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ASUS TUF Gaming FX505DT レビュー - タフネスボディのゲーミングノート!これ一台でビジネスもゲームプレイも楽しめます。お値段も超魅力的!(実機レビュー)

ASUS TUF Gaming FX505DT
こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。今回はASUSのゲーミングノート「TUF Gaming FX505DT」の実機レビューです。ASUSのゲーミングPCといえば「R.O.G.(Republic of Gamers)」ですが、このTUF GamingはROGブランドではありません。価格帯とシステムスペックから見てROGの下位に位置する製品です。ASUSのご担当者によれば「かなりの売れ筋」ということですが、実際に試用してみて「売れ筋なのもわかる!」と感じました。ゲーミングノートでは「ベストコスパ」と言える製品だと思います。

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1.スペック

ASUS TUF Gaming FX505DT
OSはWindows 10 Home、CPUはAMDのモバイル用第2世代のRyzen 5 3550Hです。型番末尾が「U」ではなく「H」なので、省電力版ではなく高性能版(高TDP版)です。Passmarkが公表しているベンチマークスコアを見てみると、こんな感じです。

Ryzen 5 3550H: 9,765
Core i5-9300H: 8,327
Core i5-8265U: 7,971
※2019年11月4日現在のPassmark公表値。数値が大きいほど高性能

これを見ると、「最も競合しそうな」Core i5-9300Hよりも低いスコアになっている一方、モバイルノートなどに使われているCore i5-8265Uよりは高いスコアです。ただ、これを見てぐちゃぐちゃ言うよりも、せっかく実機をお借りしているわけですから、この辺のところが各種ベンチマークテストや実際のゲームプレイにどう響いてくるのかチェックしていくことにします。

GPUはGeForce GTX1650でVRAMは4GBです。エントリークラスのゲーミングノートでよく使われているもので、価格帯やCPU性能から見て適切な型番だと思います。RAMは8GB、ストレージは512GBで、注文時に構成をカスタマイズすることは出来ません。

ディスプレイは15.6インチのFHD解像度、ノングレアタイプですが、リフレッシュレートは120 Hzあります。最近のゲーミングノートは高リフレッシュレートのものが増えていますが、10万円を大きく下回るこの製品で120 Hzのリフレッシュレートというのは高く評価していいと思います。ゲームプレイ時に画面遷移が非常になめらかに感じられるでしょう。それと、ASUSではこの製品のディスプレイ形式(IPSかTNか)を開示していませんが、「視野角170度」との説明がありますし、実機を確認した印象として、「IPS相当」のもので間違いないと判断しています。

入出力ポートは一般的な15.6インチノートとしては普通、ゲーミングノートとしてはやや少なめかな、と感じます。ゲーミングノートなら映像系端子がもうひとつくらい、または映像出力も視野に入れるという意味でUSB Type-Cがあればよかったかな、と思います。またこの製品にはSD(microSD)カードリーダーは装備されていません。

サイズに関しては、「横幅だけはコンパクト」で、あとは一般的な15.6インチノートと大きくは違いません。また重量の2.2 kgというのも特に軽いほうではないです。ただし、製品名に「TUF」とある通り、筐体は非常に堅牢で、ミルスペック(米国軍事規格、MIL-STD-810G)に準拠していますので、激しいゲームプレイにせよ、バッグに入れてLANパーティに持ち出すにせよ、安心できる品質となっています。

ASUS TUF Gaming FX505DT システム構成
ASUS TUF Gaming FX505DT ストレージ
ASUS TUF Gaming FX505DT GPU
レビュー機のシステム構成です。FX505DTという製品は単一スペックなので、上に掲載したスペック表の通り、Windows 10 Home/Ryzen 5 3550H/GTX1650/8GB/512GB SSDという構成でした。

2.筐体

ASUS TUF Gaming FX505DT 同梱物
同梱物です。取扱説明書(画像右上)は厚みがあり、操作方法が丁寧に解説されていましたが、この製品固有の機能説明と言うよりは、Windowsの初歩的な操作説明という感じでした。また、ACアダプターはゲーミングノートらしく大型で、150Wのものが付属していました。ただ、重量の実測値は電源ケーブル込みで445 gと、一般的なノートPC用としては重いものの、ゲーミングノート用としてはかなり軽量な部類と言えます。

ASUS TUF Gaming FX505DT 天板
天板です。四方に少し立体的な装飾(直線状のもの)が入っていますが、イルミネーションはなく、ゲーミングノートとしては比較的おとなしめのデザインだと思います。筐体素材はプラスティックで、表面にヘアライン加工(細い線状の模様)が施されています。特に高級な感じではなく、「必要十分」という言葉がぴったり来る感じですね。

ASUS TUF Gaming FX505DT 天板
天板後部(ヒンジ側)の造形は先日レビューした「ROG Zephyrus G GA502DU」「ROG Zephyrus S GX502GV」によく似ていて、中央部が凹み、キーボード面が見えるようになっています。また、キーボード面にあるLEDインジケーターも確認できます。ただこれ、実用的というよりはデザインアクセントという色彩が強いですね。

ASUS TUF Gaming FX505DT 底面
底面です。一応ネジを外せば開口が出来ますが、ユーザーが気軽にメンテンスできるような開口部(ハッチ)はありません。また、左右の端のほうにうっすらとスピーカーが見えますが、これについては側面のところで説明します。

ASUS TUF Gaming FX505DT 左側面
左側面です。入出力ポートは「全部」この面にあります。画像左からDC-IN、有線LAN、HDMI、USB 2.0、USB 3.0 × 2、オーディオジャックです。それと、この画像の右端にある赤いものがスピーカーです。

ASUS TUF Gaming FX505DT スピーカー
これですね。この製品は左右側面にスピーカーがあり、赤く塗られていますので、デザインアクセントにもなっています。

ASUS TUF Gaming FX505DT 前面
前面です。ポート類やボタン類はありません。

ASUS TUF Gaming FX505DT 右側面
右側面です。ちょっとびっくり、という感じですよね。画像右端にセキュリティロックスロットがあり、画像左下にスピーカーがありますが、ポート類はなにもありません。この配置はあまり好ましくはないですね。せめて右側面にUSBポートが1つでもあればずいぶん使いやすくなると思うのですが…。

ASUS TUF Gaming FX505DT 背面
背面です。こちらにもポート類やボタン類はなく、やや大きめの通気口があるのみです。

ASUS TUF Gaming FX505DT キーボード
キーボードです。特徴的なところがいくつかあります。まず、この製品のキーボードは英語配列のみです。日本語キーボードの設定はありません。次に、最上段のFキーの配置が「4つずつ」になってまして、ASUSのいう「デスクトップ・インスパイアード」なデザインとなっています。また、右下の矢印キーも大型で使いやすいです。

ASUS TUF Gaming FX505DT キーボード
そして目立つのが「W,A,S,D」キーのみキートップの色が違う、という点ですね。ゲームプレイを強く意識したものと言えるでしょう。また、このキーボード、RGB(カラフルなもの)バックライトを装備しています。価格帯としてはエントリークラスながら、ゲーミングPCらしさをしっかり残していると言えるでしょう。

ASUS TUF Gaming FX505DT 正面
正面から見たところです。スリムさはないものの、ディスプレイ面は左右のベゼルが非常に細くなっていますし、「かたまり感」のあるいいデザインだと思います。

ASUS TUF Gaming FX505DT ヒンジ開口
ヒンジを最大加工したところです。Lenovo製品によく見られる180度のヒンジ開口はできませんが、開口角度は十分に大きいです。

ひととおり筐体を確認してみました。ASUSのゲーミングノートの中では先日レビューした「ROG Zephyrus S GX502GV」が最も印象に残っていまして、高級感とダイナミックさを両立した、大人向けの素晴らしいデザインだったと思います。このTUF Gamingに関しては、筐体もプラスティック製ですし、特段すごいギミックがあるわけでもなく、スリムなものでもないのですが、本当に「必要にして十分」と思える、使っていて気持ちのいいものと感じました。高級感はそれほどでもないけれど、「しっかり感」がありますね。ミルスペックの堅牢な筐体という先入観もあるのかもしれませんが、価格以上の納得感がある筐体だと思います。

唯一欠点と言えそうなのが入出力ポートの配置ですね。ゲームプレイ時に有線マウスを使う人が多いでしょうし、右利きの人のほうが多いはずで、その場合マウスは筐体の右側に置くことになると思いますが、この製品は右側にUSBポートがないので、(人によるでしょうが)少々使いにくい、あるいはめんどくさいと感じられるかもしれません。

3.使用感

Armoury Crate

ASUS TUF Gaming FX505DT Armoury Crate

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TUF Gaming FX505DTは、ROGシリーズと同様、いくつかの設定アプリがプリインストーされています。各種設定アプリのハブとなるのがArmoury Crateで、この画像のようにシステムモニターとして使えるだけでなく、「サイレント」「パフォーマンス」「Turbo」といったCPUやGPU、ファン風量などを一括して設定できるモードも用意されています。また、この製品はASUSお得意の「Aura Sync(対応する周辺機器とイルミネーションを同期できる機能)」にも対応しており、Aura Syncの設定もこのアプリで行うことができます。さらに、後述するGame Visualの設定変更も可能です。

Armoury Crateはこの製品を購入したら最初にチェックしたいアプリです。

ディスプレイ

この製品のディスプレイ形式は開示されていませんが、私が確認した限りほぼ確実にIPS(IPS相当)だと思います。視野角が広く、角度をつけてみても白っぽくはなりませんから。

発色、輝度とも十分と感じますが、手持ちのディスプレイと比較すると全体的にやや色が淡く感じられます。先にレビューしたROGの2機種と比較すると、鮮やかさという点では少し落ちますね。また黒もそんなに強くはありませんので、くっきり感もやや弱いです。ただし、「価格なり」と考えれば十二分に高品質で、文句を言う余地はありません。普通に使っていて色味が気になるということはまずないでしょう。

ASUS TUF Gaming FX505DT GAME Visual
また、この製品にはGame Visualというアプリが入っていて、FPSやレーシングなど、ゲーム種別によって発色を切り替えることができます。しかし、「色を鮮やかにする」ような目的ではなく、どちらかというと目を保護する方向で効果が高いと感じられますので、このアプリを使っても発色そのものは改善しません。

キーボード

ASUS TUF Gaming FX505DT キーボード
筐体のところでも説明しましたが、この製品のキーボードは英語配列のみとなります。しかし、キーマッピングに手が加えられており、例えば「チルダ」キーだけでIMEの切り替えができたりしますので、英語配列に慣れていない人でも違和感は少なめです。

アルファベットキーのキーピッチは手採寸で上下左右に約19 mmと十分な余裕があります。キーストロークは公称値で約1.8 mmとなっていて、若干深めに感じられますが、確実な打感が得られ、誰が使っても大きな不満は出ないものと思います。

テンキーの存在については賛否が別れるでしょう。もともと15.6インチノートというのはテンキーがついているのが当たり前だったんですが、最近の新製品はナローベゼル化のために横幅が小さくなってきていて、その結果テンキーを廃止する製品が増えています。先にレビューしたROGの2機種にもテンキーはありません。

テンキーがある場合、もちろん数値入力が便利になるというのは間違いないですが、PCに向かう際のホームポジションが少し左にオフセットする格好になりますので、テキスト入力を重視する場合はテンキーなしのほうが使いやすくなります。

ただし、ゲームプレイに関してはテンキーの有無というのはあまり関係がなく、キーボードの左側、特にW,A,S,Dキー周辺の位置感覚に慣れてしまえばあとはオフセットとかは気にしなくてもいいと言えます。

それと、このキーボードはRGBバックライトを装備しています。ただし、ROGの上位モデルのようにPer-Key RGB(個々のキーのバックライト色を自由に変更できる)ではなく、あらかじめ用意されたイルミネーションのパターンで発行させるか、キーボード全体を単一のバックライト色(色は自由に選べます)にすることしかできません。設定はAromoury Crateで行います。

スピーカー

ASUS TUF Gaming FX505DT dts audio
この製品にはDTS Audioというアプリがインストールされていて、音質を細かく調整することが可能です。まず、アプリなしで音楽を聴いてみると、そんなに悪くはないにせよ、やや高音が強調されていて、低音がスカスカ、という「PCのスピーカーにありがち」な音質です。DTSアプリを使って調整してやるとバランスが取れ、音質がかなり改善されますが、やはり低音はやや弱く、高音質という評価にはなりません。

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音質について特にこだわりがない人であれば内蔵スピーカーのままでもそこそこ使えると思いますが、ゲームプレイ時などはヘッドホンを使うほうがいいかもしれないですね。

バッテリー

この製品は外部GPUを搭載するゲーミングノートのため、バッテリー稼働時間に関してあまり厳しいことをいうのもナンセンスです。しかし、一応参考程度に、非ゲーミング利用時にどのくらいのバッテリー持ちなのかを調べてみました。

「ディスプレイ輝度を50%に設定し、YouTubeの音楽をボリューム20%程度で30分ほど聞きながら画像加工を25分程度、テキストライティングを25分程度、トータルで1時間ほど使用。Armoury Crateのモードはサイレント」

ちなみにディスプレイ輝度50%というのは若干暗めながら作業は可能、ボリューム20%というのはBGMとして聴くのに向く小さめの音量です。また、Armoury Crateのサイレントモードというのは省電力タイプのモードで、バッテリー駆動に切り替えると自動的にこのモードになります。

この状態で使ってバッテリー消費は約20%ほどでした。単純計算だと5時間程度使えることになり、個人的には「結構がんばっている」と感じました。ただし、GeForceが仕事をするような場面(要するにゲームプレイ時)だと、あっという間にバッテリーが減りますし、そもそもバッテリー稼働だとArmoury Crateで「Turbo」とか「パフォーマンス」といった性能重視の設定にすることができなくなりますので、ゲームをするなら電源は必須と考えるべきです。

ゲームプレイ

ASUS TUF Gaming FX505DT CSGO
最近になって私もいくつかのオンラインゲームで遊んでいますが、今回のレビューではCS:GO(Counter-Strike: Global Offensive。とても人気のあるFPSゲームです)をインストールし、「ボット撃ち」をしてみました。いやね、対人戦ができるレベルじゃないんで…。

各種ベンチマークテストの結果については後述しますが、FX505DTはゲーミングノートとしては低価格でスペックもそれほど高くありません。またCPUもIntel製ではなくRyzen、しかもRyzen 7ではなくRyzen 5なので、「ちゃんとゲームができるの?」と不安になる人もいるでしょう。

ASUS TUF Gaming FX505DT CSGO

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これがFX505DTでCS:GOをプレイする際のデフォルト画質設定です。CS:GOはFPSゲームの中でもそんなに重量級な部類ではないので、デフォルトでも特に低画質な設定になりません。また、プレイ中のフレームレートも100fps前後は出ていました。Core i7-9750H+GeForce RTX2060という組み合わせのゲーミングノートだとデフォルト設定で200fpsは出ますので、それよりはフレームレートが下がります。ただ、この製品のディスプレイのリフレッシュレートは120 Hzなので、ある意味「CS:GOをプレイするにはちょうどいい」くらいと言えるかもしれません。

で、この製品でCS:GOを快適にプレイできるかというと、「人による」と思います。少なくともボット撃ちしてるような人間にとっては「余裕でプレイできます」ということになりますし、大会出場を目指しているような人ならこれでも反応速度が鈍いとか、画面遷移が遅れたので撃たれた、みたいな話になるのかもしれません。個人的には「カジュアルゲーマーなら全然OKなのでは?」と思いますね。

もちろん同じFPSでも「Call of Duty Modern Warfare(10月25日にリリースされたばかりの、リアルタイムレイトレーシング対応のFPSゲーム)」なんかをプレイするのであれば、画質設定を相当落とさなくてはならないと思います(GTX1650だと推奨環境すら満たしません)し、PUBGもギリギリくらいかな、と思います。しかし、ゲーミングノート購入にあたって、「必ずプレイしたいゲームがある」というのでなければ、この製品で快適にプレイできるオンラインゲームは山ほどあります。「プレイできるゲームがたくさんあるのなら、その中から好きなゲームを選ぶよ」くらいの気持ちでゲーミングノートを購入するのであれば、この製品で十分楽しめると思います。

4.性能テスト

ASUS TUF Gaming FX505DT ドラクエベンチ
参考:
Lenovo Legion Y740(15)(Core i7-9750H、RTX2070 Max-Q): 20,217
ドスパラ GALLERIA GCR1660TGF-QC-G(Core i7-9750H、GTX1660Ti): 20,113
Lenovo Legion Y7000(Core i7-9750H、GTX1650): 19,882
ドスパラ GALLERIA GCR2070RNF(Core i7-9750H、RTX2070): 19,838
MSI GL63 8SE(Core i7-8750H、RTX2060): 19,178
ASUS ZenBook 15 UX534FT(Core i7-8565U、GTX1650): 17,330
MSI GP65 Leopard(Core i7-9750H、RTX2060): 13,638
ASUS ROG Zephyrus S GX502GV(Core i7-9750H、RTX2060): 12,074
ASUS ROG Zephyrus G GA502DU(Ryzen 7 3750H、GTX1660Ti): 9,330
Lenovo IdeaPad S540 Gaming Editon(Core i5-8265U、GTX1650): 9,060

ASUS TUF Gaming FX505DT DDONベンチ
参考:
ドスパラ GALLERIA GCR1660TGF-QC-G(Core i7-9750H、GTX1660Ti): 12,030
Lenovo Legion Y740(15)(Core i7-9750H、RTX2070 Max-Q): 11,724
Lenovo Legion Y7000(Core i7-9750H、GTX1650): 11,433
ドスパラ GALLERIA GCR2070RNF(Core i7-9750H、RTX2070): 11,218
ASUS ROG Zephyrus S GX502GV(Core i7-9750H、RTX2060): 10,784
MSI GP65 Leopard(Core i7-9750H、RTX2060): 10,243
ASUS ZenBook Pro Duo UX581GV(Core i9-9980HK、RTX2060): 9,792
ドスパラ GALLERIA GCF2060GF-E(Core i7-8750H、RTX2060): 9,100
ASUS ZenBook 15 UX534FT(Core i7-8565U、GTX1650): 8,026
ASUS ROG Zephyrus G GA502DU(Ryzen 7 3750H、GTX1660Ti): 6,911

「性能テスト」については、すべて「Armoury CrateでTurbo設定(最も高いパフォーマンスが出る設定)」にしております。

オンラインゲームの「ドラゴンクエスト X」および「ドラゴンズドグマオンライン」のベンチマークスコアについては、絶対的な得点としては「快適」と言えるレベルながら、他のゲーミングノートよりも低いという結果になりました。なので、相対的な結果としてはやや低性能低と評価せざるを得ません。ではこれで2つのゲームがプレイできないかというとそんなことはなく、全く問題ないでしょう。

ASUS TUF Gaming FX505DT 3D Mark
参考: 
ドスパラ GALLERIA GCR2070RNF(Core i7-9750H、RTX2070): 7,219、16,668、35,109
マウス NEXTGEAR-NOTE i7901BA1(Core i7-7700K、GTX1080): 6,703、17,345、37,589
ASUS ROG Zephyrus S GX502GV(Core i7-9750H、RTX2060): 6,566、15,229、36,469
Lenovo Legion Y740(15)(Core i7-9750H、RTX2070 Max-Q): 6,508、14,067、36,491
MSI GP65 Leopard(Core i7-9750H、RTX2060): 6,397、14,646、35,296
OMEN X by HP(Core i7-7820HK、GTX1080): 6,283、15,476、30,804
MSI GL63 8SE(Core i7-8750H、RTX2060): 6,205、14,838、33,985
ASUS ZenBook Pro Duo UX581GV(Core i9-9980HK、RTX2060): 5,850、13,667、28,140
ドスパラ GALLERIA GCR1660TGF-QC-G(Core i7-9750H、GTX1660Ti): 5,610、12,852、34,583
ドスパラ GALLERIA GCF1070GF(Core i7-8750H、GTX1070): 5,583、15,146、36,268
ドスパラ GALLERIA GCF2060GF-E(Core i7-8750H、RTX2060): 5,453、13,800、33,609
ドスパラ GALLERIA GKF1070NF(Core i7-7700HQ、GTX1070): 5,280、14,030、30,686
DELL ALIENWARE 17(Core i7-7700HQ、GTX1070): 5,257、13,233、29,845
ASUS ROG Zephyrus G GA502DU(Ryzen 7 3750H、GTX1660Ti): 4,219、10,223、20,073
ドスパラ GALLERIA GCF1060NF(Core i7-8750H、GTX1060): 3,965、10,506、29,442
ドスパラ GALLERIA GKF1060GFE(Core i7-7700HQ、GTX1060): 3,808、9,888、26,344
Lenovo Legion Y7000(Core i7-9750H、GTX1650): 3,722、8,164、26,019
GALLERIA GKF1060NF(Core i7-7700HQ、GTX1060): 3,717、9,989、24,824
DELL G7(Core i7-8750H、GTX1060): 3,703、9,743、26,843
GALLERIA GKF1060GFE(Core i7-7700HQ、GTX1060): 3,625、9,784、24,233
ドスパラ GALLERIA Mini 1060(Core i5-7500、GTX1060): 3,583、9,276、22,203
ドスパラ raytrek RKF1060TGK(Core i7-7700HQ、GTX1060): 3,518、9,207、23,689
ASUS ZenBook 15 UX534FT(Core i7-8565U、GTX1650): 2,988、6,789、20,260
ドスパラ GALLERIA GCF1050TNF(Core i7-8750H、GTX1050Ti): 2,528、6,776、17,005
ドスパラ GALLERIA GCF1050TGF-E(Core i5-8300H、GTX1050Ti): 2,523、6,802、20,045
GALLERIA GKF1050TNF(Core i7-7700HQ、GTX1050Ti): 2,492、6,858、18,179
NEXTGEAR-NOTE i4400GA1(Core i7-7700HQ、GTX1050Ti): 2,449、6,852、20,453
Lenovo ThinkPad X1 Extreme(Core i7-8750H、GTX1050Ti Max-Q): 2,393、6,490、19,506
GALLERIA QSF965HE(Core i7-6700HQ、GTX965M): –、5,344、16,987
ドスパラ Critea VF-HGK1050(Core i7-7700HQ、GTX1050): 1,826、5,553、17,109
HP Pavilion Power 15(Core i5-7300HQ、GTX1050): 1,797、5,230、14,052
※左からTime Spy、Fire Strike、Sky Diverのスコア

次に3D Markです。こちらはGTX1650搭載機としてはまずまずの結果になっていると思います。CPUのRyzen 5 3550Hの単体性能はそれほど高くないものの、このように「汎用テスト」をしてみると、それほど見劣りしないと感じます。もちろんどんなゲームもサクサクというわけには行かないでしょうが、低価格帯のゲーミングノートとしては十分なスコアになっていると思います。

ASUS TUF Gaming FX505DT PC Mark

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参考:
Lenovo Legion Y740(15)(Core i7-9750H、RTX2070 Max-Q): 5,830
ASUS ZenBook Pro Duo UX581GV(Core i9-9980HK、RTX2060): 5,727
Lenovo Legion Y7000(Core i7-9750H、GTX1650): 5,618
ドスパラ GALLERIA GCR1660TGF-QC-G(Core i7-9750H、GTX1660Ti): 5,573
ASUS ROG Zephyrus S GX502GV(Core i7-9750H、RTX2060): 5,506
ドスパラ GALLERIA GCR2070RNF(Core i7-9750H、RTX2070): 5,505
DELL G7(Core i7-8750H、GTX1060): 5,401
ドスパラ GALLERIA GCF2060GF-E(Core i7-8750H、RTX2060): 5,328
MSI GP65 Leopard(Core i7-9750H、RTX2060): 5,299
ドスパラ GALLERIA GCF1070GF(Core i7-8750H、GTX1070): 5,122
MSI GF75 Thin(Core i7-8750H、GTX1050Ti): 5,009
ドスパラ GALLERIA GCF1060GF-E(Core i7-8750H、GTX1060): 4,976
ドスパラ GALLERIA Mini 1060(Core i5-7500、GTX1060): 4,906
ドスパラ GALLERIA GCF2070GF-E(Core i7-8750H、RTX2070): 4,893
ASUS ZenBook 15 UX534FT(Core i7-8565U、GTX1650): 4,709
ドスパラ GALLERIA GCF1050TGF-E(Core i5-8300H、GTX1050Ti): 4,545
ASUS ROG Zephyrus G GA502DU(Ryzen 7 3750H、GTX1660Ti): 4,365
OMEN X by HP(Core i7-7820HK、GTX1080): 4,290
iiyama STYLE-17FH054-i7(Core i7-8750H) : 4,281
HP Spectre x360 13(Core i7-8565U): 4,223
Lenovo ThinkPad T490(Core i7-8565U、MX250): 4,158
ASUS ZenBook 14 UX434FL(Core i5-8265U、MX250):3,933
Lenovo ThinkPad X280(Core i7-8550U): 3,909
ドスパラ Altair F-13KR(Core i5-8350U): 3,778
HP Spectre 13(Core i5-8265U): 3,766
HP ENVY X360 13(Ryzen 7 3700U): 3,728
NEC LAVIE Direct NEXT(Core i7-8550U): 3,704
ドスパラ Critea VF-HEKS(Core i7-8550U、MX150): 3,704
HP ENVY x360 15(Ryzen 3500U): 3,617
DELL Inspiron 17 5000(5770)(Core i7-8550U、Radeon 530): 3,607
東芝 dynabook AZ65/G(Core i7-8550U): 3,546
HP ENVY 13(Core i7-8550U):3,534
DELL XPS 13(9370)(Core i7-8550U): 3,518
ドスパラ Critea VF-HGK1050(Core i7-7700HQ、GTX1050): 3,492
東芝 dynabook VZ82/F(Core i7-8550U): 3,491
富士通 LIFEBOOK WS1/B3(Core i7-8550U): 3,479
Microsoft Surface Pro 6(Core i5-8250U): 3,399
東芝 dynabook DZ83/J(Core i7-8550U): 3,353
マウス m-Book J(Core i5-8250U): 3,350
東芝 dynabook UZ63/F(Core i7-8550U): 3,341
Microsoft Surface Laptop 2(Core i5-8250U): 3,199
HP Spectre Folio 13(Core i5-8200Y): 3,108

PC Markはグラフィック性能だけでなく、表計算ソフトや画像加工ソフト、ビデオチャットなどのビジネスソフトの利用もシミュレートしている総合的なテストです。GPU性能も関係してきますが、どちらかというとCPU性能のほうが重視されています。

スコアのほう、第8世代(Whiskey Lake)のCore i7-8565U搭載機に比較的近い結果となりました。上位クラスのゲーミングノート(Core i7-9750H搭載機)には差をつけられてしまっています。この結果は、この製品をビジネス利用した場合、上位クラスのモバイルノート、スタンダードノートと同等くらいの性能になるということを物語っていると思います。これをどう見るか、という点については評価が難しいですが、この製品の価格に照らして考えると、「ビジネスノートとしてもなかなかの高性能」と見なしていいだろうと思います。

ASUS TUF Gaming FX505DT CDM
参考としてストレージの読み書き速度を測定するCrystal Disk Markのスコアを掲載します。このスコアは「めちゃめちゃ速い」という感じではありませんが、SSD搭載機らしい数値になっていると思います。なので、実用面で不満を感じることはないでしょう。

発熱について

この製品の発熱はかなり低めです。ドラクエベンチを2回やったくらいではファンの風量は上がりませんし、筐体にも特に熱は感じません。3D Mark中にファンの風量が最大レベルになりましたが、その際も筐体に熱さを感じることはありませんでした。Ryzenって発熱が心配、と言われることがありますが、この製品に関しては特に発熱を心配する必要はないと思います。

5.まとめ

ASUS TUF Gaming FX505DTはASUS Storeで販売中で、11月5日現在の価格は82,800円(税込み91,080円)となっています。この価格はゲーミングノートとしては最安値水準だと言えます。

ベンチマークテストの成績はそれほど高いものではありませんでしたが、実際にゲームをプレイしてみて「カジュアルゲーマー、サンデーゲーマーなら十分楽しめるはず」と感じました。最新の、非常に重いオンラインゲームをプレイするのは厳しいかもしれませんが、You Tubeなどで動画配信されているメジャータイトルの多くはこの製品でもプレイできると思います。多少画質設定を落としてやる必要もあるでしょうが、それでもゲームプレイを楽しむには十分かと思います。

また、実機をお借りしてのレビューなので、乱暴なことはしていませんが、ミルスペック準拠の堅牢性を備え、ゲーム用だけではなくビジネス用としても十分に利用可能な筐体デザインになっているのも魅力ですね。平日は高性能なビジネスノートとして使い、休日にはオンラインゲームを楽しむ、という使い方をするには最適な製品だと思います。また、これだけの品質を備えている割に価格も非常に割安と感じられます。これ一台あればPCライフもすごく楽しくなると思いますよ!

6.関連リンク(ASUS Store)

ASUS TUF Gaming FX505DT (FX505DT-R5G1650MS)icon

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