こんにちは、かのあゆです。TCLは現在オンライン開催中の「MWC 2021」にて最新スマートフォンとなる「TCL 20 5G」および「TCL 20 SE」を発表しました。TCLといえばかつてはBlackBerryやPalmといった名門ブランドのスマートフォンも手がけており、最近では日本国内でも「TCL Plex」や「TCL 10シリーズ」などを精力的に投入しています。
最新モデルとなるTCL 20シリーズは現時点では日本国内での発売は発表されていませんが、今後投入が期待できそうな機種なので簡単ですが紹介したいと思います。
1.TCL 20 5G
TCL 10 5G |
|
OS | TCL UI(Android 10ベース) |
CPU | Qualcomm Snapdragon 690 5G |
RAM | 6GB |
ストレージ | 128GB/256GB |
ディスプレイ | 6.67インチ(2,340 x 1,080) |
LTEバンド | 5G:n1/3/5/28/41 4G:B1/3/5/7/8/20/16/28/32/38/40/41 |
SIM | nanoSIM x 2 |
ネットワーク | IEEE802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth 5.1 |
入出力 | USB Type-C、MicroSDカード、3.5mmイヤホンジャック |
カメラ | イン8MP/アウト48MP + 8MP + 2MP |
バッテリー | 4,500 mAh |
サイズ | 166.2 x 76.8 x 9.1 mm |
重量 | 206 g |
日本国内でも昨年11月24日に投入された「TCL 10 5G」の後継機で、OSはAndroid 10ベースの独自UI「TCL UI」を採用し、CPUはQualcomm Snapdragon 690 5Gを搭載しています。現行機種となるTCL 10 5Gでは上位CPUであるSnapdragon 765G 5Gを採用しているため、旧機種よりも新機種の方が性能はやや低いという逆転現象が発生していますが、普段使いには十分な性能です。RAMは6GB、内蔵ストレージは128GB/256GB構成で、MicroSDカードによるストレージ拡張にも対応します。
ディスプレイは6,67インチFHD+(2,400 x 1,080)で、パンチホール型ノッチ「Dot Display」を採用します。テレビも手かけているTCLらしく、SDRからHDRへの変換に対応するなどミッドレンジモデルながらディスプレイの品質は期待できそうなものになっています。
カメラはイン8MP、アウト48MP + 8MP + 2MPという構成で、AIによる高画質化技術「NXT Vison 2.0」に対応します。
バッテリー容量は4,500 mAhとなっており、Qualcomm Quick Charge 4.0による急速充電にも対応しています。筐体色は「Placed Blue」と「Mist Gray」が用意されます。
2.TCL 20 SE
TCL 10 SE | |
OS | TCL UI(Android 11ベース) |
CPU | Qualcomm Snapdragon 460 |
RAM | 4GB |
ストレージ | 64GB/128GB |
ディスプレイ | 6.82インチ(1,640 x 720) |
LTEバンド | 4G:B1/3/5/7/8/20/28/38/40/41 3G:B1/2/5/8 |
SIM | nanoSIM x 2 |
ネットワーク | IEEE802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth 5.1 |
入出力 | USB Type-C、MicroSDカード |
カメラ | イン8MP/アウト16MP + 5MP + 2MP + 2MP |
バッテリー | 5,000 mAh |
サイズ | 172.08 x 77.14 x 9.1 mm |
重量 | 206 g |
こちらは4G対応スマートフォンで、価格をより抑えたエントリーモデルとなります。搭載OSはTCL UIですが、工場出荷時点で最新バージョンとなるAndroid 11がプリインストールされています(TCL 20 5Gに関しても発売後にAndroid 11へのアップグレードが提供される予定です)。搭載CPUはQualcomm Snapdragon 460です。400番台ということで、立ち位置としてはエントリー向けの製品で、Antutu Benchmarkのスコアは12万点となっています。
性能としてはMediaTek Helio P35に近い印象ですね。「PUBG Mobile」や「原神」などの凝ったゲームをプレイするのは厳しいですが、WEBブラウジングやメール、SNS利用がメインであればストレスなく使えるスペックです。RAMは4GB、ストレージは64GB/128GB構成で、MicroSDカードによるストレージ拡張に対応します。
ディスプレイは6.82インチで、解像度はHD+(1,640 x 720)です。「NXTVISION」に対応しますが、さすがにSDRからHDRへのコンテンツ変換機能は搭載されていないようです。エントリークラスとしては標準的な解像度ですが、日本国内では低価格な機種でもFHD+に対応するものが多くなっているので、いまとなっては物足りなく感じるかもしれません。TCL 20 SEではパンチホールノッチではなく、ティアドロップ(涙目型)ノッチを採用します。
カメラはイン8MP、アウト16MP + 5MP + 2MP + 2MPという構成で、低価格モデルでありながらアウトカメラにクアッドレンズを採用しているのが大きな特徴です。
バッテリーは5,000 mAhで、9V2A出力の充電器(オプション)を利用することで18W急速充電に対応します。筐体色は「Aurora Green」と「Nuit Black」が用意されます。
3.まとめ
TCL 20シリーズは今月中にヨーロッパ市場で販売開始となる予定で、TCL 20 5Gが299ユーロ(約37,694円)から、TCL 20 SEが149ユーロから(約18,784円)から、となっています。現時点では日本での販売はアナウンスされていませんが、昨年「TCL 10 Pro」「TCL 10 Lite」「TCL 10 5G」を国内向けに投入しているため、今回のTCL 20シリーズも国内展開に期待したいところです。
5Gのサービス開始時は価格が高めのハイエンド端末が中心でしたが、昨年から安価なミッドレンジモデルも登場し始めてきています。TCL 20 5Gは高スペックというわけではありませんが、5Gスマートフォンとしては安価な設定でなおかつディスプレイやカメラの品質も期待できるものになっており、多くの人にとって「ちょうど良い」機種となりそうです。一方エントリーモデルとなるTCL 20 SEはスペックこそ低く、4G LTEまでの対応となりますが、低価格で購入できそうなので2台目、3台目のサブ機としての運用がぴったりといえそうです。
コメント
TCLくんはこれからってところでバックドアバレしちゃったのが痛すぎましたね…