華のタフネススマホに一歩も譲らないゴツさです。防水・防塵性能についてはIP53(詳しくはこちら)、堅牢性についてはMIL規格(MIL-STD-810H)テスト済み、また「–20°F~145°Fの温度テストと最大3フィートの落下テストに合格」との説明がありました。
天板(と背面)です。ここもゴツさ満点。その気にさせてくれるデザインです。私アウトドアは苦手なんですけどね。
キーボードです。この製品は日本語配列と英語配列を選択できます。日本語配列は「バックライトつき」のみですが、英語配列の方はバックライトつき、バックライトなし、Rubberized(直訳すると「ゴム引き」)の3種類を選べます。それと、パームレスト左にスマートカードリーダーが内蔵されます(オプション)。また、この画像に写っているハンドルは標準装備ですが、レスオプションもできます。…いや、せっかくだからつけるでしょ、ハンドルは。
3.Latitude 5430 Rugged 価格など
DELL Latitude 5430 RuggedはDELL公式サイトで販売中で、12月12日現在の価格は税込み272,778円から、となっていますが、法人モデル用のクーポン(この記事の最後にリンクしておきます)があり、それを使うと20%OFFの218,222円から購入できます。この価格だけ見ると思ったよりも安く感じられますが、記事中でご説明したとおり、この製品はカスタマイズ項目が非常に多く、「あれも必要、これも必要」ということで装備を追加していくと、それなりのお値段にはなりそうです。
タフネススマホにせよ、このタフネスPCにせよ、(実際にはさして必要でもないけど)思わず欲しくなってしまうような魅力がありますよね!ただ、タフネススマホの場合は、「とりあえず買う」くらいの出費で済ませることができますが(人によります)、Latitude 5430 Ruggedの場合は「メインPCとして買うにしても思い切りが必要」くらいの価格になってしまうので(やっぱり人によります)、そう簡単には購入に踏み切れないかな、と思います。
4.関連リンク
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