ASUSがミニPC「ExpertCenter PN42(PN42-SN044AU)」を発表しました。CPUにIntel N100を搭載する低価格帯の製品で、充実した入出力ポート構成になっており、最大3台までのディスプレイ出力が可能です。
1.ExpertCenter PN42 概要
スペック表
ExpertCenter PN42(PN42-SN044AU) | |
OS | Windows 11 Pro |
CPU | Intel N100 |
外部GPU | なし |
RAM | 4GB(DDR4 3200、最大16GB) |
ストレージ | 128GB SSD(M.2 2280 PCIe Gen3x4) |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | なし |
ネットワーク | Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.2 |
入出力 | USB Type-C(映像出力対応)、USB3.2 Gen2 Type-A × 2、USB3.2 Gen1 Type-A × 2、USB2.0 × 3、HDMI、Display Port1.4、LAN(RJ45)× 2、オーディオジャック、マイクジャック、IRレシーバー |
カメラ | なし |
バッテリー | なし |
サイズ | 127.5 × 132 × 57.6 mm |
重量 | 0.85 kg |
コメント
「ExpertCenter」というのはASUSのビジネスデスクトップPCの製品ブランド名です。そのため、OSはWindows 11 Proが搭載されています。
CPUはIntel N100です。「Eコアのみ」のエントリー型番ながらPassmarkが公表しているベンチマークスコアは5,683と高く、ウインタブがよく紹介していたCeleron(Passmarkスコアが2,000点台~3,000点台のものが多いです)よりもずっと高性能です。ただし、最新世代のCore i3には及びません。
RAMは4GB、SSDは128GBとCPU性能から見て不足気味です。SSDに関しては公式サイトに「工具要らずでM.2 PCIe SSDが搭載できる」と記載されており、換装は可能と思われます。しかし、RAMについてはオンボードではない(SO-DIMM × 1)ものの、容易に換装ができるのかどうかが説明がされていません。
ただ、この図を見るとRAMスロットもSSD用のM.2スロットに隣接していますので、おそらく換装は難しくないものと思います。
入出力ポートはミニPCとして非常に充実していると思います。USBが合計で8つ(うち1つがType-C)あり、HDMIとDisplayPortのほかUSB Type-Cポートが映像出力に対応しますので、最大3画面出力(4K出力の場合は最大2画面)が可能です。
このほか、IR(赤外線)レシーバーが前面についており、イヤホン/マイクのコンボジャックのほか、独立したマイクジャックを備えています。また、双方向AIノイズキャンセリング機能も搭載していますので、Webミーティングなども快適にこなせます。
筐体は「よくあるミニPC」のサイズ感だと思って大丈夫です。ウインタブでは「ミニPCはタテ・ヨコ12センチくらい」のものが多いと思っており、ExpertCenter PN42のサイズ感も「ほぼそんな感じ」ですね。
2.ExpertCenter PN42 価格など
ASUS ExpertCenter PN42は7月26日の発売予定で、価格は「オープン」となっていますが、想定売価は43,020円とされています。国内展開している大手メーカー製品でWindows 11 Proを搭載してこの価格、というのはかなり割安感がありますね。