ASUSが9月10日に発売した3つのPCのうち、今回は14インチコンバーチブル2 in 1「VivoBook Flip 14」をご紹介します。ウインタブでは残りの2機種について実機レビューをしていますが、このVivoBook Flip 14に関しては製品情報のみをお知らせいただいております。なお、他の2機種のレビュー記事はこちらです。
ASUS ZenBook 14 UM425IA(2020年モデル)の実機レビュー
ASUS VivoBook S15 M533IA(AMD, 2020年モデル)の実機レビュー
VivoBook Flip 14も他の2機種と同様、CPUに第3世代Ryzen Mobileを搭載する高性能な製品です。
1.スペック
VivoBook Flip 14 | |
OS | Windows 10 Home / Home Sモード |
CPU | AMD Ryzen 3 4300U / Ryzen 7 4700U |
外部GPU | なし |
RAM | 8GB(DDR4-3200) |
ストレージ | 256GB / 512GB SSD(PCIe 3.0 x2) |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 14インチ(1,920 × 1,080)タッチ |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.0 |
入出力 | USB3.1 Gen2 Type-C、USB3.1 Gen2、USB2.0、HDMI、オーディオジャック、microSDカードリーダー |
カメラ | Webカメラ(92万画素) |
バッテリー | 10.6-11.3時間 |
サイズ | 324 × 220 × 18.2 mm |
重量 | 1.55 kg |
VivoBook Flip 14は3つのバリエーションモデルがありますが、うち2つは「製品版Officeの有無」が相違点なので、ハードウェアとしては2バリエーションとなります。
●Win10 S/Ryzen 3/RAM8GB/256GB SSD
●Win10/Ryzen 7/RAM8GB/512GB SSD
CPUは第3世代のRyzen 3とRyzen 7で、Ryzen 5の設定はなく、Ryzen 3モデルはOSも「Sモード」です。なので、Ryzen 3モデルに関しては学生さんとかPC初心者向けの色彩が強く、価格も低く抑えられています。なお、RAMは全モデル8GBで、ストレージはRyzen 3モデルが256GB、Ryzen 7モデルが512GBです。
ディスプレイは14インチの広視野角液晶(IPS相当と考えていいでしょう)のグレア(光沢)タイプでFHD(1,920 × 1,080)解像度です。コンバーチブル2 in 1なのでタッチ対応し、別売りのASUS Penで筆圧対応のペン入力が可能です。なお、デジタイザー形式はMPP(Microsoft Pen Protocol)で、何段階までの筆圧に対応するかは不明です。
通信まわりではWi-Fi6に対応します。また入出力ポートはUSBポートが合計で3つですが、うち2つ(1つはType-C)は3.1 Gen2と高速な規格になっています。
14インチサイズなので、モバイル利用が想定され、筐体のタテ・ヨコサイズと重量が気になるところです。同時に発売されたハイエンドモバイルノート「ZenBook 14 UM425IA」と比較してみます。
VivoBook Flip 14:324 × 220 × 18.2 mm / 1.55 kg
ZenBook 14:319 × 210 × 14.3 mm / 1.25 kg
ZenBook 14のほうが一回り小さい、という感じです。しかしVivoBook Flip 14はコンバーチブル2 in 1筐体なので、サイズという点では不利です。でもねえ、タテ・ヨコサイズのほうはいいとして、重量1.55 kgというのはモバイルノートとしては少々重すぎるかな、とは思います。
2.筐体
左右のベゼル幅は6.17 mmと開示されていますので、めちゃめちゃナローベゼル、という感じではありませんが、画像を見る限り美しいデザインになっていると思います。また、最近のASUS製品らしく、下部ベゼルも細いですね。
トップ画像を再掲します。この製品、コンバーチブル2 in 1筐体ながら、「エルゴリフトヒンジ(ヒンジ開口時に天板が底面に潜り込み、筐体後部が持ち上がってキーボード面に適度な角度がつく構造)」になっています。実機に触れていないので、ここはちょっと不思議な感じがします。どうやって実現したんだろう?
天板です。筐体色は「ビスポークブラック」のみとなります。カラフルなカラーバリエーションがセールスポイントのVivoBook S15とはずいぶん違っていますね。
キーボードです。この画像は英語配列ですが、日本向けには「86キー日本語配列」のものが用意されています。ASUSによれば日本語キーボードはENTERキーが大型になっているとのことです。それと、VivoBook S15と同様、「黄色いENTERキー」がデザインアクセントになっています。また、この画像を見る限りバックライトはついていないようですね。
側面と入出力ポートの配置です。ただ、これだと少しわかりにくいので…
こちらをご覧ください。スペック説明のところでも書きましたが、USBポートのうち2つが3.1 Gen2規格なのがいいですね。
コンバーチブル2 in 1筐体なので、この画像のようにタブレットモードにして使うことも出来ますし、テントモードやスタンドモードにすることも可能です。
3.価格など
ASUS VivoBook Flip 14 TM420IAはASUS Storeで販売中で、9月14日現在の価格は下記のとおりです。
Ryzen 3/RAM8GB/256GB SSD:80,728円(税込み88,800円)
Ryzen 7/RAM8GB/512GB SSD/WPS Office:99,819円(税込み109,800円)
Ryzen 7/RAM8GB/512GB SSD/Office H&B:118,000円(税込み129,800円)
第3世代Ryzenは非常にパフォーマンスが高く、個人的にはRyzen 3でもビジネス用、学習用としては十分な実力があるのではないか、と思っています。またRyzen 3モデルのみOSがSモードになりますが、これも無料で解除できます(解除すると普通のWindows 10 Homeになります)ので、購入時の大きな支障にはならないと思います。
もちろん、より高い性能や大きなストレージ容量が必要な人はRyzen 7モデルがいいでしょうね。最新のスペックを備えたコンバーチブル2 in 1、ビジネスに、学習に、そして絵描きさんのイラストやマンガの制作にと、様々な楽しみ方ができそうです。
4.関連リンク(ASUS Store)
VivoBook Flip 14 TM420IA (TM420IA-EC163T)(Ryzen 3)に
VivoBook Flip 14 TM420IA (TM420IA-EC147T)(Ryzen 7)
VivoBook Flip 14 TM420IA (TM420IA-EC147TS)(Ryzen 7/Office)
コメント
重さもですが今どきのこの価格帯でPDに対応しないのはマイナスだと思いますね。