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Ulefone Armor X7 - ちょっと懐かしいデザインのエントリークラス・アウトドアスマホ。防災用予備機としてもよさそうです

Ulefone Armor X7
中国メーカーのUlefoneがエントリークラスのアウトドアスマホ「Armor X7」を発売しました。Ulefoneのアウトドアスマホブランド「Armor」シリーズはウインタブでもおなじみで、ハイエンドクラスからエントリークラスまで幅広く製品をラインナップしています。最近のウインタブだとライターのnatsukiさんが「Armor X5」という製品をレビューしていますが、この「X7」はその後継機に当たると思われます。ちなみに「X5」と「X7」の間に「X6」という製品もあるのですが、こちらはLTE対応しておらず、3Gまでの通信にしか対応していませんので、ウインタブでは紹介記事などは掲載していません。

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で、記事を掲載していない「X6」をリファインしたのが「X7」と言えるのですが、X6の紹介をスルーしたウインタブ的には「全く新しいモデル」となります。微妙にレトロなところもあって面白い製品です。

1.スペック

Ulefone Armor X7
OSは最新バージョンとなるAndroid 10です。エントリークラスの中華スマホなんで、これだけで高評価したくなります。CPUはHelio A20で、ウインタブでは初めてとなる型番ですね。Helio A22というのはあちこちのメーカーのスマホに搭載されていて、ウインタブではライターのかのあゆさんが「Elephone A6 Mini」というスマホを実機レビューしています。その際のAntutu(Ver.7)のスコアが66,080だったので、「エントリークラスのいいほう」くらいの性能でした。A20はこのA22の下位に位置するCPUなので、さらに低性能ということになりますが、最近のAndroidスマホはエントリークラスでも「スクロールがカクカクする」とか「しょっちゅうフリーズする」とかの不穏な挙動はありませんので、ゲーム以外の用途で使うぶんには特に心配はいらないはずです。

RAMは2GB/ストレージは16GBと、こちらもミニマム級です。CPU性能が低いのでゲームはごくライトなパズルゲームしかしない、ということなら大丈夫かな、とは思いますが、ストレージ容量が16GBだと使っているうちに容量不足に陥るかもしれません。ただ、microSDカードリーダーは使えますので、これを併用すればデータ保存などは特に困らないでしょう。

ディスプレイは「いまどき珍しい」5インチサイズで「縦長じゃありません」。数年前に一般的だった1,280 × 720という解像度で、製品画像を見ていただくと「懐かしい」と感じるようなものになっています。

Ulefone Armor X7
通信バンドに関してはArmorシリーズは優秀です。X7もしっかりバンド19に対応していますので、この点は非常にうれしいところ。また、Wi-Fiも(Wi-Fi 6は当然無理ですけど)ac規格に対応し、Bluetoothも5.0です。

カメラは「エントリークラス」ですね。イン/アウトともシングルレンズで、画素数も低めです。セルフィー(自撮り)には適さないと思います。ただ、natsukiさんによるX5の実機レビュー(X5はイン5MP/アウト13MP+2MP)を見ると、低価格帯としては割と健闘しているようなので、「中華スマホにしては悪くない」撮影品質かもしれません。

Ulefone Armor X7
バッテリーは4,000 mAhと、中華スマホとしてはまずまずの容量になっています。ただし、リバースチャージ対応ではないようです。

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ということで、前身機のArmor X5がエントリーモデルとしてそこそこのスペックだったことを思えば、OS以外はスペックダウンしているような感じになっています。もちろん価格も低く抑えられているので、これはこれでいいように思いますし、私はこういうのは嫌いじゃないですけどね…。

2.筐体

Ulefone Armor X7
ディスプレイが縦長タイプではないということもあり、外観もちょっとレトロな雰囲気が漂います。背面もどちらかと言うと「おもちゃっぽい」ですよね。ただこの製品、タフネスな筐体になっていて、IP68レベルの防水・防塵性能を備えていますし、Ulefoneの自社テストではミルスペック(米国国防総省物資調達基準、MIL-STD810G)準拠の耐久テストもクリアしています。

それと、背面のカメラレンズの下には指紋センサーも見えます。この製品、エントリークラスながら指紋認証と顔認証に対応しています。

Ulefone Armor X7
側面の画像があまり多く公開されていませんでした。この画像でご容赦下さい。右側面のみ写っていますが、滑り止めを狙ってのことか、側面にも派手な模様(凹凸)がついています。また、IP68対応なので、電源ボタンや音量ボタンも防水タイプでゴツいものになっています。

この記事のトップ画像を見ていただくと、この製品には「グローブモード(手袋をしたままでタッチ操作が可能)」もついているのがわかります。

Ulefone Armor X7

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それと、この製品の左側面には「カスタムキー」がついています。「単押し、二度押し、長押し」と3パターンの押し方ができ、それぞれにお好みの操作を割り当てることができます。スクリーンショットやカメラの起動など一般的な操作のほか、SOS(緊急電話)やフラッシュライトといったアウトドアっぽい操作も登録できます。

Ulefone Armor X7
筐体色はオレンジとブラックの2色。エッジ部分の装飾色が異なるだけですが、個人的には「やっぱオレンジでしょ!」と思います。

3.価格など

Ulefone Armor X7は中国の通販サイト「Banggood」に製品ページがありますが、Ulefoneの公式サイトでも販売されています。Banggoodのほうはまだ製品ページができたばかりで、この先にセール価格になっていくと思われますが、Ulefoneの公式サイトは「いきなり全速力」といいますか、激安なキャンペーンがスタートしています。なんと3月27日まで79.99ドル(約8,600円)で、さらに「毎日10台限定」で69.99ドル(約7,550円)で購入できます。毎日10台限定、というのはBanggoodやGearbestだとすぐに予定数終了になっていまうレベルですが、Ulefoneの公式サイトだとかなりゆとりを持って購入ができます(瞬殺という感じではありません)。

この製品、スマホとしての基本スペックはかなり低いと言えます。CPUはともかく、RAMやストレージ容量がいまどきのスマホとは言えないレベルです。ただし、IP68レベル・ミルスペックの堅牢な筐体、決して軽くはないけれど比較的小ぶりな筐体と、レジャーなどに持っていくサブ機、あるいは緊急時や防災用の予備機としては面白いと思います。価格が価格なんで、「どうしても使い倒さないと損」という感じでもありませんし、この夏のレジャーのお供には役立つかもしれないです。私もこれ買おうおかな、という気になってきました。

4.関連リンク

Ulefone Armor X7:Banggood
Ulefone Armor X7:Ulefone公式サイト

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