こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。Windows 10で実装される予定の音声アシスタント「Cortana」ですが、英語版はWindows 10のPreview版で試せるものの、日本語対応がまだの状態なので、実際どの程度使えるのかは少なくとも日本語環境では確認ができていません。「今年の夏」とされているWindows 10のリリースと同時にCortanaが日本語対応する可能性は低く、少し遅れてからの実装になると言われています。しかし、OSと深く融合しているので、Windows 10の成否を左右するような重要な位置づけの機能であることは間違いありません。
5月26日(現地時間)、Microsoft(米国)はWindows Blogで、ある発表をしました。
Your Windows 10 PC will love all the devices you own:Windows Blog
「あんたのWindows10 PCはあんたが持ってる全部のデバイスを愛する」という、わけの分からないタイトルなんですけど、発表内容は下記の3つに要約されます。
1.The Phone Companion app on Windows 10 PCs will help you setup a Windows phone, Android Phone, or iPhone to ensure your key Windows experiences—your photos, your music, your docs– move effortlessly wherever you do.
2.The updated Xbox Music app on Android and iPhone will enable free playback of your music files and playlists from OneDrive, so all your music is available wherever you are.
3.A companion Cortana app for Android and iPhone connects the world’s only personal digital assistant from your PC to your phone… right there to buzz you for reminders, answer your questions, and be your personal helper not just on your PC but on your phone, too.
出所:Windows Blog
(ウインタブ意訳)
1.Windows 10 PCには「Phone Companion app」というアプリがインストールされ、PCとWindowsPhone、Android、そしてiPhoneとの連携(写真、音楽、ドキュメントなど)がより効果的になる。2.「Xbox Music app」にAndroid版、iOS版を用意し、OneDriveに保存された音楽を聴くことができ、自分のミュージックリストを同期できる。
3.音声アシスタント「Cortana」にAndroid版、iOS版を用意し、「世界で唯一の」PCとスマホまでカバーするデジタルアシスタントとなる。リマインダーとか、質問に答えるとか、PCの中だけにとどまらす、スマホ上でもパーソナルヘルパーとして活躍する。
じゃ、順にもう少し詳しく書きます。
1.Phone Companion app
Phone Companion appはWindows 10 Insider Previewの次のビルド(10122の次、という意味)がもう2~3週間以内(記事執筆時点である5月27日を起点としています)にリリースされることになっていて、その新しいビルドで試すことができるようになるとのことです。このアプリの機能は
・スマホなどモバイルデバイスで撮影した写真を自動的にOneDriveにアップロードし、Windows 10 PCのフォトアプリで確認できる。
・最新のミュージックアプリ(Xbox Musicのこと)では、OneDriveに音楽を保存することができ、PCだけでなくiOS上でもAndroid上でも、どこにいても無料で聴くことができる。つまり、PC上で何時間もかけて作ったプレイリストを自動的にスマホ上でも使えるようになり、とっても便利に。
・OneNoteで作ったメモやノートをスマホで表示できる。そして、そのノートをスマホで修正し、同期できる。
・OfficeのドキュメントもPCやスマホで編集でき、ファイルを移動させたりとか面倒なことはしなくてよくなる。
なんか、音楽系の話を除けば、もともとできる機能なんじゃね?「カメラロールのバックアップ」をオンにしといたらiPhoneからでも勝手にOneDriveにアップロードされるよね、とか思いますが、Phone Companion appはこれらの設定に必要なアプリを教えてくれ、操作を容易にしてくれる機能があります。上の画像はこのアプリのスクリーンショットですが、WindowsPhone(The Perfect Pairって書いてますね)、Android、iPhone or iPadの3つから自分の使っているスマホを選び、
自分が使いたいアプリを選択してインストールする仕組みですね。上の画像はAndroidを選んだところのようです。
2.CortanaをAndroidとiOSに
音声アシスタントCortanaをアプリ化してAndroidとiPhone(とiPad)にインストールすることができるようになります。といってもAndroidには「OK Google」が、iPhoneには「Siri」があって、Siriなんかは明らかにOSレベルでの実装ですから、いまさらCortanaのアプリ入れてもしょうがないんじゃない?と、最初は思いました。しかし、音声アシスタントってその場で質問して終わり、ということじゃなくて、スケジュール管理とかアラームの設定もしてくれますよね?Cortanaを使ってスケジュールを入れたり、アラームを設定したりすると、その内容がPCなどのデバイスに同期され、スケジュールのリマインドをしてくれるということです。こうなるとデバイスを横断してCortanaに一元管理させる意味が出てきます。というか、Cortanaを使ったほうがずっと便利になりますよね!
3.もちろんWindows PC(タブレット)+WindowsPhoneが最良の選択
PC、タブレット、スマホ全てをWindows 10で揃えてしまう、というのが最良の選択であるのはもちろんのことです。CortanaはPCにもタブレットにもスマホにもあらかじめインストールされているし、ユーザーの使用感としては単なるアプリじゃなくてOSレベルの機能として使えます。また、Phone Companion appの機能もほぼ不要なくらい自然に同期できるようです。上の画像はPhone Companion appでWindowsPhoneを選んだところですけど、「もう全部揃ってるからなにもしなくていいよ」というメッセージが出てます。
Microsoftの動画のリンクを張っておきます。英語が不得意な人でも雰囲気はわかると思います。