ペンタブレット(専用のペンを使ってPCなどで絵や文字を描ける入力デバイスのこと。液タブや板タブと言われます)でおなじみのXPPenが非常に「らしい」Androidタブレット「Magic Note Pad」を発売しました。「らしい」というのはもちろん「ペン入力に対応し、その性能が極めて高い」という意味です。
なお、この製品は3月21日までの期間限定で通常価格65,990円のところ、59,999円という早割価格で購入ができます。
1.製品概要
スペック表
Magic Note Pad | |
OS | Android 14 |
SoC | MediaTek Helio G99(MT8781) |
RAM | 6GB |
ストレージ | 128GB |
ディスプレイ | 10.97インチ(1,920 × 1,200)90Hz |
LTEバンド | — |
SIM | — |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac、Bluetooth ※Bluetoothについてはウインタブ推定 |
入出力 | USB Type-C ※イヤホンジャックやmicroSDについては不明 |
カメラ | イン13MP |
バッテリー | 8,000mAh |
サイズ | 259 x 182 x 7 mm |
重量 | 495 g |
コメント
すみません、スペック表で「推定」とか「不明」という記載が多いんですが、「ウインタブ的に知りたいところが開示されておらず、ペン入力に関連する項目についてはめちゃめちゃ細かく開示されている」と感じられました。それだけ特殊なタブレットである、ということだと思います。
OSはAndroid 14で、Google Playも使えますので他のAndroidタブレットと同様に様々なアプリをインストールできます。SoCはおなじみのHelio G99でAntutuスコアが40万点程度の性能です。ゲームを主用途にする製品ではありませんが、ペン入力性能をフルに発揮できる性能と言えるかはわかりません。
ディスプレイは「作業エリア148 x 236 mm」と説明されているのみでインチ数は公開されていませんでしたが、計算すると10.97インチ(対角線の長さ)となります。解像度は1,920 × 1,200です。XPPenではこのディスプレイを「X-Paperディスプレイ」と称していて、「E-Inkなのかな?」と思いましたが、「1670万色、リフレッシュレート90Hz」とE-Inkではあり得ない仕様になっていますので、おそらくIPS、あるいはIPS相当の液晶だろうと思います。
このX-Paperディスプレイは、用途に合わせて「ライトカラーモード」「インクペーパーモード」「ネイチャーカラーモード」の3種類のモードを備えています。
付属の「X3 Pro Pencil 2」はタブレット用として「強力無比」です。16,384段階の筆圧に対応し、ソフトなペン先を採用、描き味は抜群と思われます。
独自の「XPPen Notes」アプリがインストールされているほか、Google Playからのアプリ導入も可能なので、メジャーなイラストアプリ(クリップスタジオペイントやアイビスペイントなど)も使えます。
筐体もちょっと変わっていて、左ベゼルが厚いものになっています。おそらく持ちやすさを考慮した設計と思われますし、左ベゼルのくぼみにはペンをマグネット装着できます。
付属品です。やはりペン関連のものが充実していると感じられますが、保護ケースが付属するのもうれしいところです。
こうなると「Androidタブレットとしての利用のほか、液晶ペンタブレット(液タブ)としてPCなどに接続して使えるのか?」という点が気がかりですよね?製品ページをよく確認しましたが、液タブとして使えるという説明は一切なく、メーカーでも「スタンドアロン型」と称しているので、おそらく液タブとしては使えないものと思われます。
2.価格など
XPPen Magic Note PadはXPPen公式ストア、Amazon、楽天で販売中で、いずれの通販サイトでも3月21日までの期間、通常価格から5,991円OFFとなる59,999円で購入ができます。
ニーズのある人が限定されそうな製品ではありますが、逆にニーズのある人には極めて魅力的なタブレットだと思います。
3.関連リンク
Magic Note Pad:XPPen公式ストア
Magic Note Pad:Amazon
Magic Note Pad:楽天

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