DELLのゲーミングノート「DELL G15(5520)/ G15 スペシャルエディション(5521)」をご紹介します。筐体は従来モデルからあまり変わっていませんが、CPUに第12世代(Alder Lake)のCore i5/Core i7を搭載し、パフォーマンスが向上しています。
1.Dell G15 スペック
スペック表
G15(5520/5521) | |
OS | Windows 11 Home/Pro |
CPU | Intel Core i5-12500H/Core i7-12700 |
外部GPU | NVIDIA GeForce RTX3050/RTX3050Ti/RTX3060/RTX3070Ti |
RAM | 16GB(DDR5, 4800 MHz) |
ストレージ | 512GB/1TB SSD(PCIe NVMe) |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ |
15.6インチ(1,920 x 1,080)120Hz/165Hz 15.6インチ(2,560 x 1,440)240Hz |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.2 |
入出力 |
USB Type-C(Thunderbolt 4※)、USB3.2 Gen1 ×3、HDMI、オーディオジャック、LAN(RJ45) ※RTX3050/3050TiモデルはThunderboltでない |
カメラ | Webカメラ(HD) |
バッテリー | 56Wh/86Wh |
サイズ | 357.3 × 272.11 × 26.9 mm |
重量 | 2.519 – 2.674 kg |
バリエーションモデル
G15
プレミアム:Core i5/RTX3050/16GB/512GB/120Hz
プラチナ:Core i7/RTX3050/16GB/512GB/120Hz
プラチナ:Core i7/RTX3050Ti/16GB/512GB/120Hz
プラチナ:Core i7/RTX3060/16GB/512GB/165Hz
プラチナ:Core i7/RTX3070Ti/16GB/512GB/165Hz
G15 スペシャルエディション
プラチナ:Core i7/RTX3060/16GB/1TB/240Hz
プラチナ:Core i7/RTX3070Ti/16GB/1TB/240Hz
※左からCPU/GPU/RAM/ストレージ/ディスプレイのリフレッシュレート
※G15のディスプレイは1,920 × 1,080
※スペシャルエディションのディスプレイは2,560 × 1,440
コメント
G15/G15 スペシャルエディション(以下、G15 SEと言います)は同一の製品ページになっていますが、スペックは異なります。CPUは第12世代(Alder Lake)のCore i5/Core i7です。第12世代CPUについてはウインタブでも徐々に実機レビューをする機会が出てきていますが、Passmarkのスコアも出回り始めました。
こちらは4月11日現在のPassmark公表値です。第11世代(Tiger-Lake)のH型番は種類がたくさんありますが、ここではCore i7-11800Hを比較対象としました。ご覧の通り、Core i5-12500HでもTiger LakeのCore i7を上回るスコアになっています。
GPUは従来モデルに設定のあったGeForce GTXシリーズがなくなり、すべてRTXシリーズになりました。また、上位モデルではRTX3070Tiも搭載されるようになりました。
ディスプレイはG15とG15 SEで仕様が異なります。G15はFHD解像度でRTX3050/RTX3050Ti搭載モデルがリフレッシュレート120Hz、RTX3060/RTX3070Ti搭載モデルが165Hz、G15 SEのほうは解像度がQHD(2,560 x 1,440)となり、リフレッシュレートも240Hzです。G15シリーズは従来エントリー~中位クラスのゲーミングノートという位置づけでしたが、このニューモデルの上位グレードはハイエンドクラスと言えそうなスペックになっています。
RAMは全モデル16GB、SSDはG15が512GBのみ、G15 SEは1TBとなります。RAM8GBモデルが姿を消したのはいいとして、SSDの容量に関してはもう少し選択の幅が多くても良かったように思います。ゲーミングノートの場合、512GBでも十分とは言えないんですよね。ただし、DELLは国内販売しているメーカーとしては珍しく、サービスマニュアルをWeb上で公開し、RAMやSSDの取り付け、取り外しなどを親切に説明してくれています。
サイズは従来モデルとほぼ同じですが、厚さが3ミリほど大きくなっています。また、(もともと結構な重さなんですけど)重量も若干増加しています。
2.Dell G15 筐体
筐体は相変わらず「カッコいい!」ですが、従来モデルからの大きな変更点は見当たりません。ただし、筐体色のバリエーションが増えました。左上がG15 SEの専用色「オブシディアンブラック」で、このモデルのみ筐体にRGB LEDシャーシ照明が装備されます。G15のほうは右上の「ファントム グレー(斑模様)」、左下の「スペクトル グリーン(迷彩柄)」、右下の「ダーク グレー」が選べます(即納モデルはファントム グレーのみ)。
キーボードです。この画像では英語配列・RGBバックライト付きになっていますが、日本仕様の標準装備は「日本語 ホワイト バックライト キーボード (テンキー付き、G-キー なし)」で、G15では「英語オレンジバックライト キーボード( テンキー & G-キー付き)」が選択でき、G15 SEでは「英語 Qwerty 4-ゾーン RGB バックライト キーボード テンキー & G-キー付き」を選択できます。
G-キーというのはF9キーの位置にあり、これを押すとGame Shift機能が有効となって大幅にパワーアップするそうです(詳細不明ですが、消費電力枠を上げたり、ファンの風量を上げたりする機能だと思います)。
天板です。この画像はG15 SEのもので、G15のほうは若干デザインが変わります(後述します)。従来モデル同様、ヒンジが少し前方に取り付けられ、なかなかに「いかつい」デザインになっています。
ポート構成です。この画像はG15のものですが、天板の凹凸がG15 SEとは少し異なっているのがわかります。また、RTX3050/RTX3050TiモデルとRTX3060/RTX3070TiモデルではUSB Type-Cポートの仕様が異なり、RTX3060/RTX3070TiモデルのみThunderbolt 4となります。
3.Dell G15 価格など
DELL G15/G15 SEはDELL公式サイトで販売中で、4月12日現在の価格はG15が税込み140,253円から、G15 SEが税込み205,822円から、となっています。また、RTX3070Ti搭載のG15 SE上位モデルは税込み240,683円です。なお、この製品は4月12日現在、定価から17%OFFで購入できますが、DELLは割引率が毎週変化し、過去には20%(通常納期モデル)- 23%(即納モデル)という大きな割引率になったこともありますので、急がないのであれば数週くらい様子見してもいいかもしれません。
DELLに限らず、第12世代CPUを搭載するノートPCは第11世代CPU搭載機から価格がワンランク上昇してしまった感がありますが、それでもG15の価格は第12世代CPU搭載のゲーミングノートとしては低めと感じられます。購入しやすいエントリーグレードも、上位クラスのスペックのトップグレードも、どちらもすごく魅力的ですよね!