ASUSが「Chromebox」を発売します。「Book」じゃなくて「Box」です。ウインタブでよくご紹介しているミニPCのChrome OS版ですね。製品名は「ASUS Chromebox 4」といいます。4つのバリエーションモデルがあり、エントリークラスからハイスペッククラスまで、(見た目は同じですが)バラエティに富んだラインナップになっています。
1.Chromebox 4 スペック
スペック表
Chromebox 4 | |
OS | Chrome OS |
SoC | Intel Celeron 5205U/Core i3-10110U/Core i5-10210U/Core i7-10510U |
RAM | 4GB/8GB/16GB |
ストレージ | 64GB eMMC/128GB SSD/256GB SSD |
ディスプレイ | なし |
LTEバンド | — |
SIM | — |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.1 |
入出力 | USB 3.2 Gen1 Type-C、USB3.2 Gen2 × 5、HDMI × 2、microSDカードリーダー、オーディオジャック、LAN(RJ45) |
カメラ | なし |
バッテリー | なし |
サイズ | 148.5 × 148.5 × 40mm |
重量 | 1 kg |
バリエーションモデル
・GC018UN:Celeron/4GB/64GB eMMC
・G3019UN:Core i3/8GB/128GB SSD
・G5020UN:Core i5/8GB/128GB SSD
・G7021UN:Core i7/16GB/256GB SSD
※左からCPU/RAM/ストレージ
なお、CPUなどの構成のほか、USBポートの構成も一部異なります。上に記載したスペック表はCore i3モデル以上のもので、CeleronモデルのみUSB Type-Aポートが「USB3.2 Gen 1 ×3、USB2.0 ×2」となります。
ポイント
・Wi-Fi 6に対応
・USB PDをサポートし、接続した端末やアクセサリを充電できるだけでなく、対応するディスプレイやその他のデバイスから電力を受け取ることも可能
・HDMI ×2、USB Type-C ×1を備え、同時に最大3つのディスプレイに接続し、 4K UHDの高解像度を表示することが可能
・開発時の厳しいテスト(動作音のテスト、振動テスト、落下テストなど)をクリア、-40度~60度までの温度環境や、乾燥した状態から高い湿度の状態まで、過酷な環境でも問題なく動作可能
2.Chromebox 4 筐体
ASUS Chromebox 4は冒頭に書かせていただいたとおり、「Chrome OS版のミニPC」なので、見た感じは普通のミニPCと大差ありません。しかし、電源ボタンのあるエッジ(角)の部分にデザインアクセントがあります。
前面(画像上)と背面(画像下)です。WindowsのミニPCと同様、モニター、キーボード、マウスなどのポインティングデバイスは接続必須、必要に応じてWebカメラやスピーカーもUSB接続することになると思いますので、ポートの数は多いですが、そんなに余裕があるというわけでもありません。ただし、必要な機器を接続してもいくつかは空きポートがあるとは思います。
この製品のUSBポートはUSB PDに対応していますので、端末の充電、また接続するモニターなどに給電機能がある場合、それらの機器から給電できますので、電源ケーブルなしで使えます。
VESA規格のモニターの背面にセットすることも可能です。
モニターの背面にセットするためのブラケット(マウンター)も付属します。
3.Chromebox 4 価格など
ASUS Chromebox 4は5月13日の発売予定で、ASUS Storeでは予約販売がスタートしています。5月3日現在の価格は下記の通りです。
・GC018UN(Celeron):41,220円
・G3019UN(Core i3):56,520円
・G5020UN(Core i5):68,220円
・G7021UN(Core i7):85,320円
※全て税込み価格です
スペック表から見た価格は同スペックのWindowsミニPCやChromebookよりも安いと思います。また、エントリークラスからハイスペッククラスまで、予算とニーズに合わせてバリエーションモデルを選べるのも魅力です。
この記事を書きながらずっと考えていたのですが、ウインタブ読者にどのくらいニーズがあるでしょうね。ご自身の、あるいは職場のPC環境がすでにChrome OS中心になっている場合は、この製品に強いニーズがありそうですし、法人や教育機関向けとしても向きますね(先生用?)。しかし、ウインタブだけに読者の多くは基本的にWindows使いだと思います。
同じASUSでもChromebook Detachable CM3などの場合、コンパクトサイズで低価格、タブレットとしても使えるので、Chromebookデビューにぴったりですよー、などと言ってご紹介していますが、Chromeboxの場合は「ミニPC」なので、モニターに常時接続するわけで、いくら本体がコンパクトだと言ってもそれなりに場所は取りますよね。あと、Google PlayのAndroidアプリを使うにしても「タッチ対応のモニター」が欲しくなります。
ニーズがあるのかないのかは読者が判断されるべきことですが、個人購入の場合はある程度Chromebook(Chrome OS)環境がある人向けかな、と思います。
4.関連リンク
ASUS Chromebox 4:製品紹介ページ
GC018UN(Celeron):ASUS Store
G3019UN(Core i3):ASUS Store
G5020UN(Core i5):ASUS Store
G7021UN(Core i7):ASUS Store
コメント
一番下のスペックで十分な気がする。ただ一番下のスペックにしては値段が高いかな。昔のスティックタイプとか19800円ぐらいだったのだからそれぐらいから売って欲しいな。5万近く出すならそこそこのスペックのミニPC買えちゃう。