中国メーカーUMIDIGIがエントリークラスのAndroidスマートフォン「A9」を発売します。少し前に「A9 Pro」という製品が発売されているのですが、A9はA9 Proよりも簡素化されたスペックで、「さらなる低価格」となっています。
1.スペック
UMIDIGI A9 | |
OS | Android 11 |
CPU | MediaTek Helio G25 |
RAM | 3GB |
ストレージ | 64GB |
ディスプレイ | 6.53インチ(1,600 × 720) |
LTEバンド | B1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19/20/26/28A/28B/66 |
SIM | nano SIM × 2 |
ネットワーク | 802.11 ac/a/b/g/n、Bluetooth 5.0 |
入出力 | USB Type-C、microSDカードリーダー、オーディオジャック |
カメラ | イン8MP/アウト13MP+8MP+2MP |
バッテリー | 5,150 mAh |
サイズ | 164 × 77.14 × 9.45 mm |
重量 | 204 g |
UMIDIGIは中国の新興メーカーとしては最新OSへの対応が早く、A9のOSもAndroid 11となっています。CPUはHelio G25で、Antutu(Ver.8)のスコアは9万点前後と高くありませんが、ゲーム向けの調整(MediaTek HyperEngine)がなされており、ゲームプレイ時にはAntutuスコア以上の体感性能が得られると思います。ただ、ベース性能が低めなのは間違いないので、過度の期待はしないほうがいいでしょうね。
RAMは3GB、ストレージは64GBです。「RAM3GB」というのは最近あまり見かけませんね。このあたりに価格勝負的な香りがあります。普段使いでフリーズしたり、カクカクしたり、といったことはないと思いますが、2020年(もうすぐ2021年)の水準としては不足気味です。またディスプレイもHD+解像度にとどまります。
上位モデルのA9 Proとの比較ではOSのバージョンが上がったものの、CPU、RAM、ストレージ、ディスプレイ解像度ともワンランクあるいはツーランクくらい落ちている印象です。ただし、ディスプレイサイズはA9 Proの6.3インチから若干大きくなっています。
カメラもイン/アウトともA9 Proよりスペックダウンしています。A9 Proがアウト側48MPカメラを搭載していたのに対し、A9では13MPと、数値だけ見れば大きな差となっています。
しかし、A9 Proの目玉機能「体温測定」はA9にも装備されています。この製品は医療用機器ではないので測定精度に期待しないほうがいいとは思いますが、「日々の目安」くらいにはなると思いますので、体温計代わりにいいかもしれません。
通信まわりでは(当然ですが)5G対応はしません。また日本の技適に対応するかも不明ですが、日本の主要バンドはカバーされています。それと、バッテリーはA9 Proの4,150 mAhから5,150 mAhへと大型化しています。この容量であれば、日中いろいろ使っても終日バッテリー切れは心配しなくていいでしょう。
2.筐体
前面は水滴型ノッチを採用しています。エントリークラスの製品としては悪くないデザインと言えるでしょう。
ちなみにこちらがA9 Pro。「水滴」の形状が少し異なり、背面にも高級感があるように思われます。
A9の背面デザインです。細かな凹凸があり、滑りにくくなっているようです。素材は樹脂製と思われます。高級感はないですが、これはこれでいいのかも。
筐体色は「Sky Blue」「Peacock Green」「Granite Grey」の3色から選べます。
各部名称です。ポートはUSB Type-Cでイヤホンジャックもあります。また、左側面(画像右下)には「ショートカットキー」も見えます。このキーはスクリーンショット、体温測定、特定のアプリ起動など、ユーザーが任意の操作を割り当てることができます。
3.価格など
UMIDIGI A9はAliexpressのUMIDIGI Official Storeに製品ページがあり、12月24日現在199.98ドル(21,105円)と価格表示されていますが、はっきり言ってこれは「ダミー」ですね。スペックから見て明らかに高すぎます。
2021年1月1日0時(日本時間だと2021年1月1日17時)に「Global Pre-Sale」が開催され、そこで99.99ドル(およそ10,500円)で購入ができます。つまり「100ドルスマホ」ですね。
UMIDIGI A9はある意味「価格勝負」な製品と言えます。性能面でウインタブ読者のメインスマホになるにはちょっと厳しいと思いますが、低価格なサブ機を探している人にはいい選択かと思います。体温計としても使えますしね!
4.関連リンク
UMIDIGI A9:UMIDIGI Official Store(Aliexpress)
コメント
私も体温測定につられてA9 Proを買いましたが、電池消耗が激しいです。
スリープにしていてもじわりじわりと消耗していきます。
それ以外にもソフト的にバグがあちこちにあり、
十分なデバッグがされていないようです。
つまり、ファームウェアの作り込み、調整が不完全と言うことです。
初めてのUMIDIGIですが、
UMIDIGI品質とは一般にこういうものでしょうか。
これならXiaomiの1万円台のスマホのほうがいいですね。
ソフトの完成度が違いすぎます。
今後は、XiaomiかRealmeが購入対象になりそうです。
新生Honorが低価格機で、GMSを乗っけてくれるなら候補になるのですが。
> つまり、ファームウェアの作り込み、調整が不完全と言うことです。
販売してから後で治すスタンスかと思います。
A5 Pro持ってますが、10月にVer1.8からまでVerが上がってます。(販売して1年以上経つけどVerUPしてくれている)
そこまでVerUPしないと使いものに成らない低品質と見るか、丁寧な対応をしてくれている高対応か見方が別れるところです。(低品質、低対応よりははるかにマシ)
とはいえ、A9 Proにはまだ新ファームが出てないので何とも言えないのですけど。
https://www.umidigi.com/page-Download.html
情報ありがとうございます。
つい先日ファームウェアがOTAアップデートされました。
しかし、問題の現象は変わりませんでした。
数あるバグの内、
一番困るのが、SIMを刺しているときのみバッテリー消費が異常に早いことです。
画面オフのスリープ状態でも早く減っていきます。
電源オンでは、みるみる減っていきます。
昔のXperia Z1みたいです。
SIMを抜くと、ほぼ正常になります。バッテリーはほとんど消費されません。当たり前ですが。
そのため、WiFi運用しています。
早くバグは直して欲しいですね。
それに、MVNOのSIMを刺すと、ドコモAPNが自動作成されそれに設定されてしまいますが、
これは自分でMVNOのAPNを作れば問題なし。
ただし、ドコモAPNは削除ができません。
なお、ハードの質感は非常に良いです。
付属のケースはとてもいいですが、カメラを保護するように突き出ていないのが残念です。
愛用のRingkeは、UMIDIGIのこの製品用ケースは製造販売計画なしとの回答でした。
マイナーなメーカーの製品のケースは作らないようです。
仕様は問題ないですが、
設計技術:ハード、ソフトそれぞれで、とくに後者が課題。
過去製品のamazonレビューを見ると、
製造技術(QC的に基準内の品質で同じ物を作れるか)も課題のようです。
tenshoさん
いわゆるBattery Drain状態なんでしょうかね。
1. 不要なAPNはできるだけ消す(Android 6当たりでのバッドノウハウ)
2.「SIM1」「SIM2」入れ替えて試してみる。
3. 通信をLTE Onlyにしてみる(A9で通話必要ならVolteの設定も必要かも)
”UMIDIGI LTE Only”でググるといろいろ見つかります。
1つづつ試していくと良いかと。
貴重なご助言、ありがとうございます。
確認するには時間がかかるので、
年末年始休み中に1つ1つ確認します。
Volteは自動で設定されていました。
ググって先人の知恵も借りたいと思います。
UMIDIGIにはバグ報告しておきましたが、検討してくれるかは不明です。
しょっちゅう目にする
UMIDIGIの品質を実際に確認できたことは、発売前のセールだったので
高額でなくて良かったと思っています。
遅くなりました。
メーカーにバグ報告しても、ラチのあかない回答でした。
ユーザーサポートはやる気が無いですね。
メーカーとしての資質に欠けます。
最新ファームウェアで運用していました。
ご助言を試そうと思っていたところ、試すまでもなく、
不具合はLTE通信以前の問題でした。
年末まで、SIMを刺さずにWiFiだけにしていました。
最初は問題なしでしたが、2週間ぐらいして、
充電してもどんどん電池が減っていく事態になりました。
フル充電して使わずにそのまま画面オフにしていても、かなりのペースで減っていきます。
これはやはりソフト自体の致命的不具合か、よくてもバッテリー不良ですね。
バッテリーゼロから充電して何度やってもこの有様です。
つまりこの機種は仕様欠陥品の可能性があります。
どおりで予定通り発売されず、かなり遅れたわけです。
ある程度予想はしていましたが、非常に残念です。
UMIDIGIは、購入に値しない、買ってはいけないメーカーとわかりました。
やはり、ケースメーカーも全く相手にしないスマホメーカーの製品には、
安いからといって手を出してはいけないという教訓でした。
設定で’電池’か’電池使用量’とかで検索してどんなアプリで電池消費が激しいのか確認すると良いと思います(文面からはそんな気力なさそうですが)
また、ファームウェア上げたのなら念の為ファクトリーリセットしてみると良いと思います。
今月末からA9 Proを楽天やAmazonで販売するようなので、すこし経ったら情報が集まるかも知れないですね(日本代理店に言えば対応も見込める…といいなぁ)
ドコモ系MVNOを使っていると思いますが、そういった情報も書いておくと今後情報が集まりやすいと思います。
>今後は、XiaomiかRealmeが購入対象になりそうです。
同スペックのXiaomiの価格を割るとガクッと品質が下がると感じます。(Xiaomiとかがいい意味で異常なだけなんですけどね)
どこかを削っているから安いわけですよ。値段相応です。
サポートを求めれないものを買うなら、不具合もまた一興くらいの
気持ちでないとイライラが募りますよ。
私のA5 Proもメインカメラ調子悪い子ですが、ゲーム用サブ機なのでスルーしました。
$130くらいで買われたのですよね。楽天やAmazonでは2万くらいで売るようなのでまだマシかと思ったほうがラクかと思いますよ。
早速の返信、ありがとうございます。
ドコモ系のnifmoで使おうとしていました。
電池は、確認すると、
アプリの使用状況は
電池使用量データなし
です。
以前は、DuraSpeedがあったと思います。
デバイス全体の使用状況は
アイドル状態だけです。
そのため、あえて記載はしませんでした。
前々回の更新ではファクトリーリセットしましたが、
なるほど今回の更新ではしていませんでした。
週末にファクトリーリセットしてみます。
まさか、更新のたびにしないと正常に機能しないようでは困りますが(笑)。
ボディー外見からの完成度は高いです。
ご指摘通り、
購入は1.4万円ぐらいだったので、勉強代です。