ASUSが15.6インチの高性能なChromebook「Chromebook Flip CM5」を発売しました。同時発売の「Chromebook Flip CM3」とはディスプレイサイズが異なるだけでなく、システム構成も全くの別物です。CPUはChromebook用に開発されたADM Ryzen 5 3500Cで、ウインタブでは未知の型番ですが、おそらく相当なパフォーマンスになっていると思われます。
1.Chromebook Flip CM5 スペック
スペック表
Chromebook Flip CM5 | |
OS | Chrome OS |
CPU | AMD Ryzen 5 3500C |
RAM | 8GB |
ストレージ | 256GB SSD |
ディスプレイ | 15.6インチ(1,920 × 1,080)タッチ |
バンド | — |
SIM | — |
ネットワーク | 802.11a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.0 |
入出力 | USB 3.2 Gen2 Type-C × 2、USB 3.2 Gen2 Type-A、HDMI、オーディオジャック、microSDカードリーダー |
カメラ | Webカメラ(92万画素) |
バッテリー | 駆動時間約11.1時間 |
サイズ | 357.6 × 244.16 × 18.5 mm |
重量 | 1.95 kg |
ポイント
・CPUにAMD Ryzen 5 3500Cを搭載
・RAM8GB/256GB SSDとWindows PC並みの容量
・ディスプレイはタッチ対応
・4,096段階の筆圧に対応するUSIペンが利用可能(別売り)
・コンバーチブル2 in 1筐体
コメント
CPUはChromebook用のAMD Ryzen 5 3500Cです。この型番、ウインタブでは試したことがなく、Chrome OSとの組み合わせでどのくらいのパフォーマンスを発揮するのかよくわかりません。CPU Monkeyに(Windows PCではおなじみの)Ryzen 5 3500Uとの比較表がありましたが、仕様としてはそれほど大きな違いがないようです。
AMD Ryzen 5 3500U vs. AMD Ryzen 5 3500C:CPU Monkey
RAMは8GB、ストレージは256GB SSDと、Chromebookとしては大容量です。「Ryzen 5 3500CとGoogle PlayのAndroidアプリ」の相性が気になるところですが、うまくすればハイエンドなAndroidゲームも快適にプレイできるのかもしれません。
ディスプレイは15.6インチのFHD解像度と、一般的なWindowsスタンダードノートと同じ形状・解像度ですが、筆圧対応のペン入力も可能なタッチ液晶です。また、通信周りではWi-Fi 6に対応し、入出力ポートもChromebookとしては悪くない感じですね。
サイズはWindowsの15.6インチスタンダードノートと大差ありません。重量も1.95 kgありますが、コンバーチブル2 in 1筐体なので悪くはないと思います。
2.Chromebook Flip CM5 筐体
前面です。左右のベゼルは細めですが、上下ベゼルは少し太めですね。
天板です。筐体色はミネラルグレーで、レノボでも同じ色名を使っている製品がありますが、レノボのミネラルグレーよりはかなり色が濃く、ブラックに近い感じです。また、Chromebookのロゴもカラフルなものではなく、単色で目立たないものになっています。筐体素材は不明で、おそらく天板は金属製ではないかと思われます。
コンバーチブル2 in 1筐体なので、ヒンジは360度開口し、タブレットモード(画像左)やテントモード、スタンドモート(画像右)で使うこともできます。また、この製品は「エルゴリフトヒンジ」構造を採用しており、ノートPC形態で使う際に、筐体後部が少し持ち上がり、キーボード面に適度な角度がつくようになっています。
キーボードです。この画像は英語配列になっていますが、日本仕様は「99キー日本語キーボード (イルミネートキーボード、JIS配列)」と開示されています。テンキーとバックライトもついていますね。それと、ゲーミングノートのように「W,A,S,D」キーの印字と側面がオレンジ色に塗られています。Windowsのゲーミングノートとは異なり、実用本位というよりはデザインアクセントという意味合いでしょう。ただ、カッコいいですけどね…。
側面と入出力ポートの配置です。電源ボタンは左側面(画像下)で、オレンジ色になっています。
3.Chromebook Flip CM5 価格など
ASUS Chromebook Flip CM5はASUS Storeで販売中で、5月20日現在の価格は税込み79,800円です。Chrome OSを動かす上では十分すぎるスペックになっていると思います。低スペック機でも快適に使えるのがChromebookのいいところですが、ハイスペックだと無駄、というわけではなく、「さらに快適」に使えます。
また、記事中にも書かせていただきましたが、これだけのスペックだと「ゲーム」をやってみたくなりますよね?Ryzen 5 3500CとGoogle Playアプリの相性、やっぱり気になります。
4.関連リンク
ASUS Chromebook Flip CM5 (CM5500FDA-E60114):ASUS Store
コメント
スペック表だとRAM4Gになってるんですけど、どっち?
すみません、8GBです。スペック表修正しておきました。ご指摘いただかないと気づかなかったです。助かりました。
これと同じ価格帯で3050搭載のノートが今年夏ごろから出ると思うと宗篤
そうですね、Chromebookに様々な選択肢がある、というのは歓迎ですが、まだChrome OSに環境以降ができていない状況だと、この価格ならWindowsでいいや、と思ったり…。Androidの人気ゲームは実はWindows版があったりもしますしw