Teclastが8インチ、エントリークラスのAndroidタブレット「P85」を発表しました。しかも日本向けのプレスリリースも出ています。この製品はBanggoodやAliExpressでもまだ販売がスタートしていませんので、Teclastの日本市場に向けての「気合い」が感じられます。
Teclastの日本向けプレスリリースはこちらです
手持ちのメディアエンターテインメント、Teclastアップグレードモデル「P85」発売
この製品は従来からあるエントリータブレット「P80シリーズ」の後継モデルです。P80シリーズには多くのバリエーションモデルがあり、ウインタブでは「P80X」という製品を実機レビューしています。
Teclast P80X レビュー - Android 9.0でCPUにSC9863Aを搭載する8インチタブレット、快適に動作する?
1.Teclast P85 スペック
スペック表
Teclast P85 | |
OS | Android 11 |
CPU | Allwinner A133 |
RAM | 2GB |
ストレージ | 32GB |
ディスプレイ | 8インチ(1,280 × 800) |
LTEバンド | — |
SIM | — |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac(推定)、Bluetooth 5.0 |
入出力 | USB Type-C、microSDカードリーダー、オーディオジャック |
カメラ | イン0.3MP/アウト2MP |
バッテリー | 不明 |
サイズ | 不明 |
重量 | 不明 |
コメント
メーカーいわく「価格は1万円以下」となる製品ですが、ニューモデルということもありOSはAndroid 11と最新です。CPUのAllwinner A133についてはWeb上にも情報が少なく、Antutuスコアについても「すごくまちまち」です。4万点だとか6万点だとか…。なので、性能面で確実なことは言えませんが、ゲーム向きではない、エントリークラスのものであることは間違いないでしょう。
RAMは2GB、ストレージは32GBと、これまたミニマムな容量です。ディスプレイは8インチのIPS液晶で解像度は1,280 × 800と、最近の中華Androidタブレット(1,920 × 1,200解像度が多いです)としては低めになっています。
この製品、Wi-Fi専用機なのですが、Wi-Fiの対応規格については開示がありませんでした。スペック表には「推定」を記載しましたが、ac規格には対応していないかもしれません。なお、Bluetoothのバージョンは5.0です。
カメラ性能はかなり厳しいです。画素数についてはスマホとは比べるべくもなく、他のタブレット製品と比較しても低いですね。このあたりもエントリークラスらしい仕様です。
サイズは開示されていませんでした。しかし、8インチのAndroidタブレットですから、おおよそ想定はできます。ウインタブで実機レビューをしたTeclast P80Xのサイズが「208 × 124 × 9.8 mm / 315 g」でしたが、それと大きくは違わないと思います。
2.Teclast P85 筐体
ウインタブ読者ならおなじみの「Teclastの製品画像」です。今回も側面画像が結構すごいですね。厚さ3 mmくらいしかないんじゃないでしょうか?ただ、今回はTeclast側で「左右ベゼルの幅が5 mm」と明言していますので、正面画像と背面画像は大きくは盛られて(画像加工されて)いないと思われます。
8インチサイズなので10.1インチサイズと比べ、取り回しがしやすいのは間違いありません。また、背面には金属素材が使われているようです。おそらく1万円クラスのタブレットとしては十分に高い質感になっていることでしょう。
あと、スピーカーは「ステレオ」です。この画像はTeclastの製品ページにあったもので、ここまで書いておいて実はモノラルということはさすがにないかと。
3.Teclast P85 筐体
Teclast P85は9月発売予定で、価格は1万円以下、とプレスリリースに記載されています。おそらく日本のAmazonでも購入できるようになると思われます。
この製品はゲーム用の高性能なものではありません。自宅で手軽な情報端末として使ったり、動画視聴(WidevineはL3だと思いますので、動画サブスクリプションサービスの高画質試聴は出来ません)に使ったりといった用途に向くと思います。
4.関連リンク
手持ちのメディアエンターテインメント、Teclastアップグレードモデル「P85」発売:Teclast プレスリリース(PR Times)
P85:Teclast公式サイト 製品ページ(英語)