UMIDIGIがスマホとタブレットのニューモデルを発表しました。えー、正確には「Asia World-Expo Hong Kong」という巨大な展示会場で10月18日から開催されている「Global Sources Mobile Electronics Show」でニューモデルが発表されたのですが、これを正直に記事タイトルにすると長くなりすぎますので端折らせてもらいました。
私、このイベントのことを理解しておらず、「香港だし来年は見学してみようかな…」などと思っております。中国の新興メーカーも出展しているようですし。
さて、発表されたニューモデルですが、現状詳細なスペック表が開示されていませんので、特に注目したい3機種について「わかっている範囲」でご紹介します。11月11日のシングルデーセール(中国市場で最大のセール日)に間に合わせての発売になる可能性が高いので、とりあえず予習しておきましょう。
1.A15 Ultra
まずはUMIDIGIのフラッグシップモデルとなる「A15 Ultra」です。以前「UMIDIGI A15 / A15C」というエントリークラスの製品をご紹介しましたが、それとは「同じA15だが、まるっきり別物」です。「ハイスペック機」と考えていいでしょう。
SoC:MediaTek Dimensity 9000+
RAM:16GB(拡張機能により最大32GB)
ストレージ:1TB
ディスプレイ:6.67インチ有機EL、FHD+解像度
カメラ:アウト側200MP
バッテリー:5,000 mAh
スペックで明らかになっているのはこれくらいです。SoCのDimensity 9000+は5G対応のハイエンド型番で、昨年9月のAnTuTuベンチマークスコアランキングでSnapdragon 8+ Gen 1を上回り、第一位に輝きました。まあ、どの型番が最高性能か、ということには興味のない人も多いと思いますので、この話はこの辺で。トップクラスの性能ということでいいでしょう。
RAMとストレージ容量も大きいですね、特にストレージ。また、ディスプレイも有機ELです。リフレッシュレートについては説明がありませんでしたが、この後ご紹介する下位モデル「A15 Pro」が有機ELディスプレイで120Hzとのことなので、A15 Ultraも120Hzになっていると思います。
また、アウト側に200MPという、非常に画素数の高いカメラを搭載しています。
そして、筐体素材はチタンです。チタンが高質感かどうかはわかりませんが、iPhone 15 Proシリーズもチタン素材になりましたし、軽さと質感には期待してもいいかもしれません。
2.A15 Pro 5G
こちらは「Ultra」の下位モデル「Pro」です。メーカー説明によると「Ultraと同じデザイン」とのことですが、チタン素材かどうかはわかりません。
SoC:MediaTek Dimensity 900
RAM:12GB(拡張機能により最大24GB)
ストレージ:256GB
ディスプレイ:6.67インチ有機EL、FHD+解像度、120Hz
カメラ:アウト側108MP
バッテリー:5,000 mAh
SoCのDimensity 900はAntutu Ver.10のスコアが51万点(出所:Nanoreview)ということなので、2023年現在だとミッドレンジ、あるいはミッドハイクラスの性能です。
RAMは12GB、ストレージは256GB、そしてディスプレイはUltraと同じ6.67インチの有機EL、FHD+解像度、そしてリフレッシュレートは120Hzです。カメラはアウト側108MP。
先にUltraのスペックを見てしまったので大したことがないように見えますが、Proでも十分メインスマホとして使えそうなスペックになっていると思います。
UMIDIGI A15 Pro / Ultraとも発売時期や価格は不明です。Ultraは世界的大手メーカーの上位モデルと渡りあえると思いますし、Proのほうも「一般人向けメインスマホ」として良さげな製品だと思います。あとは価格がどのくらいになるか、ということに注目したいですね。UMIDIGIなので価格にも期待できそうです。
3.Active T1
ラストはタブレットです。それもタフネスタブレット。最近中国メーカーからこのジャンルの製品が続々とリリースされていますが、ついにUMIDIGIも参入です。
SoC:不明
RAM:8GB(拡張機能により最大16GB)
ストレージ:256GB
ディスプレイ:11インチ、2K解像度
カメラ:不明
バッテリー:15,000 mAh
A15 Pro / Ultraに比べ、開示されている項目が少ないです。ただ、IP68/IP69Kの防水・防塵性能とMIL規格(MIL-STD-810G)の堅牢性を備え、15,000 mAhの大容量バッテリーを搭載しているとのこと。
タフネスタブレットではBlackview、DOOGEE、OUKITEL、そしてUlefoneというタフネススマホメーカーが参入済みで、スペックと価格が明らかになれば機種比較もしやすいと思います。個人的にはタフネスタブレットは「キャンプとかのアウトドアレジャーが好きな人なら一台持っておいては?」と思える製品ジャンルです。詳細情報を待ちましょう。
4.おわりに
11月11日のシングルデーセールに向け、中国メーカー各社の動きが慌ただしくなってきました。正直なところ、最近のUMIDIGIはあまり元気がないように思っていたのですが、今回の新製品ラインナップを見ると今後にも期待できそうです。
そう言えば19日にAliExpressの人(ショップではなくプラットフォーム側の人です)とWebミーティングをしました。11月11日を迎えるまでの間、こういう機会が増えると思いますので、できるだけ読者の方々に情報提供していきたいと思います。
5.関連リンク
UMIDIGI公式サイト
※この記事の公開時点で新製品情報は掲載されていません