DELLが2月8日に発売したRyzen 5 5625U/Ryzen 7 5825U搭載ノートのうち、今回は14インチノート「Inspiron 14(5425)」をご紹介します。Inspiron 14と言えば「国内屈指のハイコスパPC」ですが、このニューモデルはCPUが新しくなっただけでなく、筐体も一新され、さらに魅力を増したと思います。
1.Inspiron 14スペック
スペック表
Inspiron 14(5425) | |
OS | Windows 11 Home/Pro |
CPU | AMD Ryzen 5 5625U/Ryzen 7 5825U |
外部GPU | なし |
RAM(メモリ) | 8GB/16GB |
ストレージ | 256GB/512GB SSD |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 14インチ(1,920 x 1,200) |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.2 |
入出力 | USB 3.2 Gen2 Type-C(映像出力可)、USB 3.2 Gen1 × 2、HDMI、SDカードリーダー、オーディオジャック |
カメラ | Webカメラ(1,080p) |
バッテリー | 54WHr |
サイズ | 314 × 227.5 × 15.7-19 mm |
重量 | 1.54 kg |
バリエーションモデル
・Ryzen 5/8GB/256GB
・Ryzen 7/8GB/512GB
・Ryzen 7/16GB/512GB
※左からCPU/RAM/ストレージ
コメント
従来のInspiron 14はCPUにIntel Coreを搭載するものとAMD Ryzenを搭載するものがありましたが、2月9日現在、ニューモデルとなったのはRyzen版のみです。また、同時にコンバーチブル2 in 1タイプの「Inspiron 14 2-in-1」も発売されていますが、2月9日現在だと1バリエーションモデルのみの販売になっているため、この記事では取り上げません。
さて、新しいInspiron 14、先日紹介記事を掲載した16インチスタンダードノート「Inspiron 16」とは「サイズ違い」という感じで、システムスペックはほぼ共通です。OSはWindows 11 Home/Proを選べ、CPUは(Ryzen 6000番台ではないけど)新しい型番のRyzen 5 5625U/Ryzen 7 5825Uです。この2型番は従来からあるZen 3アーキテクチャのRyzen 5 5600U/Ryzen 7 5800Uとの仕様差が小さく、メーカーの開示資料ベースだと、クロックスピードが0.1GHz上昇しているのと、PCIe 4.0規格に対応するようになった、という程度の差です。しかし、そもそもZen 3のRyzenはパフォーマンスが非常に高いので、Inspiron 14もかなりの高性能PCになっていると思います。
RAMは「依然として」8GBが主体で、Ryzen 7モデルのみ16GBが選択できます。また、ストレージはRyzen 5モデルが256GBのみ、Ryzen 7モデルが512GBのみです。個人的にはRAM/ストレージとももう少し大容量のものが選べればなお良かったと思います。
ディスプレイは変更されました。従来モデルが14インチのFHD(1,920 × 1,080)であったのに対し、ニューモデルでは14インチのWUXGA(1,920 × 1,200)となりました。流行りのアスペクト比(画面の縦横比)16:10になった、ということです。また、メーカー開示では「IPS」という記載がありませんでしたが、「WVA(Wide View Angle)」と書かれていましたので、おそらく視野角の広いIPS相当の液晶が使われているものと思います。
入出力ポートの構成は14インチノートとして標準的くらいかと思います。従来モデルのIntel CPU版はThunderboltに対応していましたが、このニューモデルはCPUがRyzenということもあり、Thunderboltはありません。また、SDカードリーダーがmicro規格ではなくフル規格というのがありがたいですね(micro規格のSDカードリーダーでフル規格のSDカードは使えませんが、フル規格のSDカードリーダーならアダプターでmicro規格のSDカードが使えます。また、多くの場合、microSDカードにはアダプターが付属しています)。
ディスプレイの形状が異なるので単純比較は難しいですが、サイズはこのように変化しています。
ニューモデル:314 × 227.5 × 15.7-19 mm / 1.54 kg
従来モデル(AMD版):321.27 × 212.8 × 17.02-17.99 mm / 1.442 kg
タテ・ヨコサイズの変化は当然としても、重量が重くなってしまったのがちょっと痛いですね。もともとInspiron 14は「コスパ抜群、唯一モバイルノートとしてはちょっと重いのが弱点」だと思っていたのですが…。
2.Inspiron 14 筐体
正面から見たところです。先日ご紹介したInspiron 16の記事でも書きましたが、2022年に発売されるノートPCとしてベゼル幅は細いと言えるものの、同社のXPSシリーズのような「極細」とも言えません。また、ディスプレイのアスペクト比が変更になったこともなんとなくわかりますね。
天板です。「いつものDELL」というか、シンプルなデザインになっています。筐体素材はアルミで、Inspiron 16と同様、「塗装パーツの100%に低VOC水性塗料を使用し、ヒンジキャップには再生可能な資源からのバイオ素材を使用」といった、環境に配慮したものになっています。
キーボードです。この画像では英語配列になっていますが、日本仕様は「日本語バックライトキーボード」となります。14インチサイズなので、キーピッチなどにも余裕がありそうです。
側面と入出力ポートの構成です。基本的には従来モデルから変わっていませんが、SDカードリーダーがmicro規格からフル規格に変更されています。
筐体色は「プラチナシルバー」「ペブル グリーン」の2色。ここもInspiron 16と同じです。
3.Inspiron 14 価格など
DELL Inspiron 14(5425)はDELL公式サイトで販売中で、2月9日現在の価格は税込み75,984円から、となっています。なお、この価格はセール価格で、20%OFFのものです。依然としてコストパフォーマンスの高い製品ではありますが、従来モデルのように「Ryzen 5搭載で6万円台!」みたいな感じではありませんね。…今後に期待かと…。
この製品はInspiron 16とほぼ同じ仕様・同じ価格です。自宅や事務所でじっくり作業するなら16インチのInspiron 16を、ちょくちょく外に持ち出して使うのなら14インチのInspiron 14を、という選択になりそうです。
4.関連リンク
【個人向け】お買い得・お役立ち情報:DELL公式サイト
Inspiron 14 5425(2022年2月8日発売):DELL公式サイト