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UMI Z ー 5.5インチ、ハイスペックな中華スマホを試してみた。全体的に品質が素晴らしい!(実機レビュー)

UMI Z レビュー第2回
こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。今回は中国のハイスペックなAndroidスマホ「UMI Z」の実機レビューです。この製品に関してはすでにかのあゆさんが実機レビュー済みなので、製品概要やベンチマークスコアなどについては、こちらの記事をご確認下さい
UMI Z ー MediaTek製最新ハイエンドCPUを搭載したIGZO液晶搭載フラッグシップ・スマホを試したよ!(実機レビュー:かのあゆ)

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私のほうでは少し気楽に、気づいたことなどを書いていきたいと思います。なので、実機レビューというよりは「感想文」ですね。

1.スペック

OS: Android 6.0(Android 7.0へのOTAアップグレード予定あり)
CPU: MediaTek Helio X27(10コア Cortex Z72 2.6GHZ)
RAM: 4GB
ストレージ: 32GB
ディスプレイ: 5.5インチIGZO(1,920 x 1,080)
ネットワーク: 802.11 a/b/g/n、Bluetooth 4.1
入出力: USB Type-C、オーディオジャック
カメラ: イン1,300万画素 / アウト1,300万画素
バッテリー: 3,780 mAh
サイズ: 154.6 x 76.8 x 8.2 mm / 175 g

この製品はCPUにMediaTekの「Helio X27」というハイエンドのものを搭載しています。日本でおなじみのQualcomm Snapdragonシリーズとは構造が異なり、組み合わされるGPUも異なるため単純な比較は困難ですが、「一番いいやつ」という理解で大丈夫です。かのあゆさんが実機レビューでテストしたAntutuスコアは11万点で、Snapdragon 820あたりと比較すると若干劣るものの、実用上その差を体感するようなものでもないと思います。

またRAMは4GBと十分な容量ですが、ストレージの方は32GBと、悪くはないものの、ハイエンド機なら64GBは欲しかったかな、と思います。しかし、この製品はハイエンド機ではありますが、価格がかなり抑えられているので、仕方ないと言えば仕方ないところではあります。

ウインタブでは個別のアプリの動作確認などはしていませんが、一部MediaTekのCPUとは相性の悪いアプリがあるとしても、その要因以外であればほとんどのアプリ(ゲームを含む)は快適に使えると思います。かのあゆさんの持論に「スペックの高い端末を買えば長く使える」というのがありますが、この製品はまさにそれが該当するような気がします。そのくらいのスペックです。

2.外観チェック

UMI Z レビュー第2回
筺体というか、見た目をチェックしてみます。ひとことで言うと「中華とは思えない仕上げの良さ」を感じます。ウインタブではこれまで多くの中華タブレットやTV Box、ノートPCなどをレビューしていますが、8インチタブレットに関しては概して質感がよくありません。10インチサイズになると金属筺体を採用したものが増えてきて、仕上げも満足できる水準のものが増えていますが、よく見ると筺体が微妙に歪んでいたりするものもあります。ただし、日本メーカー製品と比較するととにかく安価でスペックも高いので、「トータルで見ると許せる」ものがほとんどです。

スマホの場合はどうでしょうか。個人的な感想としてはタブレットに対する評価とは全然別になってしまいます。

この製品ご自慢の「IGZOディスプレイ」ですが、たしかにキレイです。手元にあるWindowsやAndroidのスマホと比較してみましたが、透明感があるというか、「別物クラス」ですね。まあ、私が持ってるスマホはローエンドとかせいぜいミドルスペッククラスでHD解像度だったりするので、あまり説得力はないかもしれません。でも、ディスプレイの品質って、カタログスペックの解像度だけじゃわからないところもあるんですよね。デフォルトの背景色は「ブルーとスカイブルー」でしたが、ホントに吸い込まれそうな感じでしたよ。

UMI Z レビュー第2回 背面
ブランドロゴもそんなに悪いデザインじゃありません。中華タブだと「もろ漢字(簡体字)」という製品もあり、それが悪いということはないんでしょうが、それってかなり強い癖になってしまうので、全ての日本人に向くとも言えません。

その点、UMIに関してはデザイン性のあるアルファベット表示なので、若干無国籍風ですが悪くないかな、と思います。

また、背面の金属素材は質感がかなり高いです。「All metal unibody」というメーカー表記になっているので、いわゆる「一枚もののアルミ製」ということになります。感触もいいですし、光沢も自然です。

UMI Z レビュー第2回
ホームボタンは物理ボタンに見えますが、ストロークがないのでセンサーボタンと言うべきでしょう。このボタンの左右に、何もないように見えますが、センサーボタンが2つついています。右側が「戻るボタン」、左側が「メニューボタン」になっています。ボタンはハードウェアのセンサーボタンをそのまま使うこともできますし、ソフトウェア(ヴァーチャル)ボタンを表示させることもできます(後述します)。

なお、このホームボタンは指紋センサーを兼ねています。しかし、かのあゆさんのレビューにあったとおり、認識制度はかなり低いようです。私の場合「認識したりしなかったり」って感じでした。

UMI Z レビュー第2回
ガラスは「Dual 3D Cutting Edge」とメーカーでは言っています。できるだけわかりやすく撮影したつもりなのですが、これって「3D」でいいんですかね?エッジ部分が丸みを帯びている、というのは事実ですし、仕上げもしっかりしていますけど、なんかこれで3Dというのはよくわかりませんw

UMI Z 外箱
外箱は金属製の「カン」みたいな感じです。度重なる長距離輸送のためか、若干凹んでましたが、製品のイメージ作りとしては評価できます。おそらく家族用の小物入れとなって第二の人生を歩むことになるでしょう。

UMI Z レビュー第2回
この製品の同梱物で目を引いたのは充電用のケーブルがキレイなレッドだったことです。両端はUSB Type-CとフルサイズUSBになっていて、UMI ZのUSB Type-Cポートに接続して充電します。ただし、電源コネクターの形状は「EUプラグ」です。そのため、日本のコンセントから充電する場合はプラグ変換アダプターが必要です。まあ、PCに繋いじゃえばいいんですけどね。

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3.システムチェック

UMI Z スクリーンショット
次に並行輸入品ということで、システム(UI)の状況についてレビューします。ホーム画面を見ると、ごく素直なAndroid機、という印象で、何かカスタマイズしているような雰囲気はありません。また、Google検索など、Google関連サービスはひと通りインストールされています。このROMがショップカスタムなのか、ということを判定するのは難しいですが、かのあゆさんのレビューの通り、ショップカスタムROMではなく、AOSP版のAndroid(中国向けではなくグローバルなもの)にUMIがメーカーとして手を加えたものと思います。

UMI Z スクリーンショット2
日本語化はほぼ完璧です。英語表記が残ったところはごくわずかで、UMIオリジナルの部分の一部のみと思われます。この画像でちょっとおもしろいのは「ターボダウンロード」という項目ですね。これもかのあゆさんのレビューにありましたが、20MB以上のデータダウンロードを高速化するために、Wi-FiとLTEを同時に使ってダウンロードする仕組みです。ウインタブの実機レビューでは通信にかかる内容は取り上げませんので効果のほどはレビューできません。

UMI Z スクリーンショット3
これも設定画面です。画像右側の部分のみ英語表記が残りました。逆に言えば英語のまま残った箇所は他には見受けられませんでした。「Harlequin」という用語がPCやスマホで出てくるのをはじめてみたのですが、「LEDの振る舞い(点滅やLED色など)」の設定という意味で理解すればいいでしょう。LED色はレッド、ブルー、グリーンの3色で、着信時、通知あり、充電時などにLEDインジケーターの表示を設定することができます。

「Battery saving mode」については、標準的なAndroidよりもかなり細かくバッテリー周りの設定が可能です。また、自分でWi-Fiやスリープまでの時間、キーの入力音などの設定などをカスタマイズして「My Mode」として保存することが可能です。この場合、ワンタッチでデフォルト設定に戻すこともできます。ここで面白かったのが「Grey Interface」という項目で、これをオンにすると画面がグレースケールになってしまいます。スクリーンショットを撮ろうとしたのですが、あくまでも表示上グレースケールになるだけで、スクリーンショットはカラーのままでした。

あと、「Buttons」については、ハードウェアのセンサーボタンとソフトウェアボタン(画面の下に表示される○とか△とか□のボタン)の表示を切り替える際に使います。これはお好みで設定すればいいと思いますし、設定は英語ですが特に難しくはありません。

UMI Z スクリーンショット4
これが設定画面の最後です。電源ON/OFFのスケジュール設定というのは私の手持ちのAndroid端末にはなく、夜寝るときなんかには便利だよなあ、と地味に思いましたw

この製品のUIは非常に素直で、一部だけ英語表記が残ってしまいますが、それも特に難しいものではありませんし、実用上特に困ることはないものと思います。また、「ワイヤレスアップデート」の項目(端末情報のところにあります)は潰されておらず、しっかり有効になっているため、この点からもこの製品がショップカスタムROMである可能性は非常に低いと思われます。また、予定されているAndroid 7へのOTAアップデートも容易に可能でしょうね。

4.PDA工房のフィルム

実はこの製品もPDA工房にフィルムを貼ってもらった状態でレビューしています。今回貼ってもらったのは
PDA工房 9H高硬度フィルム
9H高硬度フィルム」です。お値段はPDA工房のフィルムシリーズ中、若干お高めの1,213円。PET素材ながらガラス顔負けの硬度を誇るフィルムで、実際に使ってみるとフィルム感がかなり薄い、というかガラス感が強いです。

また、汚れ(手脂)もつきにくいし、拭き取りも容易でした。

UMI Z レビュー第2回
あとは「さすがプロの仕事」っす。PDA工房いわく、「貼りやすいよー」ということなのですが、なにぶん私は「PDA工房に貼ってもらった」のをレビューしているだけなんで、その点は言及しがたいところがあります。この製品はハイスペック機である上、IGZOディスプレイということもありますので、フィルムに千円くらいは奮発してあげてもいいのかな、と思いました。いいっすよ、9H。

5.まとめ

今回はUMI Zに関して2回めのレビューということで、詳細な製品説明というよりは、自分なりに素直な感想を書いたつもりです。なので、冒頭に書いたとおり「感想文」です。

しかし、「中華スマホあなどりがたし」です。これは今まで1年半にわたって散々中華タブやPCの試用を繰り返してきたものとしての素直な感想で、低価格帯のタブレットとスマホでは、同じ中華でもかなり品質が異なると思います。実際、中華スマホは割安とは言え、タブレットほど内外価格の差はなく、FREETELあたりのSIMフリー機が価格面で相当に健闘していると感じますので、「まあ、安いから仕方ないか」では済まされないものがあると思います。

UMI Zに関しては製品提供元のBanggoodで239.99ドル(27,638円)ですから、国内で販売されているミドルスペックのSIMフリースマホとそんなに価格は変わらない印象があります。つまり、安物とは言えないですね。しかし、Helio X27という、「この製品にしかない(2月11日現在)」CPUが搭載され、Snapdragonのハイエンド並(820を意識しています)のパフォーマンスが出ていることを思えば、割安なのは間違いありません。また、これまで書いてきたとおり、筺体品質も素晴らしいものがあります。

またしてもかのあゆさんの持論を繰り返しますが「ハイスペック機を買っとくと、長く使える」ということもありますから、予算に余裕があればおすすめしたいなあ、と思いました。

6.関連リンク

UMI Z 5.5 Inch Dual 3D Edge 4GB RAM 32GB ROM:Banggood
※レビューに使用している製品はBanggood提供品です。

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コメント

  1. 匿名 より:

    参考までに初期不良以外で故障した場合は諦めた方が良いです。送料が往復で30ドル、修理完了まで4ヶ月かかりました。UMIは150~250ドル位なので買い直す事をお薦めします。