アウトドアスマホでおなじみの「Ulefone Armor」にニューモデルが登場です。Armorとしては最上位となる製品で、5G通信にも対応します。ウインタブでは中華のアウトドアスマホをよくご紹介していますが、「Oukitel WP10」に続き、2番めの5G対応アウトドアスマホ、ということになります。
1.スペック
Ulefone Armor 10 5G | |
OS | Android 10 |
CPU | MediaTek Dimensity 800 |
RAM | 8GB |
ストレージ | 128GB |
ディスプレイ | 6.67インチ(2,400 x 1,080) |
バンド | LTE:B1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19/20/25/26/28A/28B/66 5G:N1/3/41/77/78/79 |
SIM | nanoSIM×2(SIM2はmicroSDと排他) |
ネットワーク | 802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth 5.0 |
入出力 | USB Type-C |
カメラ | イン16MP/アウト64MP+8MP+5MP+2MP |
バッテリー | 5,800 mAh |
サイズ | 176.5 × 82.8 × 14.55 mm |
重量 | 328 g |
OSはAndroid 10と、中華スマホとしては新しいバージョンが搭載されています。メーカーいわく「Pure Android System」ということですが、これは「広告が入っていませんよ」という意味らしく、ある程度アウトドア利用を想定したカスタマイズがなされているようです。しかし、「UlefoneのArmor」という製品ブランドは昨日今日発売されたものではなく、かなりの歴史がありますので、UIのカスタマイズにしても信頼は置けると思います。
CPUはMediaTekのDimensity 800で、当面中華の5Gスマホにはこの型番が使われるのだろうと思います。Dimensity 800はAntutuスコアが30万点強をマークする性能なので、ゲームプレイを含め、ほとんどの操作が快適にこなせると思います。
RAMは8GB、ストレージは128GBと十分な容量が確保され、ディスプレイは6.67インチのFHD+解像度です。
ディスプレイにはこのようにパンチホール型のノッチがあります。しかし、アウトドアスマホで6.67インチということは…、サイズがちょっと怖いことになりそうですね…。
通信バンドは4G、5Gとも日本の通信事情に合ったものになっています。ただし、5Gに関しては「n77/n78対応だから基本どのキャリアでも大丈夫」とは思いつつ、ちょっと不安を感じますね。実は私、現在楽天モバイルと契約しようとしていて、あるメーカーさんに「貴社のスマホは楽天モバイルで5G通信できますか?」と問い合わせたところ、「対応していません」と言われてしまいました。スペック表の上では対応するはずなんですけどね…。おそらく公式に検証結果を開示していないので、メーカーの立場として安易に対応しているとは言えない、ということなんだろうと思いますが、こういう経験をしてしまうと「ちょっと怖い」というのはあります。
カメラ性能も高いです。イン側が16MP、アウト側は64MPを含むクアッドカメラとなっています。以前は中華スマホのカメラ品質は「信用できない」と思っていましたが、最近ライターがレビューしている中華スマホのカメラは「そこそこの性能」という評価になっていることがほとんどなので、Armor 10の撮影画質も期待はできそうです。
バッテリーは5,800mAhと、スマホとしては十分に大容量ですが、「リバースチャージ(他のデバイスを充電できる機能)」については説明がありませんでした。また、この製品はワイヤレス充電にも対応します。
サイズは「でたー」という感じ。重量は堂々の300グラムオーバーです。まあ、ディスプレイサイズも大きいですし、IP68&IP69K準拠の防水・防塵性能、ミルスペック(MIL STD 810G)準拠のタフネス性能を備えていますので、ここは仕方のないところでしょう。
2.筐体
四隅が補強のため盛り上がっていますが、前面に関しては上下ベゼルも細め(細いとは言わない)ですし、割とスッキリと見えます。一方で背面は「いかにも」ですね。ただ、現状Ulefone Armor 10にはカラーバリエーションがなく、ブラックのみとなっていますので、「ハードかつカッコいい」と感じます。このへんは人それぞれだと思いますけど。
背面には指紋センサーも見えます。また、この製品は指紋認証のほか、顔認証にも対応します。
側面の画像で適当なものがなかったので、これで失礼します。Armor 10は補強のため樹脂素材で覆われていますが、左右側面には金属部分が露出しています。左側面には「カスタムキー(ユーザーが任意の操作を割り当てることができるボタン)」とSIM/SDスロット、右側面には電源ボタンと音量ボタンが配置されています。
また、底面にあるUSB Type-Cポートは防水のためパッキンで覆われています。
各部名称です。この製品にはイヤホンジャックはありませんね。また、NFC(おサイフケータイとしては使えないので、イマイチ需要がない)もついています。
3.価格など
Ulefone Armor 10は11月下旬にプレオーダーがスタートする予定で、11月24日現在Banggoodに製品ページがありますが、まだ販売はスタートしていません。Banggoodでの参考価格は499.99ドル(52,818円)となっています。おそらくプレオーダーがスタートするタイミングで数十ドル安くなるようなセールがあると思います。
中華スマホとしては割と高価ですが、もともとUlefone Armorシリーズの上位モデルはある程度値が張りますので、個人的には「まあ、5万円弱くらいかな」と考えていました。Armor 10はアウトドアスマホとして申し分のない筐体品質になっているだけでなく、CPU性能やRAM/ストレージ容量、さらにはカメラ性能も「ミッドハイクラス」の実力がありますので、(300グラム越えのサイズをどう考えるかにもよりますが)メインスマホとしても使える製品だと思います。
4.関連リンク
Ulefone Armor 10 5G:Banggood
コメント
上位互換みたいなBlackviewのBL6000ProがIGGで399ドルで受付中なのでお得感は無いけど、アウトドア感というか某ゲーミングスマホみたいなデザインが気に入るかどうかかな。