DELLが14インチサイズのゲーミングノート「ALIENWARE X14」を発売しました。…すみません、2月15日に発表されていたのですが、記事にするのが遅れてしまいました…。ゲーミングノートでディスプレイが14インチ、という製品は数が少なく、かつてはALIENWAREにも13.3インチサイズの製品がありましたが、ここ最近は15.6インチと17.3インチのみだったと記憶しています。
また、この製品はDELLによれば「世界最薄の14インチ ゲーミング ノートパソコン」とのことで、重量も1.841 kgなので、外出先でもゲームが楽しめそうです。
1.ALIENWARE X14 スペック
スペック表
ALIENWARE X14 | |
OS | Windows 11 Home/Pro |
CPU | Intel Core i7-12700H |
外部GPU |
NVIDIA GeForce RTX3050Ti Laptop(4GB) GeForce RTX3060 Laptop(6GB) |
RAM | 16GB(DDR5 5200) |
ストレージ | 512GB PCIe SSD |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 14インチ (1,920 x 1,080) 144Hz |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.2 |
入出力 | USB Type-C(Thunderbolt 4)× 2、USB 3.2 Gen2 Type-C、USB 3.2 Gen1、オーディオジャック、HDMI、microSDカードリーダー |
カメラ | Webカメラ(720p)顔認証対応 |
バッテリー | 80Whr |
サイズ | 321.5 x 262.77 x 14.5 mm |
重量 | 1.841 kg |
ベースモデル
・GeForce RTX3050Ti
・GeForce RTX3060
※CPU/RAM/ストレージ容量は共通です
コメント
宇宙最強のゲーミングノートたるALIENWAREは他社のゲーミングノートと比較してスペックの割に価格は少し高めです。また、このX14は必ずしもハイエンド・スペックとは言えません。
ALIENWAREは注文時にシステム構成のカスタマイズが可能ですが、X14に関してはカスタマイズ余地がかなり小さくなっています。OSはHome版とPro版を選択できますが、CPUとRAM/ストレージ容量はカスタマイズ対象ではありません。CPUに関しては第12世代(Alder Lake-H)のCore i7-12700Hと最新かつ高性能なものが搭載されているものの、RAM/ストレージは「16GB/512GBのみ」です。ゲーミングノートだと512GBでも十分とは言えないんですけどね…。
また、GPUはカスタマイズによる選択ではなく、ベースモデル段階での選択となり、GeForce RTX3050Ti/RTX3060を選べます。RTX3070以上の型番は設定されていません。
ディスプレイは14インチのFHD解像度、リフレッシュレートは144 Hzと、こちらも2022年のゲーミングノートとしては「普通くらい」ですね。ただし、100%DCI-P3、Dolby Vision対応と、発色品質は高いです。
ここまで見てきましたが、CPUの型番は最新であるものの、それ以外はゲーミングノートとして「中位クラス」くらいのスペックだと思います。その一方で、サイズはコンパクトになっています。特に目を引くのが「横幅(321.5 mm)」と「厚さ(14.5 mm)」ですね。この2つに関しては「モバイルノート並み、あるいはそれ以上にコンパクト」です。でも、「奥行き(短辺、262.77 mm)」というのはデカイです。そこらへんの15.6インチノート以上ですね。また、重量も1.841 kgというのはゲーミングノートとしては軽量ですが、14インチノートとしては重く、15.6インチのスタンダードノート並みではあります。
2.ALIENWARE X14 筐体
天板です。このアングルから見るとX14の奥行きがかなり大きいサイズになっている理由がわかりますね。ここ最近のALIENWAREのデザインを踏襲し、ヒンジ部分が前方に取り付けられたデザインになっています。筐体素材は「CNC機械加工のアルミニウム、マグネシウム合金、ステンレス製の素材の独自な組み合わせ」で、筐体色は防汚性に優れた「ルナホワイト」が採用されています。
天板にはエイリアンのロゴマークがあります(イルミネーション対応)が、ロゴを見なくても、このアングルであればひと目でALIENWAREであることがわかります。外出先では「威嚇効果」抜群かとw
それと、この製品は、というかALIENWAREのXシリーズは「側面にポートがありません」。すべて背面。USBポートに関してはType-Cが主体となりますが、Thunderbolt 4が2つ、Type-C Gen2規格が1つ、Type-A Gen1規格が1つと、14インチサイズとしてはまずまずの構成です。でも「有線LANポートもありません」。これ、ゲーミングノートとしてはどうなんでしょうかね?ただし、オプションで「USB 3.0 to イーサネットアダプター」が3,000円で用意されています。
正面から見たところです。「一本ヒンジ」ですね。ちょっと前のワークステーションみたいでカッコいいです。ほんと、ALIENWAREは独特なデザインですよねー。
キーボードです。Nキーロールオーバー対応でキーストロークは1.2 mmと浅くなっています。注文時に日本語配列と英語配列を選べ、バックライトはRGBですが「1ゾーン」という説明がありましたので、「全部のキーを同じ色に」しか設定できません。それと、スピーカーはキーボード面の両端にあるようですね。
3.ALIENWARE X14 価格など
DELL ALIENWARE X14はDELL公式サイトで販売中で、2月28日現在の価格は税込み販売価格229,583円から、となっています(18%OFFのセール価格です)。この価格はスペックの割には少々お高いですが、「ALIENWAREなんで仕方ない」ですw
独特なデザイン、高い冷却性能をはじめとした筐体品質は他社製品の追随を許さない、といった感のある製品です。また、14インチサイズのゲーミングノートというのは市場に選択肢が少ないので、携帯性を重視するゲーマーにも向く製品だと思います。