TeclastがAndroidタブレット「T60」を発売しました。ディスプレイサイズが12インチなので、よくある10インチ級の製品よりも一回り・二回り大きいです。12インチ級のタブレットはSamsungやLenovoなどが手掛けていますが、ウインタブがよくご紹介している中国メーカーでは手薄というかほとんど見かけないサイズです。
しかし、今回ご紹介するTeclast T60だけでなく、Blackviewからも12インチ級タブのリリースが予定されており、そうなると他の中国メーカーも追随すると思われることから「この先12インチがアツい!」などと勝手に予想しております…。
1.スペック
スペック表
Teclast T60 | |
OS | Android 13 |
SoC | UNISOC T616 |
RAM | 8GB(拡張機能により最大16GB) |
ストレージ | 256GB |
ディスプレイ | 12インチIPS(2,000 × 1,200) |
バンド | FDD:B1/3/5/7/8/20 TDD:B34/38/39/40/41 |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac、Bluetooth5.0 |
入出力 | USB Type-C、microSDカードリーダー |
カメラ | イン5MP/アウト13MP+補助カメラ |
バッテリー | 8,000mAh |
サイズ | 不明(厚さ7.8 mm) |
重量 | 558 g |
コメント
結論から書くと、ディスプレイサイズ以外のシステムスペックは特に目新しいものではありません。Teclastの中上位タブレットによく見られる構成です。
OSはAndroid 13でSoCはUNISOC T616です。最近の中華タブですと「Helio G99>UNISOC T616>UNISOC T606>それ以外の型番」という序列でおおまかに整理でき、性能重視ならHelio G99搭載機、しかしHelio G99でWidevineがL1の製品はほとんどないため、動画サブスクの快適性を求める場合はUNISOC T616機、ということになると思います。
ざっくりしたAntutuスコアはHelio G99が40万点強、T616が25万点強、T606が22万点程度、という感じなので、T616搭載機の場合、いわゆる重量級ゲームを楽しむのには向きません。ただし、それ以外の操作はサクサクこなせます。
RAMは8GB、拡張機能により最大で16GBとして使え、ストレージは256GBと低価格帯タブレットとしては大容量です。
T60の最大の特徴はディスプレイサイズです。この画像は(Teclastだけに)ちょっと盛られている(10.1インチとのサイズ差が誇張されている)気もしなくはないですが、私が計算したところ、確かに10.1インチよりも12インチのほうが40%強表示面積が大きかったですw
解像度は2,000 × 1,200なので、Teclastの10.4インチサイズの製品と変わりません。またWidevineもL1なので、動画サブスクリプションサービスでHD以上の画質で視聴ができます(ただし、NetflixではHD画質視聴は出来ません)。
カメラはイン側が5MP、アウト側が13MP+補助カメラ(おそらく0.3MP)と、最近のTeclast上位製品としては「並」です。ウインタブでもこのカメラ構成のTeclast製品をレビューしていますが、「結構キレイだがスマホのカメラには到底及ばない」くらいの画質でした。
バッテリーは8,000mAhと大容量です。ただし、Teclastのタブレットは6,000 mAhくらい、上位モデルだと7,000 mAh以上のバッテリーを搭載していますので、ディスプレイサイズを考慮するとそこまですごい容量とは言えません。
2.筐体
Teclastの「Tシリーズ」は筐体の仕上げが凝っています。おそらく金属筐体で質感も高いものと思われます。また、この画像には側面も写っていますが、スピーカーは横持ち時の両サイドに2つずつ配置されています。また、イヤホンジャックはありません。
筐体はストレートエッジ(エッジ部分が角ばった形状)で厚さは7.8 mmと、低価格帯タブレットとしては薄型です。また、重量は558 gありますが、この製品が12インチサイズであることを考慮すれば十分に軽量と言えるでしょう。
上にも書きましたが、T60は両側面に2つずつ、合計で4つのスピーカーを搭載しています。私は最近、Teclastのタブレットを立て続けに実機レビューしていますが、スピーカー品質は「かなり高い」です。
3.価格など
Teclast T60はAmazonで販売中で、10月21日現在の価格は元値が36,900円、製品ページにある7,000円OFFクーポンを使って29,900円…になるはずですが、クーポンを適用してカート画面に行くとなぜか26,900円になります。割引の仕組みがよくわかりませんが、Teclastからもその旨の説明を受けています(10月22日までのセール価格です)。
SoCがUNISOC T616ということでゲーム向きの製品ではありませんが、大きな画面を活かしての動画視聴をしたり、キーボードを接続してPCライクに使ったりと、なかなか面白そうなタブレットだと思います。
4.関連リンク
TECLAST T60 タブレット:Amazon