こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。今回はASUSの新しいモバイルノート「ZenBook 14 UX433FN / ZenBook 13 UX333FA」を紹介します。製品名を見ればわかると思いますが、この2機種はディスプレサイズが14インチと13.3インチになっています。しかし、「見た目はほぼ同じ」で、スペックを確認すると、13.3インチが下位モデル、14インチが上位モデル、という感じになっていましたので、2機種いっぺんにご紹介します。
1.スペック
ディスプレイサイズが異なるため、「ZenBook 14 UX433FN / ZenBook 13 UX333FA(以下、単にUX433FN、UX333FAと書きます)」は別筐体ですし、サイズも異なります。もちろんスペックも異なる部分があり、4月8日現在のラインナップは下記のようになっています。
ZenBook 13
UX333FA-8145:Core i3/8GB/256GB
UX333FA-8265:Core i5/8GB/512GB
Zenbook 14
UX433FN-8265:Core i5/GeForce/8GB/256GB(未発売)
UX433FN-8565:Core i7/GeForce/16GB/512GB
CPUはUX333FAがWhiskey LakeのCore i3 / Core i5、UX433FNが同じくWhiskey LakeのCore i5 / Core i7です。大きく異なるのは外部GPUで、UX333FAには搭載されないのに対し、UX433FNにはGeForce MX150が搭載されます。最近モバイルノートでも外部GPUを積んだ製品が増えてきましたね。記事の冒頭でUX333FAを下位モデル、UX433FNを上位モデルと記載したのは、CPUとGPUの構成を比較してのことです。
ただし、上位とか下位、というのはあくまでも相対的なものであって、モバイルノート市場の製品全体でのポジショニングが上位とか下位、というわけではありませんので念のため。
RAMについてはCore i3 / Core i5搭載モデルが8GB、Core i7搭載モデルが16GBで、ストレージはUX333FAのCore i5モデルとUX433FNのCore i7モデルが512GB、それ以外は256GB SSDとなります。ともに上級モバイルノートとしては十分な水準だと思います。
ディスプレイはUX433FNが14インチ、UX333FAが13.3インチで、解像度はともにFHD、そして開示はされていませんが、ともに視野角が広く(UX333FAが170度、UX433FNが178度)、ほぼ間違いなくIPS(IPS相当)であると思われます。ただし、どちらもタッチ対応はしません。
入出力ポートの構成も2機種同じです。高規格(3.1 Gen2)なものを含み、合計で3つのUSBポートを備えます。
サイズですが、2機種ともめちゃめちゃ小さいです。タテ・ヨコで見ると、UX333FAは「世界最小の13.3インチ」であるDELL XPS 13より小さくなっています(XPS 13は302 × 199 × 7.8 × 7.8-11.6 mm)。ただ、ここまで来ると「何をもって世界最小」というのかよくわからなくなります。ちゃんと計算していませんが、天板のサイズ(面積)ならUX333FAのほうが小さいですし、体積だとXPSのほうが小さいんでしょうね。まあ、「世界最小クラス」と言っても問題ないレベルだと思います。
また、UX433FNのほうも強烈です。14インチで横幅が320 mmを切り、奥行きが200 mmを切る製品というのは(ウインタブとしては)初めて見ます。こちらも厳密に確認していませんが、世界最小クラスと言っていいんじゃないでしょうか。ちなみに、先日紹介記事を掲載した「ZenBook S13(UX392FN)」はディスプレイサイズが13.9インチではありますが、UX433FNよりもさらに小さいです…。今年のASUSはすごいですね。
2.筐体
最近のASUSのモバイルノートはデザインに共通性が見られます。このように正面から見ると下部のベゼルがほとんど見えません。また、上部と左右のベゼルもめちゃめちゃ細くなっていて、上部ベゼルは8 mm、下部ベゼルは4.5 mmしかありません。
下部ベゼルがほとんど見えない理由がこれ、「エルゴリフトヒンジ」です。最近のASUSノートによく採用されている構造で、ヒンジ開口時に筐体の後部が持ち上がるようになっています。言い換えるとヒンジが下に沈み込む、ということですね。
この結果、下部ベゼルが見えなくなるだけでなく、キーボード面に適度な角度がついて打鍵しやすくなりますし、底面に空洞ができることによって冷却効果が高まり、さらに音響効果(Harman Kardonスピーカーシステムが装備されています)も高まるとのことです。
で、この画像です。左がUX333FA、右がUX433FNです。「違いがわかりませんよね?」少なくとも私には無理です。型番は別ですし、サイズも異なりますが、全く同じコンセプトで作られた製品である、と言っていいと思います。
筐体色はZenBookブランドのイメージカラーと言っていい「ロイヤルブルー」のほか、「アイシクルシルバー」もあります。ただし、4月8日現在だと、アイシクルシルバーはUX333FAのみに設定されていて、UX433FNはロイヤルブルーのみです。しかしUX433FNの製品ページにはアイシクルシルバーの画像もありましたので、近日中に追加される可能性があります。
天板はいわずもがなの「スピンメタル加工」が施されています。これもZenBookシリーズのトレードマークですよね。なお、筐体素材はアルミ合金です。
上がUX433FN、下がUX333FAのキーボードです。この2機種の大きなセールスポイントは「NumberPad」という機能でして、タッチパッド部分をテンキーとして使うことができます(通常のタッチパッドとしても使えます)。使い勝手というか、この位置にテンキーがあることによってどのくらい数値入力が楽になるのかはわかりませんが、目新しさ抜群!というのは間違いないでしょう。
また、UX433FNとUX333FAのキーボードには若干相違点があるのもわかります。具体的には右下の方向キー付近ですね。なお、この画像は英語配列になっていますが、日本仕様はUX333FAが「85キー日本語キーボード (イルミネートキーボード)」、UX433FNが「86キー日本語キーボード (イルミネートキーボード)」となります。
側面と入出力ポートの配置です。この製品はタテ・ヨコサイズの割に少し厚みがありますが、そのおかげでしょうか、フルサイズ(Type-A)USBポートやフルサイズのHDMIポートがついているのがありがたいところですね。
3.価格など
ASUS ZenBook 14 UX433FN / ZenBook 13 UX333FAはASUS Storeで販売中、もしくは予約販売中で、4月8日現在の価格は下記のとおりです。
ZenBook 13
UX333FA-8145:Core i3/8GB/256GB:129,500円(税込み139,860円)
UX333FA-8265:Core i5/8GB/512GB:129,500円(税込み139,860円)
Zenbook 14
UX433FN-8265:Core i5/GeForce/8GB/256GB(未発売)
UX433FN-8565:Core i7/GeForce/16GB/512GB:159,500円(税込み172,260円)
※UX333FA-8145のみOffice Home & Business 2016付属
※UX433FN-8265は製品ページは存在するが、プレスリリースには記載なし
この価格は競合製品と比較して特に安い、という感じでもありませんし、割高という感じでもないと思われます。個人的には「Core i3にOfficeなし」の設定があればなお良かったと思いますし、Core i3モデルでも十分にこの製品の魅力的な部分が詰まっていると言えますので、「Officeが強制的に付属」し、その分価格が高くなってしまうのがちょっと残念ですね。
筐体のデザインもよく、NumberPadのような新機能も搭載されていますので、実機を手にとってみたいと思いました。
4.関連リンク(ASUS Store)
ASUS ZenBook 14 UX433FN (UX433FN-8565)
ASUS ZenBook 13 UX333FA (UX333FA-8265ISG)
ASUS ZenBook 13 UX333FA (UX333FA-8145RBS)