TeclastがAndroidタブレット「T60 Plus」を発売しました。ディスプレイサイズが12インチと大きく、SoCには(Teclastでは珍しく)MediaTek Helio G88を搭載しています。Teclastには既存モデルで「T60」がありますが、このT60 PlusはT60とはSoCだけでなく筐体も別物です。
販売ページはこちらです。
TECLAST T60 Plus:Amazon
1.製品概要
スペック表
Teclast T60 Plus | |
OS | Android 14 |
SoC | MediaTek Helio G88 |
RAM | 6GB(拡張機能により最大16GB) |
ストレージ | 128GB |
ディスプレイ | 12インチIPS(2,000 × 1,200)90Hz |
LTEバンド | FDD:B1/3/5/7/8/20 TDD:B34/38/39/40/41 |
SIM | nano SIM × 2(SIM2はmicroSDと排他) |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac、Bluetooth5.0 |
入出力 | USB Type-C 、microSDカードリーダー、オーディオジャック |
カメラ | イン5MP/アウト13MP |
バッテリー | 8,000 mAh |
サイズ | 282 × 178 × 8.2 mm |
重量 | 550 g |
コメント
OSはAndroid 14、SoCはHelio G88で、Antutuスコアは27万点(出所:Nanoreview)ということなので、スコアだけ見れば中国タブに搭載例の多いUNISOC T606と大差ありません。既存モデルT60はUNISOC T620を搭載しており、Antutuスコアが約32万点なので、若干性能が下がっているかもしれませんね(ただし体感差はごく小さいと思います)。
RAMは6GBで拡張機能により最大16GBとして使え、ストレージは128GBです。「Plus」と言う割にストレージ容量はあまり大きくありませんが、ゲーム向きの製品ではないので、特に不足ということもないでしょう。microSDカードによるストレージ拡張もできます。ちなみにT60はRAM8GB(拡張機能で最大20GB)/ストレージ256GBです。
ディスプレイは12インチで解像度は2,000 × 1,200、リフレッシュレートも90Hzありますので、画面のスクロールも滑らかです。また、WidevineはL1(NetflixでもL1)ですから、ほとんどの動画サブスクリプションサービスでHD以上の画質で視聴ができます。
カメラはイン側が8MP、アウト側が13MPです。
バッテリーは8,000 mAhです。カメラやバッテリーに関してはT60と同じ仕様と思われます。12インチサイズのタブレットの場合、アウトカメラはほとんど使う機会がないと思います(ウインタブの経験上の話です)。
スピーカーは2つ。T60が4スピーカー搭載だったので、ここもスペックダウンですね。また、Teclast製品の多くはイヤホンジャックを搭載していますが、T60 Plusにもイヤホンジャックがついています。
えー、Teclastは製品ページを盛る(画像加工をしてベゼル幅が細くみえるように画像加工をする)ので、実機のベゼル幅はこんなに細くはありませんw 上でご説明した通り、スピーカーは(横持ち時の)下面に2つ、イヤホンジャックも装備しています。
筐体は金属製で色は「アクアブルー」です。筐体デザインはT60から一新されています。
2.価格など
Teclast T60 PlusはAmazonで販売中です。通常価格は29,900円ですが、製品ページに9,000円OFFクーポンがありますので、これを使うと20,900円で購入できます。
記事中、既存モデルのT60と比較しながらご説明してきましたが、「製品名に『Plus』がついているからと言ってスペックアップしたわけでもない」ですね。T60は現在Amazonで在庫切れになっていますので、どちらかというと「モデルの入れ替え」ということだと思います。
T60よりもスペックダウンした箇所があるものの、価格は安くなりました。個人的には解像度2,000 × 1,200の12インチディスプレイでWidevine L1、Helio G88搭載のタブレットが2万円強というのはお買い得だと思います。
3.関連リンク
TECLAST T60 Plus:Amazon
2014年、低価格な8インチWindowsタブレットに触発されサイト開設。企業でユーザー側代表としてシステム開発や管理に携わっていました。「普通の人」の目線で難しい表現を使わず、様々なガジェットを誰にでもわかりやすく紹介・レビューします。