DELLの15.6インチノート「Inspiron 15 5000シリーズ」のニューモデル「5510(Intel CPU)」「5515(AMD CPU)」をご紹介します。先日紹介記事を掲載した「Inspiron 14 5410/5415(14インチノート)」の大型版と言える製品で、「超ハイコスパ」で人気となった先代モデルよりも若干価格が上がりましたが、性能は大きく向上しています。
1.Inspiron 15 5000 スペック
スペック表
Inspiron 15(5510/5515) | |
OS | Windows 10 Home/Pro |
CPU | Intel Core i5-11300H/Core i7-11370H AMD Ryzen 5 5500U/Ryzen 7 5700U |
外部GPU | なし |
RAM(メモリ) | 8GB/16GB |
ストレージ | 256GB/512GB/1TB SSD |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 15.6インチ(1,920 x 1,080) |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.1 |
入出力 | USB 3.2 Gen2 Type-C(Core i7のみThunderbolt 4)、USB 3.2 Gen1 × 2、HDMI、SDカードリーダー、オーディオジャック |
カメラ | Webカメラ(720p) |
バッテリー | 54WHr |
サイズ | 356.06 × 228.9 × 14.6-17.99 mm |
重量 | 1.633-1.643 kg |
バリエーションモデル
Intel版(5510)
・Core i5/8GB/256GB
・Core i7/8GB/512GB
・Core i7/16GB/1TB
AMD版(5515)
・Ryzen 5/8GB/256GB
・Ryzen 7/8GB/512GB
・Ryzen 7/16GB/512GB
※左からCPU/RAM/ストレージ
コメント
最も注目したい点はInspiron 14 5000と同様、CPUですね。Intel版(5510)は第11世代「Tiger Lake H35」のCore i5-11300H/Core i7-11370Hを、AMD版(5515)は「第4世代Ryzen Mobile」のRyzen 5 5500U/Ryzen 7 5700Uを搭載します。ともに従来のCoreプロセッサーやRyzenよりも大きくパフォーマンスが向上しているものと期待されます。
RAMは現在のユーザーニーズから見て割と少なめかな、と思います。Core i5モデル、Ryzen 5モデルは8GBのみで、Core i7モデルとRyzen 7モデルは16GB版も選べますが、Core i5/Ryzen 5とも高性能なCPUですから、16GBほしい、という人も少なくないでしょう。最近はよく「RAMは16GB以上欲しい」という声を聞きますね。ちなみに私のメインPCのRAMは8GBですが、あまり大きな画像データなどを扱ったり、動画を編集したりといったことをしていないので、特に困った経験はありません。
ディスプレイは15.6インチのFHD解像度と、スタンダードノートとしてはごく普通の仕様で、「WVA(ワイド・ビュー・アングルの略)」という記載もありましたので、おそらくIPS相当の液晶が使われていると思います。
入出力ポートは搭載するCPUによってUSB Type-Cポートの規格が異なります。Core i7モデルのみThunderbolt 4、それ以外のIntel版はUSB 3.2 Gen2、そしてAMD版はUSB 3.2 Gen1となりますのでご注意ください。それと、14インチのInspiron 14 5000では「microSDカードリーダー」だったものが、Inspiron 15 5000では「SDカードリーダー」となっています。ここは地味に便利になったかな、と思います。
サイズは従来モデルよりも若干小さくなりました。
ニューモデル:356.06 × 228.9 × 14.6-17.99 mm/1.633-1.643 kg
従来モデル:356.1 × 234.5 × 13.67-17.9 mm/1.714 kg
Inspiron 14 5000と同様、横幅はほぼ同じ、奥行き(短辺)が少し小さくなりました。重量も若干ですが軽量化されています。1.6 kgだと、毎日バッグに入れて持ち歩くには少々重いと感じられますが、「時々モバイル」くらいなら大丈夫でしょう。
2.Inspiron 15 5000 筐体
トップ画像を再掲します。正面から見たところ。従来モデルとサイズがそれほど大きくは変わっていませんが、ベゼルがブラックになりましたので、少し引き締まって見えます。
最近のInspironシリーズに共通する特徴として「リフトアップヒンジ」が挙げられます。Inspiron 15 5000でもこの特徴が引き継がれていて、ヒンジ開口時にキーボード面に適度な角度がつくようになっています。
それと、画像がないのですが、キーボードはもちろんテンキー付きです。ここが14インチサイズのInspiron 14 5000との大きな相違点で、自宅や事務所などで据え置いて事務仕事をする場合などはテンキーがあるほうが便利だと思います。逆に数値入力の頻度が少なく、テキスト入力がメインという場合は、ホームポジションが筐体のほぼ中央となるテンキーレスキーボードのほうが使いやすいでしょう。
筐体色は「プラチナシルバー(上の画像)」と「ミストブルー(下の画像)」の2色。ミストブルーのほうは天板の色とキーボード面の色が異なるようです。筐体素材については「アルミニウム製外部カバー」という説明がありました。
側面と入出力ポートの配置です。「1.SDカードリーダー、2.USB Type-A、3.イヤホンジャック、4.DC-IN、5.HDMI、6.USB Type-A、7.USB Type-C(Core i7モデルのみThunderbolt 4)」です。15.6インチノートですが有線LANポートはありません。
3.Inspiron 15 5000 価格など
DELL Inspiron 15 5000はDELL公式サイトで販売中で、4月28日現在の価格はIntel版(5510)が税込み79,976円から、AMD版(5515)が税込み67,976円から、となっています(いずれも20%OFFのセール価格です)。
従来モデルは「激安」と言えるくらいに安かったのですが、ニューモデルになって若干価格が上がったように思われます。しかし、最新のRyzen 5搭載モデルが6万円台、Tiger Lake H35のCore i5搭載モデルが7万円台と、依然として高いコストパフォーマンスではありますね。
4.関連リンク
Inspiron 15 ノートパソコン (Intel) (5510) (2021年4月13日発売)
Inspiron 15 ノートパソコン(AMD) (5515) (2021年4月13日発売)