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XPPen Magic Drawing Pad 専用ケース&キーボード レビュー - 本体とまとめ買いすべきか?

Android

XPPen-Magic-Drawing-Pad_case_keyboard
こんにちは、natsukiです。先日レビューしたイラスト用AndroidタブレットXPPen Magic Drawing Padですが、非常に魅力的な製品で、思わず、自前で専用のケースとキーボードを購入してしまいました。ということで、専用ケースとキーボードと併せた使用感をお届けします。XPPen Magic Drawing Padを買う際に、まとめて買うべきかどうかの参考にしていただければと思います。

XPPen Magic Drawing Pad本体のレビュー記事は、下記をどうぞ。

XPPen Magic Drawing Pad レビュー ― もう液タブは要らない?高性能なペン入力機能を備えたAndroidタブレット最新版を詳細にレビュー!
液晶タブレット並に優れたペン性能を持つ、イラスト作成用AndroidタブレットXPPen Magic Drawing Padを詳細にレビューしました。製品としての魅力だけで出なく、限界点も解説します。やはり特徴的で、非常に面白い野心的な製品です。
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1.前提:XPPen Magic Drawing Padを持ち歩くなら、何らかのケースが欲しい

XPPen-Magic-Drawing-Pad
先に、XPPen Magic Drawing Padの構造上の特徴を確認しておきます。XPPen Magic Drawing Padは12.2インチというタブレットとしては比較的大ぶりな部類のサイズ感です。

cover
付属のカバーは、ペン収納の都合上、持ち運ぶなら装着は必須です。しかしこのカバーはシンプルな構造で、背面を保護するのみで、ディスプレイ面の保護やスタンド機能はありません。

soft-case
そのため、持ち運ぶ場合は、別途、少なくともディスプレイ面を保護できるケースが欲しいところです。XPPen Magic Drawing Padのサイズは、横幅がiPad Proとほぼ同じで縦幅がやや小さいくらいなので、100円ショップなどで売っているおそらくiPad Proをターゲットとした大型タブレット用ソフトケースでピッタリ(キーボードまで含むとあまりキチキチのものは入らないかも)。画像は、13.3インチから14インチノートパソコン向けのソフトケースですが、これだとかなり余裕のある感じです。

2.XPPen タブレット収納ケース ACJ10

case
では早速見てみましょう。まずは、専用ケース。単独購入だと、価格は5,600円。なお、私は個別に購入していますが、記事執筆現在、メーカー直売サイトでXPPen Magic Drawing Pad本体を買うと、キャンペーンにより無料で追加が可能になっています。一方で、先日、AmazonでXPPen Magic Drawing Padがセールになっていて、このときはクーポンによる値引き幅が専用ケース価格以上だったので、Amazonで本体を買ってからケースをバラ買いした方がお得でした。タイミングによって「どこで買うか」は悩みどころですね。

case_front
さすが専用ケースだけあって、堅めの革を模した素材の質感は十分。中央上のスタンドギミック部分に「XPPen」のブランドロゴ、左下に「AMAZING STUDIO ON THE GO」というXPPen Magic Drawing Padの製品イメージロゴが刻印されています。

case_back
片面に柔らかい布が張ってあるんですが、この実用上の理由はよく分かりません。通気性……は別に必要ないし?

stand
また、この製品のウリは、作業用のスタンドにもなるということです。角度調整はできませんが、十分な安定感があります。

stand_tablet
置くとこんな感じ。あくまでペン作業用で、動画視聴のように大きく起こすことはできません。しかし、筆圧をかけても大丈夫な十分な安定感があります。

stand_tablet
タブレット本体が滑らないだけの十分な摩擦があるので、作業しやすいように多少の位置調整も可能です。

stand_side
真横から見たときの角度はこのくらいです。

inside
ケースの構造として面白いのは、内部にベロ状の仕切りがあって、収納スペースが二層になっているということ。これにより、専用キーボードも収納する際に、ドッキングしたままでもいいし、分離して、それぞれがこすれないように別々に収納することも可能です。

inside
仕切りは、使わない場合はマグネットで固定されるので、中でグシャッとなったりすることはありません。細やかな気遣いですね。

size
当然ながら、キーボードも含めてサイズ感はピッタリ。

さてこのケース、メーカー直売サイトで買うならば実質無料で付いてくるのですが、Amazonなど外部サイトでのセール価格で買う場合は、専用ケースまでバラ買いするか考えどころです。

バラ買いしてまで必要かどうかを考えると、前提としてもちろん、専用の付属品を持つ喜びはあります。純粋に実用面を考えると、次のような点が判断のポイントになるでしょう。まず、持ち出して使うかどうか。それから、作業用スタンドが欲しいかどうか。そして、専用キーボードも持つか。このうち、ケースは、保護だけなら汎用ソフトケースで構わないし、専用キーボードまで含めた収納性も、汎用ソフトケースとそこまで決定的に違うわけではありません。重要なのは、スタンド機能でしょうね。Amazon等で検索してみると分かりますが、ペン作業用のタブレットスタンドは、どうしたって数千円はします。また、一定の強度が必要なため、かさばり、重量もそこそこ。XPPen Magic Drawing Pad専用ケースは、角度調整ができないデメリットはあるものの、可搬性を考えた場合に、保護ケースとスタンドが一体化しているというのは、重量とかさの面で非常に大きな魅力です。

AC42
参考までに、XPPenのペンタブレット用スタンドでもっとも軽量な代わりに角度調整のできない最廉価品は「折りたたみスタンドAC41、AC42」(上の画像)で、価格は約3,000円です。そう考えると5,600円という価格は、ケースとスタンドを兼ねる製品が実質唯一無二であることも合わせて、機能面からはむしろリーズナブルとも言えます。「持ち出す機会がある」&「ペン作業用スタンドが欲しい」という場合には、是非とも持っておきたいオプションだと思います。

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3.XPPen スマートキーボードACK08

keyboard
専用キーボード「ACK08」です。価格は、単独購入だと10,800円。メーカー直売サイトの場合は、本体と同時購入で9,720円になります。非常に重要な点として、「Magic Drawing Pad【2024年発売モデル】用キーボード」と「Magic Drawing Pad【2025年最新モデル】用キーボード」では、見た目は同じながら、「トラックパッドがジェスチャー操作に対応しているかどうか」という機能上の違いがあります。間違えて【2024年発売モデル】用を購入しないように注意してください。もちろん、本体と同時購入する場合は間違えようがありませんが。

専用キーボードの基本的な構造は、いわゆるデタッチャブルタイプです。安定感と堅牢性に優れる反面、Surfaceシリーズのように本体側にスタンドがあるわけではないので、キーボードの重量で全体を支える必要があり、タブレット本体との総重量はサイズの割に重めとなります。また、キーボードは物理的にピンで接続するため、切り離して「左手デバイス」のように使用することはできません。

bottom
裏面です。ご覧のように、かなりしっかりした造りです。


タブレット本体を装着して閉じた状態です。12.2インチのサイズ感もあって、もう、ほぼノートパソコンのようなものですね。


ヒンジは、180度近く開くことができます。ただし、ご覧のように完全に開ききるわけではないので、キーボードを付けたままで、イラスト作成などのペンに重量をかける使用を行うのは不向きです。


逆向き装着も可能なので、動画視聴のような用途でのスタンドにもなります。


デタッチャブルタイプの宿命として、ひっくり返らないように相応の重量が必要なため、キーボード込みの重さはご覧の1,300g越え。サイズからすると、かなりの重量級になってしまいます。なお、本体カバーを外すと約120g軽くなる一方、ペンの収納場所に困るので、これは悩ましいところです。


キー配列は、Androidキーボードとしては素直。ちゃんと、縦に6列あります。

key
キーの表面はフラットです。打鍵感は、一般的なノートパソコンのようなもの。キーストロークは浅いながら、サイズは一般的なノートパソコンと同じフルサイズなので窮屈さはなく、普通に長文を打てる品質です。

trackpad
トラックパッドは、「【2025年最新モデル】用」であればジェスチャーに対応し、2本指でのスクロールや拡大縮小、3本指でのスクリーンショットなどに対応します。いくらディスプレイがタッチ対応しているとはいっても、トラックパッドでスクロールや拡大縮小ができないのは、実際に使うとかなり不便なので、くれぐれも旧型の【2024年発売モデル】用を購入しないよう気をつけてください。なお、トラックパッドのドライバがやや不安定なのか、スリープからの復帰時にトラックパッドが反応しないことがあります。これは、キーボードを再接続すると直ります。

office-work
これは、キーボードを購入して実際に使ってみて初めて気付いたことなんですが、XPPen Magic Drawing Padは、実は意外にもオフィスワークへの適性がかなり高いタブレットです。反射低減アンチグレアディスプレイは目が疲れにくく、また12.2インチというタブレットとしては大ぶりなサイズ感と、フルサイズのキーボードも、ノートパソコンのような使い方に馴染みます。こういう相性はキーボード購入時には想定しておらず(購入動機は、ぶっちゃけ「愛」)、実際に使ってみて、おお!となりましたね。

ということで、キーボードは、まず高級感あるしっかりした造りで、持つ喜びは大きいでしょう。じゃあ、実用的に要るか?と聞かれると、「イラスト用タブレット」としての機能にはほぼ寄与せず、そういう用途のみの使用を想定するならあまり必要性はありません。一方で、XPPen Magic Drawing Padのオフィスワーク適性は意外にも高く、イラスト用タブレットとしてだけでなく、オールマイティーに活躍できるポテンシャルを秘めています。その辺の可能性を活かすのであれば、欲しいオプションです。難点をあげると、やはり重量は重いです。あと、これは仕方のないことですが、XPPen Magic Drawing Padには、SamsungやBlackview製品のようなシステム面でのオフィスワーク向けアレンジはありません。

4.まとめ ― 専用ケースやキーボードも買うかどうかの判断基準は?

case
専用ケースである「XPPen タブレット収納ケース ACJ10」は、今のところ、メーカ直売サイトでは本体購入時に無料追加オプションで付いてくるものです。ただ、Amazonなど、外部サイトでXPPen Magic Drawing Padを購入する場合には、ケースも追加で買うかどうか、悩むところでしょう。専用のケースであるという持つ喜び以外の、実用上の利点としては、ケースとスタンドが一体化しているという部分が大きな魅力です。ペン入力用スタンドは、単独ではそれなりに重くかさばるため、これがケースと一体化しているのは、持ち運び上、非常に便利です。ペンタブレット用スタンドは、単独でも数千円はするため、持ち運ぶ可能性があり、また出先で作業用スタンドを使いたいなら、ぜひ欲しいオプションとなります。

keyboard
専用キーボード「XPPen スマートキーボードACK08」も、迷うところです。造りはしっかりしている反面、Surfaceシリーズのような背面スタンドを持たないデタッチャブル構造の宿命として、かなり重たいのが難点です。

機能面を見ると、もし、XPPen Magic Drawing Padに本業のイラスト用タブレットとしての役割のみを求めるなら、専用キーボードは、物理的に接続しないと機能しないこともあって、イラスト作成能力に寄与するところはほとんどありません。無理に購入する必要はないかと思います。

しかし、反射を抑えたアンチグレアディスプレイやキーボードがフルサイズとなるサイズ感から、意外にもXPPen Magic Drawing Padは、ノートパソコンのような使い方との相性がかなり良好です。最近はオフィスワーク用のAndroidアプリも充実してきているので、専用キーボード込みで、XPPen Magic Drawing Padにノートパソコンのような役割を期待するというのは十分にアリです。実際に使ってみると、ビックリするぐらいノートパソコンとして使えてしまい、思わぬ可能性の発見にロマン的意味も込みで「こいつぁ、買って正解だった」と感じています。XPPen Magic Drawing Padの世界を広げてくれるオプションです。

専用キーボードを買うかどうかの判断は、XPPen Magic Drawing Padに、イラスト専用タブレットとして以上の役割を求めるかどうかということにかかってくるかと思います。

5.関連リンク

XPPen Magic Drawing Pad本体

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執筆者:natsuki ウインタブをきっかけに、海外通販で奇天烈なガジェットを漁ることにハマる。趣味は旅行(自然も史跡も)、アマチュアオーケストラなど。自分の知識欲も満たせるので、楽しんで記事を書いています。興味を持ったもの、面白いと思ったものを、読者の皆さんと共有できれば幸いです。
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