ASUSがCPUにRyzen 7を搭載する高性能な15.6インチノート「VivoBook 15 X512DA」を発売します。この製品は2019年に発売された「VivoBook 15 X512FA(Intel CPU搭載)」のAMD版と言えるもので、15.6インチながら重量1.7 kgと軽量かつコンパクトな筐体が魅力です。テレワークのせいかどうかわかりませんが、ASUS Storeには「在庫切れ」の製品がかなり多くなっているのですが、このご時勢でもニューモデルを投入してくれるのがうれしいところですね。価格のほうも良心的です。
1.スペック
X512DAは単一スペックです。選べるのは「製品版Officeの付属有無」のみですね。CPUはRyzen 7 3700Uで、非常に乱暴に言うと「Core i7と同じくらい」の性能と考えていいです。Core i7と比較すると一長一短あると思いますが、ウインタブのレビュー経験上、グラフィック性能に関してはRyzenのほうが上だと評価しています。在宅勤務用のPCとしては申し分ない性能と言えるでしょう。
RAMは8GB、ストレージは512GB SSDで、ともにオンラインゲーム用に使うのでなければ十分な容量と言えます。また、ディスプレイは15.6インチのFHD(1,920 × 1080)解像度、ノングレアタイプと開示されていますが、これもウインタブの経験に基づく推測ではほぼ確実に視野角の広いIPS(IPS相当)液晶が使われていると思います。「IPS」って特定企業の商標なんで、表示していないメーカーが少なくないんですよね。
Wi-Fiは5GHz帯(a/ac規格)には対応するものの、Wi-Fi6(ax規格)には対応しません。さしあたって困ることはないと思いますが、高性能な製品なので、できればWi-Fi6には対応していてもらいたかったですね。
入出力ポートは必要十分といったところです。USBポートが合計で4つありますので、在宅勤務で周辺機器をいろいろと接続しても大丈夫でしょう。15.6インチなので、できれば有線LANポートがほしかったところですが、この製品は筐体がコンパクト・軽量になっていますので、ある程度やむを得ないかな、と思います。
サイズは非常にコンパクトと言えます。横幅の357.2 mmは15.6インチノートとしては最小クラスですし、重量1.7 kgというのもスタンダードノートとしては素晴らしいですね。在宅勤務用でも室内であちこち移動しながら使う人もいるでしょうし、「コロナ明け」にはちょくちょく外に持ち出して使いたくなるくらいのサイズ感です。
2.筐体
この製品とは別シリーズですが、ウインタブで過去に「VivoBook S15 S531FA」という15.6インチノートの実機レビューをしています。VivoBook S15とはタテ・ヨコサイズがほぼ同寸で、厚さのみやや異なる(S15は18.5 mm)くらいで、キーボードレイアウトなどはよく似ていますので、使用感の参考になるかと思います。こちらも合わせてご覧ください。
ASUS VivoBook S15 S531FA レビュー - 仕事だけに使うのはもったいない!?とっても軽快なデザインでパワフルな15.6インチノート!「ジブン色で、進め。」(実機レビュー)
左右のベゼル幅は5.7 mmということなので、15.6インチノートとしてはかなり細いほうと言えます。また、後述しますが、この製品はASUSお得意の「エルゴリフトヒンジ」を採用しているため、ヒンジを開口すると下部ベゼルが沈み込む格好になり、下部ベゼルも細く見えます。
天板です。Intel CPU搭載のX512FAにはとっても元気の出るカラーバリエーションがありましたが、この製品の筐体色は「トランスペアレントシルバー」のみです。筐体素材は開示されていません。おそらく金属製だと思います。
キーボードです。この画像だと英語配列になっていますが、日本仕様は「102キー日本語キーボード」となります。また、上にリンクした「VivoBook S15 S531FA」のレビューでは、打鍵感がよく使いやすいと評価した一方で、テンキーの配列が少し変則的(加減乗除キーが数字キーの上にあるなど)である、という指摘をしています。
これがエルゴリフトヒンジです。ヒンジ開口時に筐体後部がせり上がり、キーボード面に約2度の角度がつきますので、タイピングがしやすくなります。
3.価格など
ASUS VivoBook 15 X512DAは4月16日の発売予定で、ASUS Storeでは予約販売がスタートしています。価格はOfficeなし(Office互換ソフトのWPS Officeが付属します)のモデルが80,728円(税込み88,800円)、Office Home and Business 2019付属モデルが99,819円(税込み109,800円)です。この製品はCPUがRyzen 7と高性能ですし、ストレージ容量も大きめなので、価格は悪くない、というか少しお買い得感がありますね。
在宅勤務用のPCとして申し分ない性能と言えますし、この騒動が一段落したら、ちょくちょく外に持ち出してカフェなどで使いたくなる、軽快なスタンダードノートだと思います。
4.関連リンク(ASUS Store)
ASUS VivoBook 15 X512DA(Officeなし)
ASUS VivoBook 15 X512DA(Office付属)