ASUSが14インチノート「Vivobook 14X M1403QA/Vivobook 14X OLED M1403QA」を発表しました(以下、単にVivobook 14Xと書きます)。ちょっとややこしいのですが、ウインタブで実機レビューをした「Vivobook S 14X OLED(S5402ZA)」とは別の製品です。CPUに高性能版のRyzenを搭載し、上位モデルでは有機ELディスプレイも搭載しています。
この製品に先立ち、Intel CPUを搭載する「Vivobook 14X X1403」というモデルが発売されていますが、単にCPUのメーカーが異なるというだけでなく、各部の仕様は結構違っています。Vivobook 14X X1403についてはこちらの記事をご参照ください。
ASUS Vivobook 14X / Vivobook 15X OLED - Core i7-12700H搭載の高性能ノート、15インチモデルは有機ELディスプレイで、価格もリーズナブル
目次
1.Vivobook 14X/14X OLED スペック
スペック表
Vivobook 14X/14X OLED M1403QA | |
OS | Windows 11 Home |
CPU | AMD Ryzen 5 5600H/Ryzen 7 5800H |
外部GPU | なし |
RAM | 8GB/16GB(DDR4-3200) |
ストレージ | 512GB (PCIe 3.0 x2接続) |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ |
14インチ(1,920×1,200) 14インチOLED(2,880×1,800)90Hz |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.1 |
入出力 | USB3.2 Gen1 Type-C、USB3.2 Gen1 Type-A × 2、USB2.0 Type-A、HDMI、オーディオジャック |
カメラ | Webカメラ(92万画素) |
バッテリー | 50Wh(約8.2時間)/70Wh(約8.6時間) |
サイズ | 317.1 × 221.98 ×19.9-20.0 mm |
重量 | 1.6 kg |
バリエーションモデル
・Ryzen 5/8GB/512GB/1,920 ×1,200(注)
・Ryzen 5/8GB/512GB/1,920 ×1,200
・Ryzen 7/16GB/512GB/2,880 × 1,800
※(注)モデルはNumberPadなし
※WPS Office 2/Microsoft Office H&B付属を選択可
コメント
Vivobook 14Xの搭載CPUはRyzen 5 5600HとRyzen 7 5800Hですが、選択するCPUによってシステム構成はかなり変わってきます。Ryzen 5モデルではRAM8GB、512GB SSD、そしてディスプレイは1,920 × 1,200解像度のノングレア(非光沢)タイプとなりますが、Ryzen 7モデルではRAM16GB、512GB SSD、ディスプレイは有機ELパネルのグレア(光沢)タイプで解像度も2,880 × 1,800と高精細です。
この製品が搭載するRyzen 5 5600H/Ryzen 7 5800HともZen3アーキテクチャの高性能な型番ですが、CPU以外の構成でかなり大きな差があることに注意が必要ですね。特にRyzen 5モデルの「RAM8GB」というのは個人的には「どうかなあ…」とは思います。
2.Vivobook 14X/14X OLED 筐体
Intel CPU搭載の「Vivobook 14X X1403」と同サイズなので、おそらく同一筐体と思われます。ASUSのノートPCは下部ベゼルも細くなっていることが多く、そのせいで筐体全体がスリムに見えます。
天板です。筐体色もIntel版と同じで「クワイエットブルー」のみです。で、この製品、ASUS Storeではほとんど製品説明がなかったのですが、Intel版では「ASUS アンチバクテリアガード」という表面処理が施されており、「細菌の増殖を99%以上抑制」できる、という説明になっていましたので、おそらくこのAMD版でも同様の処理になっていると思います。
キーボードです。この画像では英語配列になっていますが、日本仕様は「84キー日本語キーボード」そしてASUSの独自技術である「NumberPad(タッチパッド部分をテンキーとしても使える機能)」を搭載しています(ただし、Ryzen 5モデルにはNumberPadを搭載しないバリエーションモデルもあります)。
側面と入出力ポートの配置です。14インチノートとしてはポート数は十分と言えますが、すべて「Gen1規格以下」なのがちょっと残念なところです。また、この製品のUSB Type-Cポートは「データ伝送のみ」の対応で、充電/給電用としては使えず、映像出力にも非対応です。
3.Vivobook 14X/14X OLED 価格など
ASUS Vivobook 14X M1403QA / 14X OLED M1403QAはASUS Storeで一部モデルの販売が開始されており、9月29日現在の価格は下記のとおりです。
・M1403QA-LY501W(Ryzen 5/WPS Office、NumberPadなし):109,800円
・M1403QA-LY009W(Ryzen 5/WPS Office):119,800円
・M1403QA-LY009WS(Ryzen 5/MS Office):149,800円(10月8日発売)
・M1403QA-KM040W(Ryzen 7/WPS Office):159,800円(発売日未定)
・M1403QA-KM040WS(Ryzen 7/MS Office):189,800円(発売日未定)
※税込み価格
この製品は「30日間返品保証キャンペーン」の対象になっていますので、初期不良とかでなく、単に「イマイチ気に食わない」などの理由でも30日以内であれば返品ができます(詳しくはこちらをご覧ください)。
記事中にも書きましたが、この製品はRyzen 5モデルとRyzen 7モデルでかなり大きくスペックが異なります。もちろん安価なのはRyzen 5モデルですが、長く使うことを考えると、CPU性能だけでなくRAMも大きく、ディスプレイが高精細な有機ELとなるRyzen 7モデルにより大きな魅力を感じますね。
4.関連リンク
Vivobook M14/15/16 & X15/16シリーズ:ASUS Store
※9月29日10:30現在、サイトが繋がりにくくなっているようです